青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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古民家リフォーム

気温が上がり現場は時折降る小雨で泥んこになる。大工、水道、屋根と車も7台も集まる。工事は順調に進み外部は外壁を張る準備に入る。水道工事もほぼ終わり足場をかけることができる。 
 
今回は古民家リフォームの広告を見ていらしたお施主様だ。内外ともに無垢材を使うリフォームを考えている。細い10センチ角を大壁で隠したい作りになっている。 
 
いつも当社では柱を表しにする真壁造りを採用する。リフォームに限り従来の構造材を隠した大壁の上に柱の形の板を貼って真壁風にする。 
 
梁材は交換したり入れ替える。間取りの変更に伴う梁材もある。必要な寸法より大きめにして表しにする。天井から下にはみ出すわけだ。そうすることで真壁風により迫力が増す。 
 
下駄箱や収納などを手造りして見せるようにする。天板に無垢材の厚板を使用したり凝った作りにする。天井はもちろん板貼りにする。外部もカラマツの厚板を縦に貼り目地をカラマツで塞ぐ。 
 
外壁は昨年も新築で使った。それを見たお施主様が自宅にも使いたいとなった。見て気に入ったものは一番だから即採用だ。同じものがまだたくさんあったのも決め手だったが。 
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住まいの奥行き

朝早く二戸市の現場へ新しい大工を連れて行く。7時過ぎに待ち合わせて現場で作業内容を指示する。午後早めに終了し後片付け。結局二度現場へ走ったことになる。 
 
先月の中旬から基礎工事に入りやっと今日完成した。網戸の取り付けが残っている。当初は冬に寒いと言うことで相談があった。そこからサンルーム風に部屋を作って断熱をする。 
 
外部も内部も全て板張りで屋根のかかった下屋部分もある。そこに色々乾燥をしたりものを下げたい。住宅会社などはそう言う作りには関心がない。手間もかかるし材料もない。 
 
極限まで屋根の出を少なくし無駄を減らしてコストを下げる。深い軒や下屋部分は一見無駄に見えて実は家に奥行きを作る。リビングからいきなり外ではなく下屋とか廊下があるとゆったりした感じになる。 
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大梁

昨夜も雪になり今朝は一面雪、おまけに午前中は降ったりやんだり。現場のゴミにも積もるので泥んこの中に入って取れない。材料は濡れるは出入りする職人は汚すはで大変です。 
 
玄関のところに大きな欅の梁を入れる。高さが50センチほどで上框の上にかかる。今回の現場で一番の大物だろうか。比較的コンパクトな家なので大物は入れづらい。 
 
吹き抜けも作りたいがどうしても無理。玄関とリビング以外に大きな変更はない。だからこの梁が唯一の目立つデザインと言える。長く倉庫に眠っていたヤツで引っ掻き回して見つけた。 
 
本当は別な柿の梁を製材して使う予定だった。挽いて見たら腐っていて使えない。木材は生き物だからこう言うのはしょっちゅうある。挽いて見ないとわからない。 
 
今回は和風それも古民家風になるから大梁は欠かせない。やはりインパクトがあるのは大物を使うことだから梁や柱がないとできない。大黒柱は入れられないから梁にする。しかしあの柿の梁は惜しかったなあ。


駆け込み

晴れたり曇ったりのすっきりしない天気。リフォームの現場は大工と基礎屋が入る。増築部分の基礎を打って屋根を伸ばす。上では大工が下では基礎屋が作業する。 
 
明日はまた二戸の現場が再開する。電気工事を追加して照明器具を取り付ける。現場で指示する必要があるのでまた行かないといけない。 
 
電気工事屋も忙しいとかでなかなか時間が取れない。あちこちの現場で遅れが出てきた。一部の業種が重なりが目立っていた。電気屋は比較的職人も若く数も減っていない。 
 
思うに消費税上げ前の駆け込み需要なのだろう。昨年は当社も客数が多かった。今年は現場は多いが客数は減っている。これは当社だけでなく下職の業者も似ている。 
 
建材店などは今年の需要を厳しく見ている。今の現場が終わればヒマになると。どこも今は現場をこなすのに大忙しなのだ。 
 
ところが大工の動きは微妙に仕事が減り気味な傾向だ。リフォームの現場に助っ人探しをしているのだが割と見つかる。昨年は全くダメで新築を息子一人でやったのに。で、今日から一人来てもらっている。


分かりにくい家

今日から4月、元号も決まったし孫も小学校だし、関係ないか。リフォームの現場は順調に進み大工、水道、基礎、電気と大人数。駐車場が広大なのでどんなにか助かるか。 
 
解体は終わって外壁の断熱材を取り付けサッシがついた。玄関部分が大きく変わるので明日から本格的に工事する。既存より少しだけ増やして玄関位置が変わる。 
 
玄関が真ん中にあって左右に部屋があると言う昔風の家だ。作る大工はわかりやすく構造も簡単になる。真ん中廊下は効率が良くコンパクトにできる。 
 
その反面玄関からいきなり家全部がわかってしまう。奥行きの無いわかりやすい家だ。あるべきところにあるから面白く無い。意外性がほとんどなく個性も住む方の思いも何も無い。 
 
玄関を入った途端どこに何があるか分かりにくい方が面白い。印象に残る家になる。窓一つとっても見えるものによってまた隠されたもので随分変わるものだ。 
 
照明も真ん中にひとつよりもライン照明とか間接照明、ダウンライトで随分豪華になる。そこが設計の腕なのだが施主に説明してもなかなか理解されない。安易に妥協して言いなりになり易い。 
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