青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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住宅ローン

朝から小雨が降り続く。先日のリフォームの現場でアスファルトを修理したがうまくいかない。固定化しないので剥がしてやり直した。午後は打ち合わせの資料を作る。 
 
何件か若い方の新築の相談があった。ローンのこととか工事費について説明した。総予算は土地購入だと2500万円から3000万円かかる。自己資金にもよるがローンはかなりの金額になる。 
 
いつも思うのだが住宅ローンは一生払い続けなければならない。病気や仕事がなくなったりした場合のリスクは大きい。子育ても金がかかるのでローンは少ない方がいいに決まっている。 
 
私は結婚するときに住宅ローンで家を建てた。土地は実家のものだからタダだ。小さかったので15年くらいで払えた。土地購入だと少なくとも定年まで払わないとならない。 
 
40歳以上の方は支払い期間が短い。普通に考えて月10万であれば2500万円が限度だろう。家は建ててからも電気水道その他経費がかかる。それらを考えても13万円以上の出費は生活に響く。 
 
もちろん年収いかんによるので一概に言えないが3000万円以上のローンは厳しい。40歳で30年ローンを組むと3000万円は簡単に審査が通る。だからと言って皆が余裕で払えるかは別だ。 
 
毎月9万のローンと経費が3万円合計月々12万円の出費だ。10年ほどはあまり修理や故障はないが15年以上だと直すところが出てくる。一度に100万円とかかかる場合もある。子供の教育費も同じ頃かかるようになる。 
 
住宅会社や元請け業者はそのことはあまり言わない。皆さん借りてますよと当たり前のように言う。人生色々なことがあるからリスクはある。退職金が出る頃に建て替えなんてことにもなる。 
 
年収を聞いてやめた方がとつい言いそうになる。どこかこれで良いのかなと思うこともある。子供も満足な教育を受けられなくなるし厳しい生活が連鎖していく。遠回しにそのことを言うと二度と会えなくなる。


曲がり

朝から霧雨がぱらつき台風の影響なのか風も強い。犬の散歩も早めに切り上げ自宅倉庫の材木が飛ばされないように片付けた。それほど強くは降らなかったが。 
 
森林組合の担当者が木を見て欲しいと朝から現場へ行く。樹齢4,50年の雑木林。センとかナラのやや太めのが何本か。あとは栗が少々とさして魅力はない。 
 
曲がりに使えそうな太さの木がある。ヤマサクラやミズキ、朴….なんの木かわからないのとか。直径40センチ前後と曲がりとしては使いやすい寸法。曲がり具合も一曲がりといい感じだ。 
 
遠目にまっすぐだと思ってもグルリと一周すると結構曲がっている。一曲がりだと製材するにも楽だし乾燥で変な割れ方もしない。何でもそうだがあまり捻くれているのは使いにくい。 
 
今伐っても乾燥に2,3年かかる。樹齢4,50年くらいだと確実に割れが入る。捻くれているの程大きく割れる。目が良いかどうかはギャンブルだが外部の枝の出具合でわかる。高樹齢だと割れにくいし修正挽きをやりやすい。 
 
若い木はそもそも太く荒挽きできないからそのまま使うよりない。一発勝負でよく木を見て選ばないとならない。荒挽きは幅が8寸以上で挽きたい。修正挽きで仕上げに5,6寸くらいにしたい。多少割れていても挽けば割れが取れる。 
 
樹齢4,50年はせいぜい幅が6寸くらいにしか挽けない。しかも割れが入る確率は高い。しかしチップ用の値段で買えるから安い。何本か買って割れるのを承知で在庫する。中には割れないのも出てくる。薪用に処分する羽目にならなきゃいいけど。


ソフト

日中は暑かったが午後から霧がかかって肌寒い。台風の影響なのか風も出た。午前中は見積もりと図面。午後から決算のために作業場の在庫調べ。お施主様のところへ打ち合わせによる。 
 
先月からパソコンの調子が悪くメーカーへ修理に出した。一月使ってみたが調子はいいようだ。OSも入れ替えたり設定し直しもあった。今度はソフトの一部が動かない。 
 
仕事で使うソフトは3種類。データベースと表計算とCAD。CADは新しいがデータベースも表計算も10年経つ。OSが新しくなって対応しないらしい。なんども入れ直したり復元がうまくいかなくて表示が変なのもある。 
 
パソコンは毎年のようにOSが変わる。2,3回前からのOS対応だとソフトも相性が悪いのか変になる。表示がおかしかったりデータが開けない。ソフトの入れ直しとかで治る場合もあるが大概はダメになる。 
 
CAD以外のソフトは価格も下がって無料に近いものある。無料ソフトで開けるのもあったり安くなった。表計算も無料ソフトの方が多いくらいだ。データベースも汎用型もたくさんある。 
 
ところがCADだけは値上がりが続いている。20年前から使い続けているが基本的なものでも30万円はする。バージョンアップでもそのくらいになる。 
 
金額が張るので古いのを使い続けるがOSが変わると機能しないのも出る。一部の機能が使えなかったり表示が変だったりする。CADだけはOSが変わるとほとんど対応しないのが出る。 
 
高いソフトなのにOSが変わるたびにバージョンアップはできない。で、結局古いOSに戻して使うことになる。なんだか変なのだが費用的にはこちらが安くつく。パソコン本体よりも高いソフトってなんだか変だ。と言いながら使い続けるよりないのだが。


お祭り

昨夜は久しぶりに八戸三社大祭を見に行った。暑くもなく祭り見物には最高だった。8月の初旬に変更になってあまり見にかなくなった。前夜祭とか後夜祭の夜にしか行かない。 
 
いつも通りの豪華な山車だがコマーシャルが多くなった。資金援助の代わりに広告を山車の周りにつける。こちらの広告の方が面白い。もちろん業界関係も多いから知っているところばかりだ。 
 
事務所のある町内でも山車を出している。寄付集めは毎年来る。年々派手になって金もかかることだろう。ギリギリで必死でやりくりしていると思う。町内では夏のお祭りと冬のえんぶり、秋の新田城まつりと年に3回まつりがある。 
 
自宅のあるところでもえんぶりの寄付は回って来る。小学校がなくなって運動会や各種行事が減って来た。運動会をやっても出るのは老人ばかりでは盛り上がらない。こちらもあまり熱意がなくなって参加しない時もある、 
 
行事が減ったり縮小気味だったりするところが高齢化と過疎化の影響大をうかがわせる。子供の参加が減って人数集めに苦労する。我が家だって孫は祭りには参加しない。いろいろ習い事などで忙しい。 
 
今日は図面作成と明日の打ち合わせの資料を作る。現場が終わったので業者が請求書を持って来る。事務所を不在にするとお中元も兼ねて玄関前に置いてある。お盆前にけりをつけないと。


リフォームの需要

今日は一日中事務所。伝票を書いたり図面を描いたりさらに色々な雑用をこなす。支払いや銀行へ行ったり普段できないことをまとめてやると言う感じだ。夕方は早めに終わり祭り見物に出かける予定だ。 
 
2,3年前から若い方の新築が減り中高年の仕事が増えた。私自身が高齢者入りしたこともある。作る家も最新のデザインと機能が売りと言うことでもない。どちらかと言うと古臭い古民家風が得意だ。 
 
高齢者が増えて少なくない年金をもらう恵まれたのが増えた。30代で夫婦で稼ぐ金額よりも何もしない元公務員の年金が多い。旅行や趣味に励んでいる方もいる。夫婦で元公務員だと余裕で生活できる金額になる。 
 
そう言う時代背景もあって古民家リフォームは需要はある。今後も増え続けるのは間違いない。商売として考えても狙い目なことは事実だ。と言うことで中高年が主要顧客になるのは当然と言えば当然だ。 
 
AIの時代になってもリフォームは新築に比べ大企業の入り込む余地が小さい。すでに新築は効率化は行き着くところまで来た。こだわりや独自のデザインを追求すると規格外の手刻みしかできない。 
 
車は自動運転によってライドシェアが進み車の所有が減る。住宅も所有より借りるのが主流になるかもしれない。そもそも1箇所に居続けることが必要なのかどうか。転勤族ではないがその都度住まいが変わることもあるだろう。 
 
それは稼がなければならない世代ほど住まいが流動的だ。仕事によって居場所が変わることもある。自宅勤務もなかなか進まない。その点引退し家を持ちしかも古いとくれば直すか建てるしかない。住宅の仕事がリフォームにシフトしていくのは必然だ。