青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪作り

曇りがちだったのが朝だけで1日薪を配達したので汗をかいた。加工した残材を昨年から置きっぱなしで今日配達した。積んで降ろして3回。積むのに20分往復1時間下ろすのに30分。 
 
刻んだ切れっ端なので長さも様々。柱や梁などで寸法も様々。同じ残材でも小割り材の切れっ端よりは大きい。なので燃やすにはちょうど良い。 
 
薪ストーブをつけた方にはもちろん持っていく。つけなかった方の分はあちこち分配する。他に製材の切れっ端とか不良品の処分したものとかがある。 
 
早起きをした時に切って積んで置く。大雑把に広葉樹と針葉樹、小割りは分けて置く。持っていく方の用途に応じて積み込む。広葉樹とは言っても欅などの製剤の半端なのでほとんど板材になる。 
 
いわゆる薪用としては薄くて火持ちが悪い。焚き付け用に近い。だから薪としてみた場合少し物足りない。燃やしてみるとすぐ燃え尽きて針葉樹と大して変わらない。 
 
我が家はほとんどこの板材を燃やす。割った薪は滅多に使わない。杉材が一番多いから焚き付け用を燃やしているようなものだ。だから鋳物ではなく鉄板ストーブでないとならない。 
 
鋳物は高熱になると割れる恐れがある。鉄板ストーブは高熱に強いから針葉樹も大丈夫だ。針葉樹は立ち上がりが早くすぐ熱くなる。保ちが悪いのですぐなくなる。 
 
家全体を薪ストーブだけで賄っているケースは多い。全部購入したとすると年に4,5万円くらいはかかる。そのうちの何割かを持って行ってあげる。毎日のように朝早く起きて薪作りをしている。


祭り

昨日よりは晴れて暑くなった。我慢できないほどではないが日向にいると暑い。お祭りの最中で雨よりは晴れると都合は良いようだ。事務所へ戻るとちょうど門付けが回ってきた。寄付をすると領収書がわりの札を置いていく。 
 
膨らむ経費と大口の寄付が減って山車作りも大変らしい。昔はボランティアで大工が手伝ったりしていた。この頃は大工と言うよりプラスチック細工と呼ぶ方が正しい。発泡スチロールなどを削って作る。 
 
木組みをして竹細工で粗組をして和紙を貼る。構造材も木造から鉄骨に変わった。鉄骨もプラスチックも高額なので金がかかるようになった。毎年基本から作り変えはできないので色を変えたりして使い回す。 
 
子供の頃は祭りに参加したことはなかった。山車を出すのは中心街だけだった。今は逆に中心街には人は住んでいないので誰でも参加できる。時代が変われば祭りも変わる。人集めのイベントとしての魅力以外になくなった。 
 
午後はまた薪を運んで明日の分を積み込んだ。明日もトラック満載で別な場所へ運ぶ。現場の残材処理も少し溜め込むと倉庫がパンクする。薪ストーブを設置した方にはどんどん持ち込んでいる。 
 
リフォームがあるとさらに増えて釘があったり塗料がついているので分ける。釘抜きは面倒なので釘付きでも良いと言う方に持ち込む。それでも腐ったりしたものや細かいものはゴミとして処分する。無差別に業者に出すと思いがけない費用になる。


残材

午前中は霧雨が降って残材を運ぶ予定があった。どうしようかと迷っていると午後から晴れてくる。急遽積み込んで配達した。春に引き渡したところの残材がまだ置いてあった。置くスペースができて運ぶことになった。 
 
手刻みの現場では材木の切れ端が多量に出る。作業場での刻みはもちろん現場が始まっても出る。ほぼ毎日ゴミ袋で2個くらいはある。毎日だから油断すると自宅倉庫が満杯になる。ゴミ袋は日光に弱く2,3ヶ月でボロボロになってくる。 
 
なので現場から持ち帰った残材は一月以内に処分しないとならない。シートを被せたり陽の当たらない場所に保管する。薪ストーブをつけたお施主様はもちろん持っていくことにしている。で、今日やっと場所の確保ができて運ぶことにした。 
 
現場ででた残材は杉材などが多く焚き付け用に使われる。ナラなどの薪だけでは薪ストーブは役に立たない。すぐ燃えて火力のある広葉樹の乾燥した小割材が必要だ。現場の残材は乾燥と言い小割りになっているし最高だ。 
 
薪ストーブは着火してもすぐ暖かくならない。2,30分はかかるのでせっかちな方は小割を燃やして早く温める。杉などを小割してガンガン燃やせばすぐ熱くなる。ナラなど広葉樹は金さえ出せば買えるが杉材は買えない。 
 
わざわざ製材所などから皮のついた材木を買って割っている方もいる。面倒だし未乾燥だ。その点現場から出たものは乾燥はバッチリだし鋸屑など汚れもない。さらに小割りにして燃やせばすぐ暖かくなる。 
 
当社で建てた方の半分は薪ストーブをつける。建てた当時は残材があってもだんだん手に入らなくなる。当社も薪ストーブをつけた方のところは他には回せない。逆につけない方続けば倉庫が満杯になる。配達付きであげるともちろん喜ばれるから処分には困らないが。


二極化

久しぶりに予定がない日曜になった。早起きして朝市に出かけた。かなりの規模の朝市で歩くだけでもかなりの距離だ。運動も兼ねてたまに出かけている。知り合いに会ったり店を出している友人に会う。 
 
昨年はほぼ毎週のように出かけたが今年はご無沙汰している。特に何を見に行くわけでもないから一通り見て歩く。よく見ると似たものが並べられているし価格もイマイチ安くはない。なのだが冷やかしながら見終わると結構買い込んでしまう。 
 
やはり声がけが良いところは人が群がる。よく喋るのがいたり目立つのがいると人が集まる。私の商売とは違うところがあるが声をかけると言うのは商売に結びつく。こちらは愛想が悪く声をかけない方だから勉強にはなる。 
 
午後からいつもの温泉に行こうと乗用車のエンジンをかけたがかからない。バッテリーが上がったらしくケーブルで繋いで何とかかけた。2回目の車検を昨年取ったから6年くらいだ。トラックのディーゼルと違ってガソリン車はバッテリーが保つ。 
 
電動部品が多い作今の車はバッテリーの消耗が激しいのだろう。フランスなどではガソリンやディーゼルの車は生産できなくなった。もっとも2040年以降の話だが。 
 
電気自動車の普及は自動運転車とかカーシェアリングも同時進行で進む。動かすソフトメーカーが主導権を握り車メーカーは生産工場化しそうだ。トヨタ日産もシャープやサンヨーのようにならないとは限らない。 
 
住宅もこれからどう変わっていくか。車のように機能一点張りは商売としては危険だ。単なる下請けや部品取り付け業者になってしまう。どうせそう言った機能とか省エネとかは大手メーカーしかできない。 
 
住む機能に特化したものと癒しとか建物の魅力が高いものと別れそうだ。今だってその傾向はある。二極化はますます進むのだろうか。


効率化

今日は朝から湿っぽく曇りがち。気温も午前中はさほど上がらず快適。リフォームの現場は今日引っ越しで午後から説明に伺う。給湯関係が以前のままなので使い方はわかります。まあ引越しの最中ですからゴチャゴチャ言ってもねえ。 
 
なんども言うように今回は古民家リフォームそのものだった。お施主様も期待はしていただろうがこうなるとは思っていない部分も多い。2年ほど前に娘さんの新築があってプレカットのやり方はよくわかっていた。 
 
一定の工賃で大工に丸投げで早く早くの特急工事になる。大工だって赤字にならないように必死だ。施主様とは言えゴチャゴチャ言われたくない。元請け会社の社員ならいざ知らず直接の関係はない。 
 
職人にあれこれ言っても拉致があかない。元請けに言うしかないのだがそこには仕事をいただいていると言う感覚はない。皆がこだわって仕事をしているわけではないから仕方がない。 
 
当社とて以前は似たようなものだった。現場が出るとその都度大工を見つけて交渉する。今と違い大工ものんびりしていた。施主様と喋るのが好きなのもいて余計なことを言ったりトラブルもあった。 
 
だんだんと住宅会社の力がついて大工は下請けになった。慣れていない頃は口のききかたが悪いとかプレカットにも慣れていないのもいた。慣れてくるに従いマナーもうるさく建材も効率が良くなり簡単になった。 
 
それと同時に工賃も少しずつ値切られてくるようになった。大工も必死だからスピードアップに拍車がかかる。メーカーの必死さに比べ職人は時代遅れでのんびりしていた。それが追いついてきただけかもしれない。 
 
かくして職人はマナーも良くなり手早く効率よく仕事をするようになった。職人のこだわりはどこかに飛んで行ってしまった。お施主様も建材のデザイン住宅に関心があるから腕はどうでもよくなった。変だと思う大工もたまにいるがロートル軍団なので効率よく稼げないだけのようだ。DSC_5296

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