青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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在庫がデザインの元

雨が降りそうな天気だが午前中は保つ。午後から小雨が降りだす。朝一番でリフォームの現場で網戸を壊したので交換する。午後一で三上氏が写真撮影に現場へ。カーテンの取り付けとテレビのアンテナをつけて終了。 
 
明日は午後から引き渡しで引越しがある。4月以来4ヶ月の新築並みのロングラン。皆に言われているが内部だけを見ているとまるで新築のようだと。古いのは階段のみであとは全て新しくなっている。 
 
リフォームで曲がりや梁を本物のように見せるのがポイントだ。本物とは印刷したのでなく本当の構造材として使っていないと言う意味だ。集成材を黒く塗ったりするのではなくあくまで無垢の本物の素材を使う。 
 
厚さが梁だと150ミリのところを30ミリの板を使う。同じものを製材するから見た目は本物だ。ちょっと見は本物の梁にしか見えない。与える印象も同じだし存在感も同じに見える。 
 
問題は使える材料が手に入らないことだ。当社は梁材を在庫しているのでそれを引き割って作る。手に入らなければ金に糸目をつけないで集めないとならない。惜しみなく使えるとは限らない。 
 
もう一つは羽目板なども過去に作ったものが余っている。それらをうまく使えるようにデザインする。作る羽目板は使用分より多めに作る。材料と加工の段階でどのくらいロスが出るかわからない。 
 
大量に余っている無垢板をペタペタ貼ってできるのは当社ならではだろう。いちいち買ってくるのではこうはいかない。在庫が減ると次は加工屋に余っている在庫を利用する。在庫で持て余しているようなものを集める。 
 
それとてどこの加工屋に何が残っている大概わかっている。少なくなったとは言え製材所なども板材を持っている。それをどうデザインして調達するかがノウハウだ。DSC_5274

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ゴミ処分

朝一番でリフォームの現場へ来客。手直しのあと事務所向かいの解体の現場へ。今日で割る予定なので基礎の解体が残っている。午後からコンクリートを運んで夕方には終了。夕方またリフォームの現場へ来客。 
 
リフォームの現場のゴミ処理業者から請求書が来た。思ったより高い。量が多かったと言うことだろう。新築の現場にも鉄製のカゴを置いてゴミ処理する。何のゴミでも皆捨てる。 
 
カゴが新築で3回から4回処分する。ところがリフォームは倍はゴミが出る。壊した壁や床はもちろん建具とか断熱材などが嵩張る。処分場へ運ぶ際に分別して最終処分場へ持ち込む。リフォームは嵩張るゴミが多くて金額が多い。 
 
家一軒解体するとだいたい150万円ぐらいはかかる。半分以上は重機や人件費だが処分料もかなりだ。全部の解体の場合とリフォームの場合とそんなに処分料が違わない。リフォームは構造材と基礎がないだけだ。 
 
実はコンクリートとか木材はそんなに嵩張らないし安い。問題は石膏ボードとか断熱材、プラスティック類だ。嵩になるし積みにくいし運搬費がかかる。だからリフォームはゴミ処分費が思ったよりも高くつく。 
 
リサイクルの時代になってゴミの分別は常識になった。できるだけ分けてゴミカゴに何でも捨てないようにチェックしている。ダンボールとか木材はタダで処分できる。ガラス類もサッシ屋とか特定の業者は処分できるルートがある。何でもポイはさせないようにしている。CIMG6496CIMG6550


自慢の我が家

暑さも慣れたのか30度以下は暑くない。リフォームの現場は網戸と畳が午前中入る。チェックで出た手直しが何箇所か。ほぼ完了と言ったところだ。 
 
小屋の解体も大工が終わっていよいよ重機の出番だ。小屋に不釣り合いな大型ショベルが午後から登場。一気に壊してダンプで運ぶ。明日で目処がつきそうだ。 
 
午後からエコリフォームの補助金申請でメーカーや建材屋が来社。いろいろ巷の情報を交換したりこちらの状況を聞かれたり。フランチャイズで古民家風の住宅を売りのところが調子が良いと。同じ建材屋なので詳しい状況が聞ける。 
 
見た目優先は今に始まった事ではない。集成材を黒く塗って古民家風に見せるやり方だ。引き合いはあるらしくそれなりの棟数は建てている。利益率がそれほどでもないと言うがどうか。 
 
フランチャイズは材料が基本的には送られてくる。現場へ直だから倉庫も運搬もいらない。基礎が終わったら材木と大工が現場へ行く。あとはさっさと建てるだけ。 
 
そこにはこだわりとか個性などあり得ない。図面と写真で決めた通りにできるだけだ。思った通りなら良いが素人である施主はいろいろ変えたがるものだ。それらは一切できない。 
 
簡単に言うと車を買うのと同じで注文した通りにできるだけなのだ。少しずつ出来上がる我が家を見ながら細かい部分を確認したり時には変えたりしたくなる。契約後は一切打ち合わせらしきものも何もない。 
 
当社は刻みの段階から施主様にはオープンにする。作業場へ毎日のように通った方もいる。もちろん建ててからも変更や交換はつきものだ。費用はかかっても自分の想い通りにしたい方もいる。自慢の我が家はこうやって建てるものと当社も思っている。CIMG6496CIMG6568

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デフレの波

事務所の向かいの小屋の解体を頼まれた。ゴミの撤去は先週終えたが今日から解体に入る。4人で半分ほど壊した。リフォームの現場は手直しと残工事。明日は仮設トイレも汲み取る。 
 
見学希望者もいらして毎日案内する。本当は新聞とか広告を出してやれば来場者があるかもしれない。リフォームでここまでやれるのかと結構興味を持たれるだろう。 
 
リフォーム市場は今後も増え続ける。対象者は当然だが中高年だ。ビニールクロスと建材の家が好きだと言う方はあまりいない。そんなものだと思っているのが普通だ。こだわれば木の家に近いものができる。 
 
自然素材がもてはやされた時期もあった。いつのまにか安物が幅を利かすようになった。限りなく建て売りに近いつくりだ。安さを武器に展示場に客を集める。中央の大手は建売で鍛えられているのでコストを下げる手法が確立されている。 
 
そう言った流れは地方の住宅会社にも確実に浸透した。職人不足と言いながら工賃が年々下がり続ける。コストを下げるために建材や材木をプレカット化する。簡単にできるから工賃が安いはずと値切られる。 
 
デフレの波は住宅にも押し寄せて都会のように安物の建売と高級な注文住宅に別れた。その合間を縫ってリフォーム需要が活性化してきた。こちらも安物と高級に分かれるのだろうか。 
 
どちらにしても手間のかかるものは敬遠される。当社のような地域材を活用した手作りなんてのは流行らないだろう。ましてや漆喰や無垢の建具とか廃れていく技術は見向きもされないだろう。CIMG6496CIMG6547CIMG6554


家族中心主義

晴れた割には気温は上がらない。リフォームの現場の仕上げ工事が急ピッチで進む。建具と便器などの器具付けが終わって使える状態になった。昨日の掃除で見つかった瑕疵を一つずつ潰して行く。 
 
中にいるとリフォームとは思えないほど劇的に変わった。狭い部屋が中廊下を中心につながる典型的な作り。今はリビングを中心に階段もキッチンも一緒のデザインが多い。 
 
個室中心の家つくりから家族の団欒とか結びつきを重視する。断熱と暖房のおかげで家中どこでも温かいのが普通になった。廊下で仕切る間取りは個室暖房になる。 
 
薪ストーブとか一つで家中を温める方式が増えた。暖房のある部屋を中心に各部屋に回るように作る。中廊下はその点では不利だ。何と言っても階段は1階2階をつなぐので熱も伝える。 
 
昔の囲炉裏を中心の家つくりに似ているとも言える。囲炉裏を中心に家族が食事や団欒を過ごす。個性化と言う時代の流れが個室を中心の家つくりを流行らせた。各部屋暖房は費用と運転費がかかる。 
 
リビングを大型の暖房機で暖めて家中を回るようにする。管理も運転費も簡単だ。家族が一緒と言う流れも後押しする。個室主義の家は子供がいなくなると部屋が余る。そうすると今回のように部屋を潰して吹き抜けにしたりする。CIMG6496CIMG6507