青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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職人のノウハウ

リフォームの現場は最後の仕上げで漆喰が今日で終わる。聚楽壁が残ってあとはタイル貼りになる。来週初めには良いところまでいくだろう。ただ来週初めは曇りがちのようだが。アスファルトとタイル貼りは雨は難しい。 
 
大工が棚をつけ細部の仕上げを終わらせた。照明器具やアンテナの取り付けと配線で電気屋も仕上げに入る。ただ足場のかかったところの照明器具が納期が未定ではっきりしない。足場をバラさないと建具とか清掃が入れない。終わらないと言うことだ。 
 
毎度今頃の時期は日程がうまくいかずイライラすることが多い。メーカーが欠品で思いがけなく工期が遅れたりはよくある。メーカーに催促しても在庫を極端に減らしているのでどうにもならない。カタログを見るとなるほどこれを選ぶと納期がかかると小さく書いてある。 
 
現場管理の仕事は細部に捕らわれ過ぎずに鷹揚に構えることが大事だ。ピンチはあらゆる手を尽くすとそれなりに何とかなるものだ。物事は悲観的に考えないこだ。間に合わせる事に関しては職人の方がどうにかする技術を持っているものだ。 
 
高いところへつける照明器具が欠品だと足場が取れない。取れないと床の養生から清掃まで全く進まない。しかし職人に相談すると足場がなくても取り付けできる方法を考える。現場監督には思いつかなくても職人はノウハウがある。 
 
兎にも角にも今月中には完成引渡しが厳命であるからそれに向けて各職人を叱咤激励する。間に合わないところは他の職人の協力も含めて何とかする。CIMG6447


自然塗料

月曜にメーカーヘ修理出したパソコンが調子が良い。半年後におかしくなったこともあったのでまだ油断はできない。修理と言っても部品の交換なので機能的には変わらない。いきなり落ちてブラックアウトしてしまうのだ。今のところはその気配はない。 
 
今日も暑くて昼に現場でパイプ取り付けをしたら汗をかいて少し具合が悪くなった。水を飲んで休んで元には戻ったが。昨夜は暑くて一階の座敷で寝たが寒くて夜中に起きた。風邪気味になったのだろうか。全くこの暑さはこたえる。 
 
リフォームの現場は漆喰が後半に入り来週初めには終わりそうだ。照明器具と建具の取り付けをしてだいたい完了となる。今日は大工が棚や各種器具類をつけている。明日から電気工事が入って器具付けをする。足場のあるところにつける器具だけが欠品で遅れる。 
 
足場が外れないことには他が進まない。照明器具も足場がないと取り付けできない。困ったことになった。ネットで注文するようになって催促やキャンセルがやりにくくなった。予定日もなかなか出てこない。イライライするが待つしかない。 
 
木の塗装に柿渋を使ったが間を置いて塗装したら後の色が濃くなった。柿渋は生ものなので時間が経つと固まったりする。混ぜた松煙が濃くなったのか柿渋が変色したのか濃くなってしまった。柿渋は時間がの経過で赤っぽく変色するのでまだこれから変わることもある。 
 
ウレタンとか石油系の塗料は変色も少ない。時間の経過による変色も少ない。乾燥も早く工事が早いし皮膜も硬い。自然塗料と呼ばれるものは色や仕上がりに安定感がない。その都度変わったり塗装技術も難しい。まあ敬遠されることも多いが仕上がりの古色感は捨てがたい。


古民家デザイン

暑い日が続く中現場はゴチャゴチャと業者が出入りする。別に皆さんが遊び来ている訳ではない。当たり前だが。左官は今日も3人と漆喰が半分は終わった。水道屋が器具付けを始め午前中で帰る。入れ替わるように大工と塗装が入る。合間に材料の配達が来たりメーカーが来る。 
 
いよいよリフォームの現場も仕上げの最後になった。漆喰は明日で終了し聚楽壁が残る。タイルも入荷予定だし外部のアスファルトもある。塗装は仕上げを残してほとんど終わった。大工は小屋の棚とかパイプの取り付け。傷とか残した部分を仕上げる。電気も明後日から取り付けになる。 
 
来週中でほぼ完成予定だ。照明器具が足場がないとできない部分が残る。欠品で入荷待ちになっている。毎回今頃の時期は現場管理も目が回るほど忙しい。トラブルめいたことも起こるしまあまあと仲裁もする。 
 
今回は柱型をつけて漆喰で仕上げた。パッと見は本物の古民家そのものだ。塗装も柿渋に松煙を混ぜて古臭く見せている。できてから何年か経ったように見える。一部の部屋はクロス張りになっているが壁面の一部を色を変えたりした。 
 
住宅会社などはデザインと称してよくやる。素材ではなく表面のクロスで変えるのは安易すぎる気もするがそんなものだろう。そう言う意味で漆喰の部分とクロスの部分が印象が変わるかもしれない。新築と違って全て本物でとかそう言うことはできない。CIMG6435


左官材料

昨夜は寝苦しくて寝られなかった。二階の寝室から一階の和室へ移動して寝た。こちらは開口も大きく軒も深く断熱も新しい。窓を開けて寝ると朝方に寒くて目が醒める。年に何度かしかないのだが今年は暑くなるのが早い。 
 
現場は左官が応援も含めて4人体制になり大分進んだ。一人だと2週間以上かかるかと思ったが早くなりそうだ。今日明日だけでも一気に捗る。漆喰ができる職人が4人も揃うと早い。以前にも助っ人で来てもらったことがある。比較的若いのでこれからも期待できる。 
 
今回はメーカーも仕上げ材に村樫で下地を吉野から別なメーカーに変えた。漆喰は下地の石膏モルタルが仕上げ材の水分を吸ってしまう。そうするとコテの動きがなめらかさを失う。新しい石膏モルタルは吸水しにくいと言う触れ込みだった。 
 
吸水しないと下地を一気に塗ってから仕上げができる。効率よく作業ができる。今までだと一坪下地を塗ってすぐ仕上げする。下地と仕上げ材を常に練っておかないとならない。別々に保管して練り方の作業が増える。 
 
結果はまだ何とも言えないが多少は吸い込みは少ないかもしれない。漆喰など左官材料も年々変化していく。作業効率をアップさせて工期を詰めるのは建材と同じだ。これも時代の流れということだろう。 CIMG6444
 


腐る古民家

リフォームの現場はクロス貼りが最終に入る。職人も4人きて今日でほぼ完成。同じ仕上げでも漆喰はまだまだ5分の一もいかない。漆喰は左官職人でも皆できるわけではない。モルタルの仕上げくらいなら誰でもできる。 
 
漆喰は養生をして下塗り、仕上げとなる。下塗りが完全に乾かないうちに仕上げをしないとならない。乾きすぎると仕上げの漆喰の水分が吸い取られて塗りにくい。だから一気に下塗りとかスピードアップがやりにくい。 
 
仕上げる面積で言うとクロスと漆喰は似たような面積だ。クロスは9人工くらいで漆喰は15人工は入る。できる職人は一人か二人なので日数はかなり違う。クロスならたくさん入れて一気に仕上げることも可能だ。  
 
しかも漆喰は天気や気温に左右される。今の時期は乾きは良いが冬だと暖房をかけないと乾かない。クロスはほとんど気にしなくても良い。漆喰は工程も読みにくいし住宅会社には嫌われる仕上げだろう。しかも高くつくからさっぱり普及しない。 
 
大工が片付けをして作業場で整理した。残材を薪用に積みリフトを借りて積み直す。春以来大掛かりなのは久しぶりだ。どこに在庫があったかわからなくなる程ゴチャゴチャしていた。 
 
作業場の近くに10年以上前から放置された藁葺き屋根の古民家があった。屋根に草が生えて壁の土壁もだいぶ落ちていた。屋根が落ちるのは時間の問題だったが2,3日前に落ちた。多分雨漏りもしていただろうし壁は穴だらけだった。 
 
私の近所にも似たようなのがあって昨年屋根が落ちた。藁葺き屋根は解体費が高いので住んでいないところは放置が多い。建材は使っていないから木と土壁だけだ。腐って放置してもいつかは土に帰るので腐るに任せる。 
 
親が住んでいたが亡くなって他所に住んでいる子供が放置する。藁の処分費が掛かるので解体費は400万円とか聞く。普通の住宅であれば150万円くらいだから倍以上する。腐りにくい建材が少ないので放置して腐らせる。しかも敷地が広い農家がほとんどだからなお都合がいい。CIMG6433