青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪ボイラー

真夏の昨日は30度を超えた。朝早くから薪割りに精を出しケヤキなどを割った。大黒や梁に使ったごっついケヤキが溜まっていた。マサカリで割ることはできないのでチェンソーで割れ目を入れ楔を打ち込む。 
 
元が太いので薪がたくさん出る。乾燥はもちろん太さも申し分ない。自家消費用に作る。冬に現場があれば持ち帰りだけで間に合う。なければ溜め込んだ薪を使うよりない。 
 
現場からの持ち帰りは杉材が多く焚き付け用だ。だからあまりいっぱいあっても余してしまう。ゴミ袋に入れてあるが陽に当てると破れてくる。せいぜい半年くらいしか置けない。だからストーブをつけた方にあげている。 
 
そのほかに解体材があってこれも釘を抜いたり面倒くさい。チェンソーが使える程度になると切って薪にする。ところどころに釘があるが問題はない。ラッカーとか塗装済みが問題で匂いが出るので細かく割って焚き付けにする。 
 
以前に薪ボイラーをつけていたことがあって父がせっせと薪集めをしていた。これは面倒臭いので灯油に変えた。その薪ボイラーに使う薪を集めるのが結構大変だった。ほとんど腐りかかった材木とか切った枝とか多かった。 
 
薪としては未乾燥だったり火力がなかったりだった。割るのも小さすぎてそれなりに大変だった。現場から出る乾燥した杉材は割るのも簡単で焚き付けにもってこいだった。今父が存命なら喜んだことだろう。 
 
時間があれば竈焚きよろしく付きっ切りでやっている。この付きっ切りが嫌で灯油にした。今では暖房用だけは薪でいずれ薪ボイラーも復活させようと思うが燃やす時間がない。それに配管が通っていて冷えるので燃やすのも大変だのだ。CIMG6425


得意の分野

昨日よりさらに暑くなって夏本番。朝現場へ顔を出し法事で3時までかかる。また現場へより片付けや打ち合わせ。色々あったので少し疲れた。仕事とプライベートが混ぜこぜだと疲れる。 
 
法事なので集まるメンバーも同じだ。父が亡くなって15年ずっとこう言うのに出ている。叔父叔母従兄弟だけなのだが少しずつ数が減る。高齢化と言うことだが亡くなるのと生きているが動けないのとある。 
 
私は父方も母方も早い孫だったので叔父叔母はほとんど生きている。父の名代での参加なので上座に座る。若い従兄弟たちは下座なので話し相手がいない。父母の兄弟であるから一回りも違う。話しても面白くない。 
 
ところが私が歳をとったのか年々話が合うようになった。合うと言うより話題が共通してきた。誰それが死んだとか孫が生まれたとか。若い時はほとんど興味がなく知らなかった。いつのまにか孫ができ同世代も亡くなるようになると80代と話題が共通になった。 
 
50代と70代は10歳違いはかなり別な世代の気がする。50代は80歳以上は親と同じだから話題が違う。70代は80歳も似たようなものだ。孫がいて早起きをして朝市に行ってと今の私そのものだ。そして生きている友人に会うことが楽しみの一つになる。 
 
お互いに元気であることを確認し会話できればそれでいい。特に急ぐ用もないし喋るだけでいいのだ。同級生は皆こんな感じで過ごしている。私はまだ引退もできずイジイジと仕事を続けている。引退はもうやることもないが現役は前向きに将来のことを考えている。 
 
そのことが若さを保つとどこで読んだ。だとすれば現役でいるのは若くいるための条件の一つだ。体さえ許せばいつまでも現役にこだわりたい。得意の分野で勝負するなら若さは関係ない。木の家や古民家は若い世代には馴染みがない。そこをウリにするならまだまだいけると言うことだ。


これからのリフォーム

今日は真夏の暑さ。現場では大工が最後の仕上げの最中。今週中で目処をつけ来週から塗装が入る。来週末には左官とクロス貼りを予定している。明日は法事があって昼は抜けられない。ゴミを片付けたりチェックもやらないとならない。 
 
6月も今日で終わりだ。今年も半分終わったわけだ。もう時の過ぎるのは遅いとか早いとかは気にならない。時の過ぎゆくままにだ。それよりもこの歳になってまで仕事を続けることができるのが嬉しい。 
 
仕事はやれるだけではダメで最先端に立つつもりでないといけない。熱意も新しい技術やデザインにも関心を持たないとならない。ライバルの動きや時代の流れにもついていけないと。 
 
さすがに30代の若い施主は減ってきた。今後も増えることはないだろうし市場としても有望ではない。今後はやはりリフォームになるだろう。リフームは中高年以降が主な客になる。 
 
直すとか元に戻ればいいのではなく今まで以上の快適さを求められる。機能的なことは建材とかメーカーの意向次第だ。時代の流れもあるだろう。確実に進歩していくだろうし生活スタイルも変わっていく。 
 
デザインは流行があるし皆似たような傾向に流される。そう言う分野はライバルも多く技術やセンスも優れたライバルが多く登場する。多分私のようなものが入り込める余地はないだろう。 
 
ところが古民家とか昔風の家つくりは別だ。建材化が難しい分野は職人の手つくりに頼る。職人を動かし材料を探して組み合わせる技術は経験が必要だ。数少ない職人を手配できるのは年配でないと難しいだろう。 
 
たとえ見つからないとしても若い職人に教えることができないと作ることができない。そう言ったノウハウは一朝一夕には覚えることができない。もちろんそこに新しいデザインを取り入れることも必要だ。柔軟性もなくてはならない。 
 
いかにしてお施主様に満足していただくかはただ古いだけではダメだ。最先端の機能を使っていかに本物の持つデザインを取り込めるか。そして設計者のイメージどうりに作れる職人を使いこなせないとできない。材料と職人という古いものにどれだけ知識を持つかだ。


左官職人

朝晩は冷え込んでも日中は暑い。真夏のような日が照りつけて現場も汗をかきながら作業する。朝一番でトラックに積み込んだ残材を薪ストーブをつけたお客様の所へ持って行く。作業場の残材を積み込んであったのでそのまま運んだ。 
 
リフォームなので解体材と新規の残材が出る。塗装してあるのは除いて釘を抜いたりして薪にする。そのままゴミに出すと処分費がかかるが燃やせば省エネになる。運んだり切ったりの労力さえ厭わなければだが。 
 
いよいよ現場は大工が最後の仕上げになってきた。来週初めには塗装も入るし漆喰やクロスの準備にかかる。漆喰は職人が一人なので時間がかかる。時期的には乾燥も早くて工期は早い筈なのだが。とにかく漆喰のペース次第で工期が変わる。 
 
左官職人と言っても今ではコンクリートの撫で方くらいしか仕事がない。漆喰は滅多にないから昔はできてもやりたがらないのが多い。面倒なのだろう。手先の微妙な加減が疲れると言う。 
 
ただ塗るだけでなく下塗りや養生にも時間がかかる。これがしっかりしていないと柱や材木に黒いシミがつく。杉、栗は特にひどく松やケヤキはそうでもない。養生が下手だと塗りにくいだけでなく剥がすときに傷がつく。 
 
左官職人も漆喰ができるのはいなくなるのは間違いない。若い職人が勉強をしていると言うのも聞いたことがない。先代は職人だったが今の若社長は左官ができない。もっぱらバックホーなどの機械操作専門である。ほとんど漆喰なんて仕事が来ないからなのか覚える気もない。残艶なことではある。CIMG6420


デザイン優先

朝一番でカーテンレールの取り付けに行く。その後階段の調子が悪いと見に行く。棚板の取り付けも頼まれて一緒に修理する。作業場によって材料を搬入。昼食後また作業場で加工や残材の片付け。 
 
リフォームの現場では解体した材木がかなり出る。細かい下地材などが主で釘がついている。そのままではまきにはできない。塗装したのも混じるので分けないとならない。ベニア類もかなり出る。 
 
ベニアと塗装した材木はゴミとして処分する。内装にベニアが流行った時期もあった。木目模様の内装材は時間が経てばみすぼらしくなる。ビニールクロス全盛の少し前の頃だろうか。防火のためにプラスターボードが増えてクロス張りが主流になった。 
 
ベニアは時間の経過で隙間ができやすい。なので断熱の観点からも不利だ。クロスはにビニールなので多少の動きには対応する。いわゆるクレームが増えて隙間が開きにくいクロス張りが大流行になる。
 
クロス全盛に飽きたのか無垢の板張りが出てきた。クロスに使うノリがシックハウスの原因となって自然素材が流行る。健康にも良いし流行るかと思えば値段が高い。材料、工賃共に高いのでこだわる方のみだけだ。 
 
なぜ流行らなかったかはデザインの単調さもあった。建材の派手なデザインに見栄えは劣る。洋服を選ぶ感覚で色やデザインが主流になって板張りはマイナーなものになった。その傾向は車にも言えるが走りとか性能は二の次になってしまった。 
 
当社の古民家リフォームは自然素材を使いながらまるで古い家のようなデザインがウリだ。まるで昔の家に住むような感覚で内装を作る。インテリアから色、素材までとことん古いものにこだわる。当社としてはデザイン優先のリフォームになっている。