青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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オリジナルの苦労

大工たちは新築の現場に棚とか養生剥がしに行く。細々と手直しとか色々ある。材料を昨夜積んでおいたので朝一番で届ける。現場には左官も引き続き入っている。昼近くにお施主様もいらして指示を受け説明手直しをする。午後からリフォームの現場へ行ってスロープの土工と屋根の板金が工事。竹製の照明器具カバーを引き取って現場へ届ける。 
 
完成間近で様々の手直しとか取り付けがある。だんだんと小さなことが増えてそれはそれで手間がかかる。部品一個がなくて取り付けできないとかどこかとぶつかるとか…。合間に完了検査の手続きや書類を作る。本業が何だかわからなくなるほどだ。 
 
現場からはひっきりなしに電話が来る。問題が起きるたびに職人たちは指示を仰ぐ。携帯の電池が午前中で切れる。車から充電できる器具を取り付けているのですぐ充電する。これは重宝する。 
 
手間がかかるのはオリジナルとか手作りが多いことによる。照明器具一つ取っても中身の器具と延長のコードと竹製のカゴとカゴを吊るすワイヤーと……面倒臭い。挙句に取り付けが難しくて時間がかかる。電気工事の職人が2,3日でできる器具付けが何日もかかる。 
 
様々な苦労はあってもお施主様が喜んでくれるなら報われる。それほどの出来でないとか気になる箇所があるとか普通なら有り得ないトラブルのネタが多く発生する。手直しに時間がかかるが熱意とど根性で乗り切るよりない。そこはお施主様もわかってくれる。CIMG6169


山の手入れ

時折雨が降る変な天気。朝一番で新築の現場へ行ってタイルの打ち合わせ。キッチンと玄関がタイルでストーブの遮熱壁が十和田石。張り方や入荷日を確認。玄関の四半張りが半分ほど終わった。昼には作業場の大家でもある製材所の葬儀に出席。その後リフォームの現場で玄関スロープや内部床貼りの打ち合わせ。 
 
現場が重なって資材の手配やら業者との打ち合わせが忙しい。合間に森林組合にお願いしていた自分の山の手入れを見に行った。35,6年の杉が3000坪ほどあって一度間伐をしている。二度目の間伐をしてまた間引きをした。2mほどの間を4m以上に離す。 
 
直径が30センチほどになり合板用として売れる太さになった。間引いた杉はベニア用として販売し経費にした。残った杉はあと30年もすれば直径が60センチくらいになり使いごろだ。もっともその頃に製材品を使って手刻みする現場があるかどうかだ。 
 
せっかく育てた良材も買うのがいないと値が下がる。今でもどちらかと言うと合板用が順調で建築用材はあまり売れない。価格も上がる気配がなく当社にはいい環境になっている。しかし山主の立場で言うと時間と金をかけたのに売れないのは困る。 
 
集成材や合板用であれば60年とかの樹齢でも使える。あまり太いと逆に売れない。この傾向は変わらないから建築用材として育てても旨味はない。さっさと売ってしまった方が良い。または広葉樹とかに切り変えた方がいいかもしれない。 
 
もう一つの山はケヤキを植えてある。広葉樹は成長が遅く草や蔓などで死んでしまう。手入れの費用もかかると言われる。杉など違い最低5,60年以上にならないと売れない。私が植えても孫の時代でないと売れない。先の長い話ではある。CIMG6151

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四半張り

昨夜来の久しぶりの雨。風が強くて現場が少し心配だが足場屋がネットを外しておいた。やっと足場も取れて全体が見れるようになる。今日も左官屋が漆喰の残りと玄関タイルを貼る。四半張りと言われる斜めの貼り方で手間がかかる。 
 
朝はリフォームの現場で打ち合わせ。昼頃から新築の現場へ。左官はタイルと遮熱壁の石張りが残る。今日から玄関の四半張りが始まっていよいよ仕上げの終わりになる。張るのに難しいのと材料が多く入る。インパクトのある張り方でそれなりに予算がないとできない。 
 
壁にはなまこ壁と呼ばれて斜めに貼る方法がある。目地を盛り上げて左官の技術だけで作る。タイルも斜めに張る四半張りと言うのがある。今まで試したことがなくいつかはと思っていた。玄関の広さと何と言っても風格がないとできない。 
 
もちろん黒っぽいタイルで目地は灰色になる。濡れると目立たないが乾くと目地が浮き出て来る。和風が多いが壁だと洋風にもある。インパクトのある広さを強調する張り方だろう。 
 
実は15年前に一度やったことがあった。普通の家で特に和風ではなかった。玄関に斜めに上がり框をつけたのでタイルも必然的に斜めになる。小さくて何と言うこともない玄関だったが斜めのタイルは印象に残る。本格的な四半張りは今回が初めてだ。 
 
左官屋も3週目に入り終わりに近づいた。今週中にも終わらせて来週は各種検査も予定している。左官屋がいる間は道具も多く砂やセメントで現場を汚す。彼らがいなくならないと掃除もできない。CIMG6150


現場あちこち

桜も咲き始めて昨日今日と暖かい日が続く。昨日の日曜は久しぶりに休みで家内と少し遠出をした。風が強かったが上着も脱いで初夏の陽気。今日も夕方から少し冷え込んで明日は雨が降るかもしれない。 
 
朝一番で作業場から材木をリフォームの現場へ運ぶ。小屋の基礎も完成し明日から立てられる。今日は梁の入れ替えや床の補強。こちらは建てる際に敷地全面を60センチ盛り土した。よく固めないで基礎を打ったのであちこち沈下した。ジャッキをかけて揚げてモルタルを入れる。 
 
普通の布基礎なので搗き固めが甘く水平が狂っている。一番大きいところで3センチほど下がっている。やれるところは全て揚げてパッキンを噛ませた。築24年も経過してこれ以上下がる心配はなさそうだ。 
 
狭い部屋が多い昔風の間取りで柱も抜いたり空間を広げる。抜くと言うことは強度が落ちるから梁や筋違で補強する。リフォームではどこまで補強するかが問題だ。徹底的に全部やり変える訳ではないので重点的に補強する。木造の柱は垂直荷重には強いが水平荷重には弱い。筋違や合板などで補強が必要だ。 
 
午後から新築現場で左官屋と打ち合わせ。漆喰の残りとタイル、遮熱壁の取り掛かる。タイルは玄関とキッチンがある。キッチンは100角の半磁器タイルでネット張りなので早い。玄関が四半貼りで時間がかかりそうだ。 
 
鬱陶しかったリビングの足場も取れてやっと全部が見えて来た。吊り下げの照明器具も映えてなかなかの出来栄えだ。自分で言ってりゃ世話はないが。今週中で左官タイルは終わる予定だが養生を剥がすのは来週になる。その頃は各種器具も取り付け予定でいよいよ完成になる。CIMG6138


吹き抜け照明

風も少しあって気温が高い割に曇りがちで暖かい感じがしない。現場は新築の方が最後の追い込みで左官業者が頑張っている。内部の漆喰はほぼ終わってキッチンや玄関のタイルにかかる。外部漆喰もモルタル下地を終えた。朝から照明器具の搬入と取り付けがあって一日かかる。 
 
吹き抜けのメインの照明器具を竹製でオリジナルにする。元になる照明器具を長さを調節し竹製のカゴを被せる。まず吹き抜け用の既製品を長さを延長してコード交換をする。それだけで小一時間もかかりさらに天井に取り付ける。次に竹製のカゴを天井から高さを調節しながら吊るす。 
 
それが二個あって電気工事屋が二人で1日がかり。ついでに私も1日付き合わされる。高さの具合を見たりOKを出さないと終わらない。月曜には足場をバラすので今日中に完成させなければなりません。職人も慎重になるわけです。 
 
お昼近くにお施主様も現場へいらしてちょうど照明器具を取り付け中だったのあれこれと指示が飛びます。長さを短くしたり長くしたりで余計時間がかかる。毎日使うのは自分なので気になるのは仕方ないことです。 
 
もう一つのリフォームは今日も大工は加工で作業場へ。明日日曜は現場ゴミの搬出で立会いに行く。月曜には小屋の基礎を完成させます。断熱材とか建材類が月曜に搬入。火曜から大工がまた来て内部の梁交換を予定しています。途中水道業者とか電気屋が現場へ寄って電話で打ち合わせをする。 
 
新築もリフォームも重なって業者はあっちへ行ったりこっちに来たりで大忙しだ。新築の現場は来週でほぼ終わりになります。いよいよ掃除をして建具と畳を入れると完成だ。あと2週間ほど最後の頑張りになる。CIMG6135