青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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竹かご

どうしたものか昨日の雪が嘘のように暖かい。作業場では加工と修正挽きで製材所へいく。そのまま新築の現場で玄関タイルの割付をする。300ミリ角の黒いタイルを四半貼りでやります。四半貼りは建物に対して直角ではなく45度に振って貼ります。意外性とインパクトのある玄関ができる。 
 
意外性といえば照明器具を竹製で作る。リビングの大きな吹き抜けに照明を下げるのだがどうもピンとくるものがない。困ったお施主様が私の展示場の竹製のカゴに照明を入れたのを思い出した。 
 
竹製のかごは昔は普通にあったのだが近年は見ることがない。この辺ではたった一軒の竹屋さんが残っていた。展示場を作る時にインパクトのある照明を吹き抜けに下げたいと思い探していた。あちこち竹細工の業者のところに行ったが600ミリ*1800ミリの大きさができない。 
 
業者から竹屋と言う商売があると聞いて行ってみたら編むのもできると。早速サイズを決めて制作してもらったのが展示場の器具だ。どこなくレトロで田舎の雰囲気があって大雑把な作りが意外といけるのです。 
 
他の竹細工は花瓶のカバーとか小さなものが多く大きなものは作れなかった。竹屋さんは竹の販売と竹の加工と両方をやっている。自分で竹を割りしごいてヒゴを作る。昔背中に背負うかごを作る要領で編んでいった。サイズによって編むヒゴの太さを決めて編む。 
 
大きさで網目の寸法が決まり小さなものは細かくなる。小さいものはそれなりに繊細な感じで素晴らしい出来です。まだ小さい方は未完成で来週にもできる予定だ。大小揃えてかなりインパクトのある照明ができそうだ。CIMG6121


37万キロ

気温が下がり雪も降る。午前中は作業場で材木の選定と加工。リフォームの現場で水道業者と打ち合わせ。午後は新築の現場で打ち合わせ。また作業場へ戻り材木の選定の続き。業者と打ち合わせが増えて電話で次々と約束するが忘れて皆に迷惑をかけた。忙しいのもほどほどにしないと。 
 
忙しくて忘れていたがトラックの走行距離が37万キロを超えた。昨年8月に35万キロ12月に36万キロを超えた。ほぼ4ヶ月で1万キロのペースだ。年で3万キロのペースだが現場が少し遠いのもある。今までだったら年に2万キロ弱だったから少しペースが上がった。 
 
5年前に全塗装と大修理をやった。見た目は24年も経っているようには見えない。フェンダー周りとか錆びて穴が開いていたところも修理した。だから20年以上も経っているようには見えない。 
 
見た目はともかくエンジンその他機械関係は調子が良い。2月にバッテリーを交換した。ディーゼルなのでバッテリーは大型が二個ついている。3年くらいで交換している。あとは板バネが毎年のように折れる。疲労骨折のようなものだろう。 
 
長く乗って維持費が安上がりなのは電装関係が貧弱なのもある。パワーウィンドウとか電装部品が少ない。エアバックすらついていない。バッテリーが消耗しにくいのはこれらが大きい。ディーゼルはエンジンの点火に電気を使う。圧縮比も高いのでエンジンの点火の負担が大きい。 
 
先月応援に来た大工が同じピックアップトラックに乗って来た。平成10年製で型が新しい。パワーウィンドウやらおもちゃのような電動装置が多い。だからバッテリーの消耗が激しくて2年くらいで交換をしている。 
 
たった5年の差だがだいぶ乗用車っぽくなっている。気のせいかプラスチック多用でキャシャに見える。重量は変わらないから電装部品が増えているのだろう。車も家と同じで見た目だけが変わっても強度は落ちているように見える。CIMG6091


古民家リフォーム2

昨夜からの雨の影響で現場は濡れてしまった。作業場で刻みの材料を揃えたり使う材木を選定。午後から解体の現場へ解体材を積み込む。釘を抜いて薪に使ってくれる方がいるのです。トラック一台を届ける。戻って事務所でメールやら伝票を整理。また解体の現場へ戻り明日の打ち合わせ。 
 
リフォームは壊れた部分を元に戻すイメージが強い。これを機会に今まではとはすっかり変えたいというのも多い。せっかく工事するのだから当たり前だろう。建てた当時とはいろんな意味で変わった。 
 
老後に備える部分とこれまでできなかった理想を叶えたいと言うのもある。漆喰や無垢の.フローリング、腰いた….夢はあった。前は予算的なことと余裕がなくてできなかった。 
 
リフォームであれば構造的な部分にあまり予算をかけなくて済む。水回りを交換するのを機会にリビングも今までとは変えたい。古民家風など若い時には思いもしなかったり予算もなかった。 
 
それなりに歳をとり子供の頃の家のイメージが湧いてくる。新築であれば到底夢物語でもリフォームでは叶うこともある。当社には新築で培った技術と材料がある。他社で言うところの新築そっくりさんの感じで古民家風ができる。予算も新築ほどではない。 
 
リフォームではクロス張りや建材多用は普通だ。当社のようにキッチン、洗面まで手つくりもあるところは少ない。フローリングや腰板も加工して作る。建材とは一味違ったものができて当然のことだ。


古民家リフォーム

午前中は晴れたが午後から少し曇り。朝一番で基礎工事が始まる現場で打ち合わせ。外部はきそ工事、中は大工が解体。一気に解体して中の構造から手直しをすることになった。とにかく解体後補強の梁を入れたり断熱を入れる。やっと大工たちが現場を飲み込み構造を理解し対策を立てる。 
 
いわゆる古民家リフォームを考えた工事だが現場の認識が一番大切だ。どの程度の補強が必要かどこが問題があるか…。その認識を解体しながら皆で共有していくことが大切だ。設計者である私の意図をどうすれば効率よく実現できるか大工たちは解体で確認していく。 
 
よくあるリフォームは現場復帰のレベルでしか考えていない。古民家リフォームは現場の問題点を解決しながら新築並みのデザインを実現させる。その手法は新築の手法と変わらない。仕上げの素材やレベルはリフォームであることを忘れさせる。 
 
となると古い部分はほぼ解体でいくしか方法はない。残さず解体し新たな材料でまるで新築のように仕上げる。もちろん仕上げのレベルだけでなく耐震性や維持管理にも最高のものを目指している。CIMG5258

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漆喰の白さ

今日からリフォームの現場が始まり解体をする。大工、給排水、電気と一斉に解体する。ゴミはコンテナを用意して運んだ。さらに家具やその他ご近所の方に引き取ってもらったのもある。駐車場を借りて車は現場には置かないでゴミだけを積んだ。 
 
午後から仕上げの現場へ行く。漆喰がほぼ半分まで進んだ。職人も応援も含め6人になった。今週で良いところまで行きそうだ。応援は大手の左官業者に頼んだが20人以上いる職人のうち漆喰ができるのは3人。そのうちの2人が来ている。 
 
漆喰とか珪藻土は一時ほどではなくとも需要はある。住宅会社にもウリの一つになっているところもある。珪藻土はともかく本格的な漆喰は職人がいない。いてもしばらくやっていないとか道具が錆びているなど大騒ぎになって職人集めが難儀する。 
 
漆喰は消石灰とフノリ、スサを混ぜて作る。予め混合されたものを使うのがほとんどだ。下塗りと仕上げの二回塗りだ。下地は普通のプラスターボードとラスボードがある。ラスボードは下塗りが2回になり厚みもあって重厚な仕上げになる。 
 
今はほとんどがプラスターボードに2ミリほどの塗り厚でやるのが多い。漆喰としての仕上げ塗り厚は同じで下塗りが違う。厚く塗ると木の下地が薄くなり強度的に問題がある。もちろん柱を15センチ以上にするとかにしないとならない。 
 
筋違とか金物を入れにくいのと耐震性向上には向かない。柱や梁が太い割には強度が取れない。かなり古臭いやり方になってしまった。耐震強化の時代に合わない。10年以上前に一度やったことがあって筋違が入らず苦労した。 
 
漆喰の美しさはどちらも仕上げが同じなので変わらない。珪藻土やビニールクロスでは表せない白さは漆喰の良さだ。塗った直後は白く見えてもかなりグレーっぽい。3ヶ月以上経って輝く白さが出てくる。漆喰の白さと杉の色は絶妙の組み合わせだと思っている。CIMG6056

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