青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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左官

昨日も展示場を見せたり打ち合わせがあって仕事。今日も朝から支払いやいろいろ雑事で午前中かかる。午後から現場で最後のチェック。大工は今日で終わって片付ける。明日から左官屋が入り忙しくなる。 
 
塗装の終わった現場はほぼ完成形に近い。漆喰ができると終わりだがいわゆる構造部分は終わった。これからは照明や建具。タイル貼りと仕上げになる。左官屋が準備のために午後から来たが材料搬入やら養生をして帰った。明日からはいよいよ本格的な漆喰塗りになる。 
 
いつもは床階段は最後に塗装するのだが今回は階段は先に塗装した。割れや狂いが生じやすいからだ。無塗装だと漆喰作業の湿気を吸って狂う。玄関の下駄箱のヒバも同じで裏側まで全部塗らないと効果がない。 
 
階段手すりは全て欅で作った。硬くて加工も大変だが隙間なくキッチリと納めたので湿気で狂ってくる。塗装してあればだいぶ違う。もちろん漆喰などの汚れにも良い。 
 
夏の時期なら窓を開放して湿気はすぐ飛ぶが今はまだ窓を開けない。湿気が一晩中こもって木に吸い込まれる。これが膨らんんで仕口の部分が割れたりする。もっとも大黒柱や大梁には割れにくくなるので良いのだが。何れにしても湿気は木には大敵なのだ。CIMG6022


昔風のやり方

現場は今日も塗装と大工。午前中は打ち合わせと残材の搬出。午後はお施主様と打ち合わせ。ご家族であれこれ決めることを決める。事務所へ戻り補助金申請の書類作り。 
 
4月に入って各業者もいろいろ忙しくなったところもある。業者によりマチマチだが職人不足の傾向は変わらないから全般に忙しい。何処も職人の年齢が上がり休みを取りたがる。年金ももらって毎日のように働きたくない。 
 
何ヶ月も続く現場では週末ごとに休みを取る。週休二日制ってわけだ。つまり職人が減ったのと同じことだから職人不足は続く。息子は日曜も出て働いたから孫にはおじいちゃんの現場は嫌いだと言われている。他の職人の休みをカバーするために出るからだ。 
 
こう職人が不足して来ると手のかかる現場は敬遠される。やりたがる大工がいなくなるのだ。短期間にいくつもの現場をこなすのが主流になった。当社のように一つの現場に8ヶ月のいるなんてのは珍しい。しかもあれこれ手直しや難しい仕事の連続だから尚更だ。 
 
昔のように一つの現場に常用で働いた分お金をもらう形式なら良いだろう。今は昔の古いやり方で請負が主流の時代には合わない。形式だけが似ていても中身は請負そのものになってしまう。契約とか法的な関係は昔のやり方ができなくなっている。 
 
昔のようにノンビリと現場を進めていきたい方もいる。機械で何でもスピードアップの時代に馴染まない方だ。大工が一つずつ手作りで作る時代は終わった。しかしそのような仕事に興味を持っている方もいる。”古民家リフォーム”は機械仕掛けのやり方とは一線を画すやり方だ。 
 
古い建物のジメージだけでなく仕事のやり方すらも古臭くやっている。時間と手間をかけた昔風の家のイメージでリフォームをする。ただ建材とビニールクロスの家とは違う。


役所の申請

メーカーとサッシの打ち合わせ後腰板に使う栗を作ってもらって引き取りに行く。片道1時間ほど、すぐ現場へ届ける。塗装屋と板金屋と大工が工事中。各業者と打ち合わせ後すぐ事務所へ戻る。住宅ストック事業の補助金申請をする。 
 
役所関係の申請などが面倒で苦手だ。家内も娘も公務員なのにいつまでも慣れない。パソコンで申請するのだがあれこれやっているうちにあっと言うまに時間が過ぎる。なんども似たような申請をするのだがいつも間違う。ってかこんがらかる。確認申請すら昔から不得意で嫌でしょうがなかった。 
 
設計業であるからこう言ったことは多いのだがこと役所関係となると面倒くさい。そう、面倒くさいのだ。似たようなことをなんども記入させられたり大げさな書類を多く作成させられる。それだけでうんざりなのにパソコンでの申請となってさらに間違う。 
 
現場は塗装がだいぶ進み完成時の様子がわかるようになった。木はやはり塗装で見栄えもするしがっかりもする。木目は一般的にははっきりするのだが広葉樹は特にそうだ。くっきりと木目が出てメリハリもあるし欅はやはり塗装しないとダメだ。 
 
和室は槐の床柱を使ったがこれなどは塗装してメリハリが出てさらに良くなる。赤身と白太のコントラストが命なので残そうと苦労したがあまりはっきりしない。上下に少し残っただけで大人しかったかもしれない。節や腐れもあってこうにしかやれなかったのだが。 
 
明日までで塗装は終わりいよいよ来週から左官が入る。内部の漆喰から始まるがかなりの面積なので一月もかかる。それだけでなく玄関やキッチンのタイルとストーブの遮熱壁の十和田石貼りもある。仕上げ工事も並行して進めるしかない。CIMG6008

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打ち合わせ

今日は1日中打ち合わせや材料運びで忙しかった。朝一で現場で塗装屋と打ち合わせてすぐ事務所へ戻りサッシ図面の作成。午後から建具屋と歌い合わせと材料を搬入。板金屋と最後の調整打ち合わせ。途中羽目板の加工を急がせる電話をしたり催促ですね。下駄箱を作る息子は棚板を残し完成。すぐ明日には塗装をする。ヒバはすぐ割れたりするから天板の両面から塗装する。 
 
現場がいよいよ完成間近になって各種業者が入れ替わり立ち替わり打ち合わせが続く。来週には左官も入るので塗装屋も今週でケリをつけないといけない。今日から3人になりピッチをあげる。大黒柱の上の曲がりと屋根裏の塗装が今日から始まった。ここが一番手間がかかり面積も大きい。 
 
ここは3人がかりで2日は見ている。屋根裏は垂木現しで野地板が露出する構造だ。凸凹があると塗装は格段にスピードが落ちる。平らな部分は簡単だが凸凹は手間取る。ここができると二階はほぼ終わりで一階も半分ほど終わった。何とか明日明後日で終わらせたいところだ。 
 
カウンターとか階段はウレタン塗装を予定していた。塗装屋が水性でなくシンナーを使う塗装をした。間違えたのだが発見するのが私でなくお施主様だった。当然お叱りを受けてやり直すことにした。木の家だから仕上がりの綺麗でない水性よりも皮膜の硬いシンナー仕上げを選択したのだ。 
 
こちらは当然水性と思っていたので面食らってしまった。当社は自然素材をウリにしているのでお施主様は当然水性と思ったよづあ。それがシンナーの匂いが充満していてびっくりした。はっきりと仕様を伝えなかった当方の間違いだ。 
 
こちらもいつものことで確認しなかったのが悪かった。素材のチェックがなされていなかったと言うことだ。反省、反省だ。現場は注意しないとこう言うのが起きる。現場管理は十分に注意しないと。CIMG5995

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塗装

春らしい陽気になって現場もどこかノンビリした空気が漂う。塗装屋は今週中に内部塗装を仕上げないとなりません。半分ほど終わって残り4日で終了です。大工は一人玄関の仕上げに精を出します。一人なので勝手気ままに休みも取らず8時ごろま作業を続けます。 
 
塗装が入ると現場は綺麗になります。ゴミが散乱していては塗装にゴミが混じります。いつもセラックニスを二回塗りしています。艶のない仕上げにして自然な感じにしています。カウンターとか階段廻りは皮膜の硬い水性ウレタンで仕上げます。 
 
栗の腰板をリビング周りに貼っているのですが無塗装の時に比べ塗装後は木目のメリハリが出て来ます。白茶けた感じのが木目くっきり濃淡がはっきりして来ます。こうならないと栗の味が出てこないのです。 
 
塗装は表面の保護の他に木目をはっきりさせるという効果があります。無塗装より自然に見えるのです。サンダー仕上げの状態では木目もよくわかりません。塗装で生き返るような感じがします。 
 
これとは逆に自然を生かすために無塗装を選ぶ方もいます。外部すら無塗装で汚れて焼けるままです。昔の神社お寺は皆無塗装ですがグレーがかった色になってしまいます。意外とこの状態で長持ちするのです。 
 
むしろ塗装をすると10年とかすると雨や日が当たる部分と当たらない部分が差がついて来ます。解決するには再塗装しかないわけですがだんだんと色が濃くなります。何十年と経過すると無塗装も塗装もそんなに違いがないように思えます。要は綺麗な直色状態を維持するかどうかだからです。CIMG5987

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