青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ワンコと鳥

朝起きると寝室前にいるワンコが動き出している。寒い時は呼んでも出て来ない。寒さに強いワンコも暖かいと動きが活発だ。いつものように窓ガラスをコンコン叩くとジッとこちらを見ている。二階からなので向こうからはほとんど見えないだろう。 
 
夜中に吠えるのが冬になると多くなる。近所迷惑になるので家内は気にする。犬小屋の前に残飯捨て場があってここに猫、狐、鳥が集まってくる。夏は余り来ないのが冬は餌が少ないのか集まる。それを威嚇するために犬がワンワン吠える。 
 
狐も狸も目の前を通り過ぎるのを何度も見た。カモシカも朝起きたら目の前の畑にヌッと立っていた。さすがにデカさと近すぎて怖かった。キジも畑の下に巣があっていつもツガイで歩いている。ワンコの威嚇も気にする風でなく悠々と歩いていく。 
 
鳥と言えば家の前に柿の大木があって熟しすぎて落ちそうなのに色々な鳥が集まってくる。時間帯によって種類が違って朝早い組みと日中、夕方で種類がある。なんと言う鳥なのか興味が薄くてわからない。子供の時分から見ているのにカラスとスズメくらいしか知らない。 
 
一面雪景色になるとムシロを板にくくりつけつっかい棒をして紐で引っ張ってスズメを捕獲した。巻いた餌に群がったところを一網打尽で獲る。コツは紐を引っ張る時に躊躇しないでいきなりがうまくいく。入っているか確認したりすると警戒される。 
 
そんなことをしなくても窓ガラスにぶつかる雀が年に2,3羽必ずいる。ぶつかってすぐでないと失神しただけだから飛んでいく。仲間と一緒に飛んでいてドジなのが窓にぶつかる。換気扇穴からも結構入る。これは必死なので血だらけになるまでぶつかるので後始末が大変だ。 
 
息子は子供の時にこう言うことに夢中になった。勉強そっちのけで走り回る。だから種類とかクセなどに詳しい。もちろん植物類も好きで木のことも相当詳しい。それが今の仕事を選ぶキッカケになっているかもしれない。


余りモノ

あれ程寒かった先週に比べ暖かい日が続く。今日も現場は外壁張りが順調に進む。今日で二面が終わって後ろ二面を残すのみ。新たに買った板が生乾きで立てて乾かしている。来月あたりになれば使えるようになると思う。 
 
後ろの方が面積は大きいが難易度から言うと簡単だ。だから材料さえ揃えば完了は早い。無節にこだわって後から追加で買ったので遅くなってしまった。内部で遅れを取り戻さないとならない。息子も今日は現場でフローリングの下準備に入る。 
 
二階の和室の床に貼った杉のフローリングを引き上げた。一部屋だけ杉で後は赤松になる。リバーシブルで両面とも仕上がった特注品である。現場へ置いておくと湿気や埃がついて狂ってくる。自宅倉庫には日の当たらない真っ暗なところがある。羽目板や床材など加工品を置いてある。CIMG5731 
 
加工してい使うようになったのは10年前にたまたま加工屋と知り合いになって面白半分に使ったみた。安いわけでもなく時間もかかるし面倒臭いと最初は思った。余った材料を加工したせいもあって出来栄えもイマイチだった。 
 
ロフトとか両面仕上げのフローリングが欲しくなったのを機会に加工してい使うようになった。材料の良し悪しで出来具合も変わるのも面白かった。大した予算もないのに無理に使ったこともあった。 
 
そうするうちに森林組合などから変った木を買うようになってますますハマった。アカシアとかミズキ、キハダ、桑….なんでも作った。お施主様が気にいる気に入らないに関わらず使うようになった。 
 
作ると言うことは使用量ぴったしにはできない。足りないとなれば変っている分代わりがない。いつも余分に作るからあまりが常に出る。フローリングや羽目板は日に当てたりすると使えなくなる。湿気ももちろん大敵で専用の倉庫が必要になる。 
 
自宅には農業用の乾燥小屋があった。程々に通風があって日があまり当たらない。窓は塞いで暗い倉庫を作った。以来余るたびに持ち込んで何があるのか分からないほどになった。だから思い出したようにトイレとか小さい部屋の内装に凝ったりした。まだまだあるのでいつまで続くか気にしている。CIMG5733


在庫減らし

昨日から昨夜にかけて雪が積もった。現場も外部工事があるので難儀している。作業場では息子が加工専門になって私がセッセと現場へ運んでいる。作業場と現場は山を二つ越えないとならない。途中の道は急勾配でおまけに狭い。 
 
2トン車とかトラックは苦労する坂道だがピックアプは平気だ。何せ山道にはめっぽう強い。エンジンはトラック並みで少ししか積めないのだから当たり前だろう。多少の雪道など平気の平左で荷がある方が強い。

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階段の加工に入って製材所で何度も挽き直しをしている。厚さが倍もあるのから採るのだから作業場のバンドソーでは手に負えない。ここはやはり製材所のノコに頼るよりない。足りないと思って製材所からも買ったが少々生で使えそうもない。 
 
そもそもケヤキなどを在庫するようになったのは乾燥した材料を買えないからだ。製材所も丸太を挽いて早く金にしないと成り立たない。生と承知で売るしかないのだろう。買ってからさらに1年もかけていたら現場が進まない。 
 
資金繰りや在庫スペースを考えたら在庫などしない方が良い。なのだがすぐ使いたいとなればある程度在庫は止むを得ない。修正挽きをすればすぐ使えるのは大きい。結局デザインも工期もヘッタクレもない。 
 
と言うわけで長年積み重ねて膨大な在庫となってしまった。今は在庫減らしで倉庫をからにしたいと思っているので在庫であるのはケチらずドンドン使うようにしている。職人は勿体無がって役物は残したがる。使いたい時にないのは困るからだが資金繰りや何やらを考えるとそうもいかない。CIMG5726


補聴器

昨日は久しぶりに銭湯に出かけた。いつもの遠くの温泉には行く時間がない。それでも今年初めての銭湯は気持ちよかった。自宅のシャワーだけとは違ってゆっくりと温まる。 
 
昨日も午前中は打ち合わせがあった。打ち合わせの時は補聴器をつけて行く。いつもの補聴器が調子が悪く聞こえない。 
 
私は生まれつき難聴気味である。物心ついた時から聞こえないのが当たり前で初めて補聴器をつけたときはあまりの煩さにびっくりした。小学生の頃は聞こえないのがわからなかったので知恵遅れと思われていた。 
 
4年生の時に先生がどうもおかしいと耳鼻科に連れて行った。で、耳が少々遠いとわかった。普通に会話は問題ないのだが所々聞こえない場合がある。仕事が金額の大きい商売なので間違いは困る。 
 
もう高齢者の仲間に入って格好を気にすることもない。何となく若い時は格好悪いと思っていた。自営は責任が大きいから間違いはありえない。現場で職人と話すのと違って客との会話はきっちりと聞かないといけない。 
 
もう何台も使っているが年々小さく性能が上がっている。高齢者社会になって老眼鏡とか補聴器が一般的になった。その割には補聴器は値段が普及価格にならない。意外なことにこんな小さいモノつくりは日本人の得意分野なのに輸入物が幅を利かす。 
 
得意のデジタルの技術で小さく高性能なものができないものかといつも思う。旧態依然のものが今でも多くて価格もとんでもなく高い。進歩が止まっている典型的な例だと思っている。


二階床

今日からまた大工が増えて3人。気温が低いせいもあって内部仕事。二階の寝室の杉床を貼った。息子は製材所へ行って欅の階段材などを挽いた。外壁の板も挽いてもらっている。
 
二階の根太は現しなのでフローリングの裏が見える。厚さは28ミリで両面仕上げになっている。フローリングは普通裏面が少し隙間ができるようになっている。湿気などで膨らんだりしないためだ。だから裏面は貼り上がりが少し違う。 
 
寝室は畳なのでフローリングが荒床なのだが裏は見える。今回は裏表逆に貼って下から見た目を優先した。本当に微妙な違いなので気がつかないかもしれない。 
 
隙間だけを言えばそうなのだが節や汚れなどは裏面に加工する。両面仕上げで裏面も見せると言うケースは想定外なので汚いのは裏にする。逆に言うと両面仕上げ、さらに両面現しは無いと言うことなのだ。 
 
当社は二階床現しはよくやる。根太も見えるから4寸角の3無を使う。強度的なものと見た目の美しさのためだ。節のない役物を使うから相当なコスト高になる。それだけに見た目もかなり良くなる。 
 
そもそも両面仕上げのフローリングは材料も相当な良いものを用意する。厚さも36ミリくらいの板が必要になる。それだけでも相当なコストになるから根太も合わせて超豪華版なのだ。 
 
築10年を経た現場もあって時間の経過とともにその美しさは確認済みだ。天井の高さもあってえも言われぬ家になる。ものすごいコスト高になっても何とか可能なところはやるようにしている。CIMG5718

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