青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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物流

本格的な春の気配が漂って快適な1日。仕上げの漆喰が続く現場へ行って材料の確認。足りない分を発注して納期を確認する。作業場で加工の打ち合わせの後手直しの現場へチェック。 
 
2月もあっという間に過ぎて仕事が重なる3月へ。新築の現場とリフォームが大小何箇所か。材料の手配と資材の発注も重なる。忘れていると現場が大混乱する。 
 
メーカーの在庫が切れにくくなってすごく便利になった。当日在庫を確認して発注できるのはありがたい。左官の漆喰が少し危なくて追加をした。納期の連絡もすぐ来るし現場が途切れない。 
 
20年くらい前だと発注してから納期がわかるのは2,3日後だった。その間現場は止まってしまうので発注を早くする。納期が早過ぎたり数が正確でなかったりした。 
 
ネットでの発注も増えて毎日のように配達が来る。いない時が多いから倉庫に置いてもらう。再配達を手配するのも面倒で引き取りを選ぶ。そうせ現場へ配達するから引き取って持っていく。 
 
これからも物流は進化して現場とリンクするようになるだろうか。設計者が何をどのくらい使うか指示するととメーカーが勝手に配達する。有り得そうだが細かい指示が伝わりにくいような気がして困るかもしれない。


お雛様

昨夜は雪が降って今朝は冬景色。現場は今日も左官業者が入る。二階もほぼ終わり順調に仕上がる。来週には予定通り天井の和紙貼りになる。 
 
2年前に建てた古民家風のお宅の手直しに行った。大工と左官と電気が入り今日でほぼ終わりそうだ。太い大黒柱や梁が交差する本格的な作りだ。こう言う建物は割れや狂いが出やすい。 
 
もちろんお施主様はリスクがあることは承知の上だ。そうは言うものの実際に割れたり狂うのを見ると穏やかではない。直せるものは直せとなるからいつもアフターにはお伺いする。 
 
無垢材の家は大壁の家ではないから皆出てくる。割れたりするのを笑って見過ごす方は少ない。まあぶっちゃけ割れたものは仕方がない。埋めたり詰めたりはできるが元に戻ったとはいい難い。 
 
直すと言う誠意みたいなものだろう。普通だと2,3年で割れたりはなくなる。今直せばこれからは少なくなる。もちろん建具や機械類など壊れたものは修理する。 
 
で、設計の際に奥様から言われた条件にお雛様を飾るスペースを作るがあった。京都から購入した車一台分ぐらいの7段飾りだ。大きすぎて以前の家は飾るところがない。今は念願叶って和室に飾ってある。
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曲がり

午前中はこの間すっぽかした会計事務所の来訪。午後から現場で漆喰の模様の打ち合わせ。作業場へ行って次の現場の曲がりや角の修正挽きの在庫出し。 
 
横にラインの入った漆喰のボーダー仕上げを打ち合わせる。使うコテをどれにするか試しのサンプルを作る。いまいちで明日もう一度コテを探す。 
 
私は手あぶり用の火鉢を持っている。解体の現場で見つけたもので真鍮製の灰均しを使ったらどうかと思ったのだ。石庭などでは砂に模様をつける。あれは専用の熊手のようなもので作っている。 
 
漆喰の模様付けに使えそうなコテがいまいち見つからない。模様が大きすぎたりする。手あぶり火鉢の灰均しが使えると思いついた。明日はサンプルを作ることにしている。 
 
在庫になっている曲がりや角を修正挽きする。いつも在庫は家一軒ぶんくらいはある。4寸で使うので4寸5分で在庫している。乾燥中に狂うのを見込んで大きくなっている。 
 
曲がりも挽いて2,3年経つので乾燥している。もちろん割れが入るのでかなり大きく挽く。6寸で使うなら1尺で挽く。半分近くになるが我も派手に入るからこの寸法になる。 
 
しかも積むのに崩れやすいからあまり高く積めない。何だかんだと曲がりは手に入れるのも在庫するのも面倒臭い。市場にはほぼ出回らないから在庫するしかない。 
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コテの滑り

暖かく快適な一日。朝一で大工と手直しの現場へ。2年前に建てた曲がりや大黒がある本格的な古民家風住宅。ケヤキの階段が乾燥で狂って浮き上がってきた。 
 
栗の50センチ角の大黒柱が割れて隙間が出てきた。本当はあと10年もすると少しずつではあるがくっついてくる。そんなに待てないのが人情だから隙間を埋めたりする。 
 
階段の腰板が狂って浮き上がってきた。これは何とかしないと見苦しい。反った板を少し戻しながビスを打ち留めて埋木する。削ったりするだけでは難しい。 
 
無垢の木を使うと乾燥により狂ってくる。お施主様には予め説明はするのだが実際に狂うとあれこれ言いたくなる。いつも2,3年後には補修をしている。 
 
先週から現場は左官が入る。二階から塗ってきて階段部分に来た。今回はホタテ漆喰を使っている。左官やに言わせるとコテの滑りがイマイチらしい。 
 
石灰にノリが入っていないタイプなので厚塗りになる。そうするとコテがうまく滑らない。本格的な漆喰はふのりとか海藻が入っていてヌルヌルする。 
 
薄塗りをして二回仕上げをする。だから滑りが良くないと薄塗りができない。いつもと違う感じになるのだろう。どちらかと言うと一回で仕上げるタイプが増えている。 


加工品

今日は予定があってほぼ一日かかった。朝一で来月のリフォームの契約があり終わって新築の現場へ。打合せ後午後から風呂の改装の現場へ見積もり提出。 
 
来月はリフォームが重なって細々発注が多い。何だかんだと無垢材に拘れば材料も簡単に手に入らない。どこに在庫が置いてあるか知っているので引き取りに行くことになる。 
 
よくあるようにビニールクロス張りなら何も考えることがない。ボードを手当たり次第貼ればいい。ほんの一坪もないところにあれがこれがと拘りたい。 
 
お施主様もそこを見込んでの仕事なので端折るわけにはいかない。倉庫の隅を探してフローリングや羽目板を引っ張り出す。半端が溜まっているので探せば何とかなる。 
 
リフォームブームで専門外の業界も参入している。施工のレベルも知れたもので機器を売る方が本音だ。出入りしているのは早いのが取り柄の業者ばかりだ。 
 
たかがリフォームでも無垢材を使えるところは使いたい。ユニットは既製品でも枠とか床壁は何とかしたい。作った無垢材の加工品が大量に余っている。それを使えるのは当社としても嬉しいことではある。