青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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現場は進む

昨日も今朝も暖かく春のような天気です。午後から風が強くなり元に戻った。現場は今日も大工が四人体制でピッチを上げる。 
 
内装のボードを貼れば家具製作になる。酷などの内法材も加工ができて床ができれば搬入する。電気や給排水も設置が済んで次々とボードを貼っていきます。 
 
中旬には大工工事を終了させ左官を入れて漆喰を塗る。同時に和紙を天井に貼って器具をつけていく。概ね3月の中旬以降は建具、給排水器具をつけて完成になる。 
 
外部が3月の中旬以降でないとできない。引越し後の工事になる予定だ。歩道部分の切り下げとかアプローチ部分が最後になる。 
 
何だかんだと夏に比べると大工も見つかる。あちこち声をかけて集めたが空きはあるものだ。住宅会社専属だが今頃の時期は現場が少ない。 
 
4月以降は来ても4,5日しか来ないだろう。昨年は誰も来なくて息子一人で8ヶ月もかかってしまった。今回は二人だったので急ピッチで進む。これからも見つけれればいいのだが。


冬の維持費

現場打ち合わせが2箇所あってほぼ一日走り回る。日中は日が出ても気温が上がらない。昨夜の雪が溶けてハネが上がるのでウオッシャー液がすぐなくなる。 
 
今週は打ち合わせやら新規の方が多くて疲れた。疲れたなんて言ってられないが走行距離が1月としては最高だった。どうりでスタンドの請求書が増えるわけだ。 
 
41万キロになろうとするが年平均は18,000キロほどだ。買った時は乗用車もあったのでそんなに使わなかった。せいぜい年に5,000キロぐらいだった。 
 
色々あってトラック一本になったのは16年前。月に1,500キロぐらいがずっと続いた。多分20万キロほどだったと思う。それから距離が伸び始め月2,000キロで年間で2万キロ超えが続く。 
 
一昨年ごろから羽目板やフローリングの加工所が往復で200キロを超える。毎日現場へ行くので一日100キロを超える日が多くなった。月に2,000キロは軽く超え2,500キロに迫る。 
 
トラックのタイヤは年通しでスタッドレスを履く。2年で交換するが高いので冬に近くなって交換する。夏交換すると2年目の冬は滑って怖い。ケチらないで毎年交換すると良いが4本で7万はキツい。 
 
維持費はバッテリーとタイヤが一番かかる。どちらもトラブルが多いのは冬だ。滑るタイヤで朝かかりが悪かったりすると本当に気が滅入る。月曜の朝は一発でかけないと動けなくなる。


ロボット

朝夕より日中が寒いと言う一日。気温が上がらず外の仕事は捗らないが外の現場はない。助っ人の若い大工が今日から来る。久しぶりの若者と言う感じで息子が年寄りに見える。 
 
日銀の発表では景気はあらゆる産業で横ばいなのに住宅建築だけがマイナスだ。バブル崩壊後量的な発展から構造改革で質的な発展へと変化した。 
 
小売業はデパート、スーパーから専門店チェーンに移った。工場もAIやロボットが導入されたし海外へ移転した。農業だって個人から企業へと集約化が進む。 
 
建築それも住宅は30年以上前と少しも変わらない。表面的なデザインや断熱は変化したが職人の技術や環境はあまり変わらない。安い手間賃と元請けの言いなりでちっとも進歩しない技術。 
 
建材メーカーの主導で手間賃を減らす事ばかり進歩して住宅の質そのものは同じだ。同じ高額商品の車はコスト競争も行き着くところまで行き更に電気へと変化しそうだ。 
 
今のままだと大手に職人を持って行かれて地元業者は生き残れない。大手と競争しようにも勝てる技術もない。今日きた若者は機械で釘を打つスピードがめっぽう早い。そう言う技術ばかりが進歩した。 
 
地元材を使って手刻みの家なんて興味がないだろう。もちろん覚える機会もない。客の意向で気にいるような家を建てると言う感覚がほぼない。お雨はロボットかと言いたくなってしまう。


差別化

朝は雨が降って暖かいと思ったら日中はあまり上がらず寒い。現場で今日の打ち合わせをしていると電気ドラムから煙が出て壊れた。何年も使って寿命だったのか。 
 
外部は昨夜遅く迄かかって手摺が完成した。二階ベランダは木製の手すりが設置される。床も木製なのでイメージが統一される。外部用の塗料を塗る予定だ。 
 
今朝も足場業者が現場の様子を見に来た。足場業は足場を所有し組み立てて貸す。資材の回転数が利益の決めたなのでできるだけ早く持っていきたい。 
 
営業と足場の組立工が全てで足場は何度も使い回す。鉄製なので重く建物に傷をつけられないので組み立ては重労働になる。夏は塩水を飲みながら頑張る。 
 
足場は差別化が難しい商売で値段だけが唯一の決め手になる。競争も過酷で規模拡大で薄利多売の典型例だ。工務店などより大手の住宅会社が安いのは当たり前のことだ。
 
将来的に中小の業者が淘汰されるのは間違いない。そうなると差別化の難しい業種はさらなるコストダウンが要求される。職人も外国人が増えそうな例だろう。 
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溢れる仕事

寒さに慣れたのか1月なのに寒くない。現場も今日は外部の完成に精を出した。手摺も付けてあとは塗装するのみだ。内部も天井ボードも完了し枠材や出入り口枠などをつけると壁ができる。 
 
来週からは集成材を使って造り付けや棚を作る。造作工事は時間がかかるので材料は早めに発注する。来月中旬からは仕上げの漆喰と天井の和紙を用意する。 
 
現場の隣は遣り方も出して基礎に取り掛かった。来月の後半には上棟できる。昔なら真冬に上棟なんて考えられなかった。時は流れ職人不足で時期を選ぶ余裕がなくなった。 
 
一年ごとに職人不足になって大型リフォームとか手間のかかる新築が減った。現場監督と営業ばかりが溢れて基礎とか大工がいなくなった。 
 
大工も一人でやれる小さいリフォームが主流になり人集めに苦労する。2,3人の単位に別れ大型物件には対応できない。やたら時間がかかるリフォームもたまに見かける。 
 
仕事のオファーがあちこちから来て会って話す時間ばかりが増えた。成約できるかどうかはっきりしない物件が溢れている。今月だけでも何件も現場を見に行っている。