青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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最後はどこで寝るか

先週からリフォームの現場に入っている。築50年、本格的なリフォームは今回が初。床は大引が腐って落ちてしまっている。同年代のお施主様は多分今回が最後のリフォームで終のすみかってことだろう。 
 
ほぼ直さずに50年使うってことは我慢も多かったろう。事情があって最後のまとまったお金でリフォームをする。老後のことを考えるとできるだけ金額は減らしたい。50年の家をどう直したって長持ちはしない。 
 
キッチンお風呂トイレとここだけがしっかりしていれば何とかなる。欲を言えばキリがないが最後はここで迎えることになるかもしれない。最低限の設備は確保したいところだ。後は野となれ山となれだ。 
 
所得によってリフォームの要求基準は変わってくる。新築並みにやろうとするのも最低限の機能だけを望むものもいる。それぞれで金があるなら思い切りやるもの良し無ければ最低限のものもあろう。どっちにしたって墓に入る時は同じなのだ。 
 
地獄の沙汰も金しだいではないがあれこれ立派な家でも死ぬ時は同じだ。金をかけたところで長生きできる訳もないし最低限の家でも他人には迷惑はかからない。こんなことを言えばリフォームの仕事が減るかもしれないが。 
 
自分でも最後はどこで寝るかいつも考える。2階には上がれなくなるから下の居間の所にしようかなどと考えている。家族は迷惑だろうが庭の見える居間が一番良い。息子夫婦は別棟だから良いかとか思っている。肝心の家内は何と言うかだが。


ポツンと一軒家

月が変わったらコロナも減った。暑いのも今日までで明日から秋の気配濃厚な天気になりそうだ。新聞では日銀のレポートでは青森県は持ち直しの気配で全国版よりは良い。リフォームももうすぐ始まる。 
 
マスクにはまだ慣れなくて補聴器の調子を見てもらう時にも忘れた。現場ではずっと無しだったのでつい忘れる。4回目のワクチンも終わったしそろそろマスク無しにならないかと思うこの頃だ。 
 
家内はもう京都に出かけたり付き合いで毎日のように出ている。どちらかと言うと女性の方が時間潰しがうまい。私なんか仕事が無ければ何をしたら良いか。パソコンをずっと見ているような気がする。 
 
その点家内はITなんぞとんと縁がないが友達はすぐできる。趣味も多くてそれぞれに友達ができる。島根や北海道からもラインが来るしiPhoneは必需品になった。長電話も多いから常に充電している。 
 
結構ネットに縁が無さそうなのにいつも見ている。どちらかと言うと私は電話機能がメインなのであまり見ない。ネットショッピングとか仕事のメール以外はラインとか使わない。調べるにもパソコンが多いし。 
 
家内はパソコンは持っていないし使えない。しかし人との繋がりと言う点ではネット繋がりだ。こちらは用も無いのに電話が来るとかは無いし他人との繋がりが弱いような気がする。仕事が無ければポツンと一軒家だ。


リフォーム

お盆過ぎからチョコチョコと仕事が舞い込んだ。何となく景気が良くなったかのような気がした。まあ気のせいだろうけど。あいも変わらずコロナコロナで気が滅入る。3年目に入って待ちきれなくなった方もいるかもしれない。 
 
一部の職人を除けばだいぶ景気は落ち込んでいる。職人不足は継続中だから業者によっては忙しそうだ。出稼ぎ中の息子も仕事はあって空くことはないと言う。こちらは青息吐息で給付金とかでやっと持っている。 
 
リフォームが盛況なのはだいぶ前からだが見積もりやら経験者が不足気味だ。新築と違いリフォームは正確に見積もるのは至難の技だ。壊す前から内部の状況を把握できるかポイントになる。こればかりは経験がものを言う。 
 
リフォーム会社が大流行りで若い営業マンが走り回る。現場を見ても見積もりはおろかどう直すか判断できない。誰かベテランを連れて行って見積もるのが普通だ。工事になるとほぼお任せになる。資材や設備関係がポイントだからなかなか難しい。 
 
納期もかかるし金額も張るのでしっかり管理できないとならない。直すのだから今までと同じレベルでは客が納得しない。そこまで出来るのは相当なベテランか経験者しかできない。かなり高額なリフォーム物件があるようだ。 
 
赤字にならないように吹っかけているのだろうが客も良い迷惑だ。適当な見積もりと施工管理ができる業者は少ないだろう。それもあって見積もりとか施工をと話が舞い込む。今までだったら断るが今だと少し考える。新築も減って仕事自体が変わっているのだろうか。


ベテランの出番

9月なのだが一向に涼しくならない。8月は雨の日が多くて涼しかったが今月はどうだか。お盆過ぎからリフォームの引き合いが増えた。それなりに大掛かりなので金額も張る。工期だって何ヶ月かかかってしまう。 
 
コロナで自粛もあったりで物件が少なかった。皆して苦労したと言う事だがここにきて我慢できなかった?のか動き始めた。来年もコロナは続くと思うが2年分溜まって出てくる。他にも話だけだが何軒かあって今年前半や昨年とは大違いだ。 
 
今日も見積もり依頼で現場へ行った。かなり古くて大手はあまり相手にしないような物件だ。ただこう言うのでも仕事には違いないので出来るものはやる。何年か前だったら相手にしなかったような話ではあるが。 
 
人口減は新築需要を減らすがリフォームは全然減ってはいかない。古い家は無限に近いほどあるからそれなりに仕事は出てくる。しかも見積もりとか施工法などかなり難しいから誰でもホイそれとはいかない。そこはベテランの登場でしかないだろう。 
 
安くあげる方法は経験と知識で決まる。職人に余計な仕事をやらせないことがコストダウンの秘訣だ。解体すると中身はどうなっているか熟知しないと予算が出せない。材料も拾い出しできないかから見積もりにならない。 
 
営業が来るようなリフォーム業者はほぼ現場経験がない。結局見積もりはどう転んでも損しないような金額になる。メチャクチャ高いものになるし着工しても儲からない。そこでベテランの出番という事なのだ。


生き残り

お盆も過ぎ例年今頃は会社の決算期。伝票やら証明書等揃えるのもたくさんある。で、来月初旬には決算書が出来てくる。出来てくるって会計事務所がやってくれるので自分のできることは少ない。今年は赤字かなあと思っているが….。 
 
これと言う現場もなくアフターやクレームに近い仕事ばかり。結構忙しくて気が抜けないので疲れるんですよ。お施主様も少々文句垂れるし気を使う事が多いんです。こう言うのが増えてメインの仕事になってしまった。 
 
業界の最近の動きでは職人不足がいよいよ深刻化して着工した現場がストップするとか。今まであり得ないことが起きている。ロシアのおかげで材木やベニア類が猛烈に値上がりしている。値上がりは2,3年前からであらゆる物が上がっているが。 
 
少ない現場を勝ち抜いて着工しても完成させるのが中々しんどい。あらゆる業種の職人不足は深刻ですぐ現場に来てくれない。遅れるとコストがかかることも多いので儲からない。資材も上がっているし中小業者には本当に厳しい。 
 
傾向として輸入品の値上がりで国産材が増えた。自然素材とか手作りとかよりも地球環境の方が強まってきた。家は国産材のプレカット、ベニア類も国産杉になって何となく自然っぽいもしくは環境に優しいなって雰囲気になった。 
 
そこに古民家とか手刻みの家とかは入り込めない。時代遅れの感があって厳しい。当社は大型機械を備えた作業場がある。借りているので維持するだけでも大変だ。在庫もまだたくさんあるし何とかしないといけない。

お施主様のところに行くと現場を見た方の話は時折聞く。なのだが現場に結びつくのは中々ない。以前なら新聞広告などで現場見学会もやれたがコロナでほぼ無くなった。テレビ広告やネット広告はたまに見るが。厳しい中でやれる事は何でもやって生き残るしかない。