青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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メンテナンス

現場は今日から電気工事、作業場では大工が開始。お正月から暖かい日が続き今日も時折雪がちらつくものの暖かい。午前中は現場で打ち合わせ、午後からお客様のところへ。以前建てた方から電話で給湯器が故障したと。年数も経つので交換することにした。 
 
新年から打ち合わせがあったり修理や交換が続いている。過去につけた現場がほとんどで交換期に入ったと言うことだ。工事してから10年も経つと色々メンテナンスが出てくる。修理は業者を手配して日程を決める。 
 
まあぶっちゃけ儲かるわけではないがサービスの一種と思っている。自分がつけたのだから事情はわかるしつけた業者もわかる。業者だって自分がつけたものはよくわかる。 
 
以前大工の棟梁と話した時にメンテナンスはほとんど来ないと聞いたことがある。お施主様も大工に建ててもらったもののメンテナンスは他所に自分で依頼すると思っている。大工自身も面倒臭いと思っている節がある。 
 
長く仕事を続けると自分が建てた方が建て替え時期に入る。30年目に入って最初の家は28年になる。早いところは建て替えになるわけだ。リフォームは経験があるが建て替えはまだない。 
 
仮に私が引退して息子が後を継いでも建て替えが来るようでないとダメだろう。そう言う意味でメンテナンスが来るかどうかは重要な判断になる。来ないところは私に頼みたくないか他に依頼するものと思っているかだ。 
 
メンテナンスと言えば簡単そうだが実際のところ建てて2,3年で音沙汰なしもある。こちらの姿勢が悪かったか単に気まぐれでよそに依頼したか。メンテナンスも来るようでないと長く継続して仕事ができない。


本年も宜しくお願いします

今年初のブログになります。今年も年賀状を頂き有難うございました。本年も拙いブログではありますが書き続けていくつもりです。 
 
事務所へは3日から出社し昨日は打ち合わせもありました。昨年末から色々仕事が増えて図面やら見積もりで事務所にいる時間が増えつつあります。年末の掃除もいい加減で事務所も汚くなり今片付けの真っ最中です。 
 
明日から大工たちも仕事開始でまずは作業場での作業になり月曜から現場作業の開始です。古民家リフォームの広告も昨年11月より掲載中ですが手刻みの家つくりの引き合いが増えてきました。 
 
地方の人口減とか景気後退の中で住宅業界は低価格の競争が激しくなりました。大手の参入もあって地元の業者は押されっぱなしです。徹底的なコストダウンと巧みなイメージ戦略は大手の独壇場です。 
 
資金力も劣る地元業者ではとてもかなわないでしょう。当社はそう言った流れとは無縁の地域材の手つくり住宅を進めています。地域材も製材所や材木店の激減で流通が減りプレカットに押されてほぼ全滅に近い状態です。 
 
材料だけでなく加工する作業場とか大工の技術力とかも問題です。耐震性とかホームオートメイションとかの流れもやりにくい工法です。デザイン住宅が大勢を占めるようになり自然素材からやや遠くなってきました。
  
その中で手刻みの自然素材住宅を追求するのが当社の基本です。近隣の丸太を調達し製材在庫のシステムも順調で大工の技術も宮大工上がりの息子がいるので大丈夫です。ただプレカットと違い手刻みは手間がかかるので棟数が限られます。 
 
限られた中で目一杯頑張って建てていくつもりです。素材の良さと技術力の高さは当社の永遠の理想です。その理想に向かって今年も頑張っていきたいと思います。ブログも毎日頑張って続けていくつもりですので宜しくお願いします。


年末

今日で仕事は終わり。午前中は作業場で片付けたり製材所に顔を出したり。請求書がこれから届くのでたまに事務所へ来ないとならない。今年もつまらないブログを読んでいただいてありがとうございました。新年は4日から仕事開始でブログも再開です。 
 
出歩いてばかりだが事務所に戻ると業者がお歳暮やらカレンダーを持ってくる。昔だったらまだまだ仕事をしているところもあった。さすがに暮れの31日までは少ないと思うが。請負の世界も会社が多くなって休みはキッチリと取る。 
 
役所と同じに28日御用納めで5日から仕事開始が多い。週休二日はおろか三日休むところもある。建築業界はさすがに少ないがこれからは出てくるだろう。現場もできるだけ職人は休ませるようにしたい。 
 
後2,3年もすると職人の確保が現場遂行の必要条件になる。廃業が相次いで下請けも大事に付き合わないといけない。別に今まで粗末にしているつもりはないが。より念入りに協力体制を作るってことだ。 
 
少しずつ仕事の取り方も変わってくる。数を追うのは昔の話で自社の強みを生かす現場をいかに取るかだ。低価格物住宅はいずれ大手の独壇場になるから違う攻め方をしないとならない。隙間を狙う訳ではないが他社のできない分野に注力することだ。 
 
自社の強みを生かした現場は競争も少ないが手間と時間がかかる。材木を用意したり建材を仕入れるのは簡単だが職人、一番は大工だが、を手配するのが難しい。当社は親子で設計と施工をするのでそこはあまり心配がいらない。


現場監督の仕事

今日で現場は終了。大工が後片付け清掃をして鍵をかける。新年8日から稼働する。事務所は明日で片付け4日から仕事開始。毎年似たような感じで正月も4日も経てば飽きてくる。大した用もないがなんとなく事務所へ行く。 
 
今年はほぼ一年現場が続いた。有難いことですが少々疲れ気味だ。なので絶対に6時以降は仕事をしない。土日も仕事があったりするし平日は現場がある。設計者であると同時に現場監督でもあるから忙しい。 
 
当社の現場監督はよそとは少し違う。よそは基本的に建材を取り付けて家を建てる。職人は取り付けサービス業のようなものだ。あそこの棚はどの木を使ってどんな寸法に加工するとか手作りが当社のウリだ。 
 
よその現場では下職たちもただひたすら取り付け業務しかない。こうやれば便利とか格好が良くなるのになんてのはない。どこの業者がやっても皆同じと言うことで創意工夫とか技術力は差別化できない。 
 
そこが変だよ日本人なんてテレビ番組があったが日本人は均一化が大好きだ。皆と同じものなのに些細な差で満足したがる。建材の組み合わせを少々いじくってデザインと言う。肝心の木の構造とか使う素材には無関心だ。
 
監督の仕事は建材の発注業務と業者の手配がメインで現場はあまり来ない。別に教えるような技術もないし打ち合わせもないからだ。当社はほとんど特注品で作っているようなもので私が行かないと職人はどうしたらいいかわからない。 
 
だから職人からの電話と図面の催促がやたらに多くなる。普通に取り付けだけだったらないことなのだ。こう言うやり方は現場が重なったりするとメチャクチャ忙しくなる。だから疲れる、いっぱい現場はやりたくないと言うことになる。


唐松

今日は1日中寒くて現場へ行ってもあまり仕事を手伝いたくない。そんな気持ちを無視し大工たちは材料の配達を催促する。製材所では自分の唐松を挽いてもらっている。外壁の板貼りの下地材に唐松を使う。 
 
いわゆる通気胴縁と言うが硬くて腐りにくい方がいい。どちらかと言うと半ナマか生そのものが良い。乾燥していると板を打つ釘で割れてしまう。生だと割れにくいし後で乾燥してしまるから都合がいい。 
 
板材は杉だが厚みが15ミリあって重なりは30ミリになる。これを止める釘は65ミリで厚さ18ミリの胴縁に打ったら割れてしまう。だから割れにくい生を使う。 
 
材質も杉が一番安くて手にはいやすいが弱すぎる。赤松は腐りやすく唐松はヤニが多くて硬い。ネックは需要があって値段が高いことだ。米松でも良いができれば国産にしたい。 
 
たまたま自分の唐松を挽いている最中で一部を運んだと言うわけだ。下見用の板材とか縦張り用の幅の広い板とか挽く。唐松は抜け節が多く一番玉から採った良材でないと使えない。上の方から採った丸太だと節それも抜け節が多くなる。 
 
唐松で外壁を貼ると洋風っぽくなる。和の雰囲気があまり感じられない。だから若い方向けか洋風に限られる。需要としては杉の方が使う率が高いのだが製材所などでも在庫で置くところもある。 
 
杉の丸太はどこでもいつでも買えるが唐松はあまり出回らない。米松の丸太が入らなくなって代替品として唐松の需要が増えた。50年以上経った唐松の丸太は滅多に出てこない。唐松は60年くらいから中心が腐ってくるので伐採期に入っていた。