青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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アフター

朝より夕方にかけて気温が下がる。現場は外部の断熱材が遅れて塞がっていない。早めに塞いで外部のネットを張りたい。玄関も入れて鍵をかけたいのだができない。 
 
年末もあと残すところあと3日。業者もカレンダーやらお歳暮配りに忙しい。年末に来て故障やら交換などのトラブルが多かった。商品の手配も業者の手配も納期が厳しくて間に合うかどうかだ。 
 
前にも書いたが初期のお施主様はリフォームや交換の時期に入る。色々あって疎遠になった方やいつも何かをやる方とがある。設計や工事に不慣れなこともあるし請負で業者に一括で工事したところなどがうまくいっていない。 
 
アフターも業者が潰れたり廃業もあって別の新しい業者に依頼したりする。どうしても自分のところの工事でないと高めについてしまう。今のように全て自社で手配したところは代わりの業者も手配できる。 
 
請負の場合は元請けを通すと時間がかかったりする。つい面倒なので自社の業者に頼んでしまう。そこらへんは微妙なものがあってお客様には建てた業者でないのがわかる。 
 
リフォームや交換は知識がないと手配や見積もりができない。もちろんどこが悪いかとかどこの業者が向いているかなども知らない。建材とか機械類が壊れる大部分を占めるが複雑になって地元の業者では直せない。 
 
メーカーも淘汰されて潰れたのもあるし直せないのもある。残ったメーカーは大企業になりアフターにも力を入れる。ほとんどメーカーに修理を依頼するだけになった。そうなると下請け業者ではなく直接メーカーに頼んだ方が早い。


廃業

朝は暖かかったのに夕方にかけ急激に気温が下がった。風も強く寒い一日。加工を終えた大工が今日からまた現場へ。年末のせいもあって建材が入荷しない。外部を塞ぎたいので材料がなしではどうにもならない。 
 
今日業者が廃業の通知をよこした。社長は私と同じ年でまだ頑張れる。病気がちなのと職人がやめてしまったのが大きい。一番若い職人が私と一つしか違わない。年上から順にやめて残ったものだけでは仕事もできない。 
 
同業者はどこも高齢化と絶対数が足りなくて仕事が回らない。互いに貸し借りをしてかろうじてやっている。しかもほとんどが60代それも後半が多くいずれこうなることは予測できた。 
 
着工数は年々減り続けるがそれ以上に職人が減っている。あらゆる業者に言えるが外の仕事とか技術の取得に時間がかかる業種が多い。土工、屋根屋、給排水、大工、建具…。当社は息子が大工なのでそれ以外の外注業者だけが足りない。
  
景気が回復しようとするまいと職人不足は深刻になる。職人の絶対数が減ってそのスピードが着工数の減り具合より早い。あと2,3年で仕事を取るよりも職人を確保する方が難しい時代が来る。 
 
労働時間の短縮とか機械化とか対策は立てているが決定的なものはない。配送とか外食関係のようなアルバイトでも対応できるものは多くない。しかもアルバイトを雇うことになれば他業界とも競争になる。 
 
どう考えても3K職場が多いから集まるわけもない。衣服、外食のように大手が伸びて中小が潰れるパターンになるかもしれない。そうすると安物の企画型を大量に建てる業者が今後増えると思われる。地元の業者は低価格では大手に叶わない。 
 
それを考えたら低価格ほど大手との競争に巻き込まれる確率が高い。大手の不得意な分野でしか生き残る方法がないと思う。そう思って難しい分野に挑戦しているのだが。


作業場の伐採

気温が上がりまるで春のような天気に。作業場では大工が加工に精を出し夕方現場搬入。カーテンの取り付けがあって私が取り付ける。独立前の会社ではカーテンレールの取り付けもやった。あの頃に比べると上を向いての作業はこたえる。 
 
作業場では周囲の木を伐採中で明るくなった。秋には落ち葉が道路一面に広がり側溝がつまる。大木の根元にはキノコが生えて当たるとダンボール一箱ぐらいになる。綺麗になくなってキノコには影響があるだろうか。 
 
木を切ると一斉にツタやバラなどが生えてくる。草も元気になるしそれはそれで大変だろう。せっせと草刈りをしないといけない。隣の製材所の裏に崖があって崩れて倉庫が危ない。崖の修復工事をしたいと社長が来た。 
 
ちょうど当社の入り口から作業車が出入りする。借りている作業場は倉庫以外に敷地の余裕がない。材木を置けば車の置き場がない。だから道路に並べていた。今後は邪魔になるので置くことができない。 
 
作業場は当初はただの倉庫として使っていたが5,6年前に加工機を設置した。出入りする回数が増え駐車することが多くなった。大工の人数が多いと4,5台停める。4m道路なので乗用車がギリギリ通れるがダンプは無理だろう。 
 
来春まで駐車には苦労しそうだ。少し離れたところに止めるとかしないとならない。在庫は全て製材所に預かってもらっているので材木はあまり作業場には置かない。その分駐車できると言うことだが。


無節

今朝もボイラーの故障の現場があって行く。メーカーの在庫があったのですぐ交換。作業場では外壁材など外部の仕上げ材を加工している。知り合いの製材所の倉庫を引っ掻き回し無節の板を集めた。 
 
板材は無節、上小、節ありと分けられる。無節は節なしで上小になると小さい節や傷がある。節ありは言わずもながで並材のことだ。価格的には二乗倍で高くなり上小は4倍、無節は8倍程度になる。 
 
一般的には無節も上小も区別されないが専門的には別物だ。少し太めの丸太からは上小が何割か取れる。その中でも目がまっすぐで節も傷もないものが無節になる。もちろん超高級品と言うわけだ。 
 
今回は鎧貼りに上小と並材を混ぜて使う予定だ。見える部分は上小で裏側とかは並材で行く。塗装でかなりわからなくなるので無節の家だと思っている方が多い。 
 
前日のリフォームがカーテン付けで終わった。薪ストーブを設置して快適に過ごしている。今回は天井にライン照明を埋め込んだ。暗くなることも考えて計算したよりも多く照明器具を入れた。 
 
間接照明とかライン照明は明るさを決めるのに結構苦労する。計算よりも暗くなりがちであとで追加と言うわけにはいかない。コントローラー付きにすると安心は安心だがあくまで雰囲気作りとして使うものだ。 
 
古民家リフォームとはまた違った雰囲気だ。古い洋館という感じか。日中も日が差して明るく老後のリビングとしては良いかもしれない。薪作りで苦労するかもしれないが。CIMG7097

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軽油代

朝から会計事務所の来社で午前中かかって伝票整理。大工たちが作業場で加工に入るので製材所から引き取りに行く。午後は製材の皮の部分を薪用に引き取る。引き取るのは広葉樹だけでそのほかは処分してもらう。 
 
9月まで軽油はリッターあたり95円だったが今月は103円。月の請求書が1万円を下回ることがなくなった。値上がりもさることながら走る距離も増えている。忙しくなったのかアフターが増えたのか走るようになった。 
 
5,6年前だと単価も安いこともあり月の請求書が1万円以下が多かった。現場へ行く回数も少なかった。思うに大工工賃が現場ごとの請負で材木が足りないとか釘がビスが支給したことがなかった。 
 
今は材料費は原則当社持ちで大工は日当制に変わった。電話の回数や現場へ行く回数が増えている。その代わり曖昧な工賃もなくこちらの思い通りの施工ができるようになった。 
 
請負い制だと大工はできるだけ早く簡単に済ませたい。あれこれと変更ややり直しを嫌う。結局トラブルの元になったり追加料金が発生した。大工に振り回されることも出てくる。 
 
日当制だと何日かかろうとそのぶんの支払いだからやり直しや変更もこちらの判断でできる。納得いくまで工事ができる。ただその分細々と材料の発注や現場管理が増えてくる。 
 
ほぼ毎日現場へ行くようになり材料やゴミの処分まで全て私の仕事になった。だから走り回るから軽油代が増えているのだろう。しかしおかげで納得のいく仕事ができ言うことを聞く職人が集まるようになった。