青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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左官職人

朝から砕石敷き均しの現場へ行く。昨日のうちに草刈機で刈っておいた。事務所から近いのでゆっくり行ったらもう職人が始めている。刈った草をトラックに積み込みシートを敷いて砕石を撒く。

50m巻きを使い切って駐車場部分は残す。厚さ5センチくらいに敷いて2トンで2台で間に合う。植樹を残し昨年作ったデッキの周りを覆う。草ぼうぼうだったのが見違えるように綺麗になった。

施主は障害者で歩行が困難なので玄関を通らず外に出たい。そこは良かったのだが周囲の植樹もあって草が生える。その点をよくわかっていなかった。やはり最初から敷くべきだった。

もちろん自分で刈れる筈もなく考慮するべきだった。今後もこういった仕事もあるのだから参考になった。幸か不幸か以前よりだいぶデザイン的にも良くなったのがせめてもの救いだが。

工事した業者は左官屋だがリフォームの現場もやることになっている。今週末から予定している。漆喰と玄関タイルをやる。仕上がり時期に大きく影響するので頑張ってもらわないと。

左官屋とは長い付き合いで20年にはなる。先代の社長から息子へ変わり左官職人も減った。漆喰ができるのは一人であとは手伝い程度になる。しかも皆60代とくる。肝心の息子は左官が出来ないと来ればなお心配だ。

私は家は大工と左官と建具屋がいれば良いという考えだ。少し極端な言い方だが重要だという意味だ。大工は息子だし建具屋も息子が継いでいる。ところが左官だけは継いでいるのだが左官職人ではない。

少し不満が有るのだがよそのことまで口出し出来ない。左官は何社か付き合いがあるが何処も似た様な状況だ。職人が引退したらどうなるか心配なのだ。いくら私が漆喰の仕事を探してもそれだけで食える量ではない。ただ心配するよりないのが歯がゆいことだ。CIMG6427


ガラケー

2週間前に修理に出したばかりなのにパソコンがまた調子が良くない。前と同じで電源が落ちる。マックは多いらしいがこう続けてでは困る。ブログはまだしも本業の肝心の図面が描けない。

工事の発注も全てパソコンの中に入っている。もちろん図面の印刷も出来ない。何でもパソコンでやるようになって紙のデータを残さない。持ち歩き用に印刷してある図面以外はパソコンの中だ。

パソコンを使って仕事をするようになって24,5年になる。最初はNECのDOSから始めてマックに変えてから本格化した。エクセルを覚えCADも導入してパソコン無しではいられなくなった。

ネットにつながりHPを自作しますますのめり込む。事務所へ行くとまずパソコンのスイッチを入れないと始まらない。メールをチェックしHPの閲覧数を見てニュースを見る。iPadも使う様になって自宅でも見る。

これほどパソコンを使うようになってもスマホに切り替えできない。使えばもっと仕事も捗るだろう。夫婦揃って今でもガラケーのままだ。

私より先に家内の方がスマホに変わりそうだ。ラインとかメールの頻度は私の比でない。友達が次々と切り替えるので時間の問題だろう。

それにひきかえCADや見積のソフトが使えないので私は切り替えが進まない。20年前にはこちらが進んでいたのに追い越されそうだ。ガラケーが廃止になったらかえなきゃ


薪ボイラー

真夏の昨日は30度を超えた。朝早くから薪割りに精を出しケヤキなどを割った。大黒や梁に使ったごっついケヤキが溜まっていた。マサカリで割ることはできないのでチェンソーで割れ目を入れ楔を打ち込む。 
 
元が太いので薪がたくさん出る。乾燥はもちろん太さも申し分ない。自家消費用に作る。冬に現場があれば持ち帰りだけで間に合う。なければ溜め込んだ薪を使うよりない。 
 
現場からの持ち帰りは杉材が多く焚き付け用だ。だからあまりいっぱいあっても余してしまう。ゴミ袋に入れてあるが陽に当てると破れてくる。せいぜい半年くらいしか置けない。だからストーブをつけた方にあげている。 
 
そのほかに解体材があってこれも釘を抜いたり面倒くさい。チェンソーが使える程度になると切って薪にする。ところどころに釘があるが問題はない。ラッカーとか塗装済みが問題で匂いが出るので細かく割って焚き付けにする。 
 
以前に薪ボイラーをつけていたことがあって父がせっせと薪集めをしていた。これは面倒臭いので灯油に変えた。その薪ボイラーに使う薪を集めるのが結構大変だった。ほとんど腐りかかった材木とか切った枝とか多かった。 
 
薪としては未乾燥だったり火力がなかったりだった。割るのも小さすぎてそれなりに大変だった。現場から出る乾燥した杉材は割るのも簡単で焚き付けにもってこいだった。今父が存命なら喜んだことだろう。 
 
時間があれば竈焚きよろしく付きっ切りでやっている。この付きっ切りが嫌で灯油にした。今では暖房用だけは薪でいずれ薪ボイラーも復活させようと思うが燃やす時間がない。それに配管が通っていて冷えるので燃やすのも大変だのだ。CIMG6425


得意の分野

昨日よりさらに暑くなって夏本番。朝現場へ顔を出し法事で3時までかかる。また現場へより片付けや打ち合わせ。色々あったので少し疲れた。仕事とプライベートが混ぜこぜだと疲れる。 
 
法事なので集まるメンバーも同じだ。父が亡くなって15年ずっとこう言うのに出ている。叔父叔母従兄弟だけなのだが少しずつ数が減る。高齢化と言うことだが亡くなるのと生きているが動けないのとある。 
 
私は父方も母方も早い孫だったので叔父叔母はほとんど生きている。父の名代での参加なので上座に座る。若い従兄弟たちは下座なので話し相手がいない。父母の兄弟であるから一回りも違う。話しても面白くない。 
 
ところが私が歳をとったのか年々話が合うようになった。合うと言うより話題が共通してきた。誰それが死んだとか孫が生まれたとか。若い時はほとんど興味がなく知らなかった。いつのまにか孫ができ同世代も亡くなるようになると80代と話題が共通になった。 
 
50代と70代は10歳違いはかなり別な世代の気がする。50代は80歳以上は親と同じだから話題が違う。70代は80歳も似たようなものだ。孫がいて早起きをして朝市に行ってと今の私そのものだ。そして生きている友人に会うことが楽しみの一つになる。 
 
お互いに元気であることを確認し会話できればそれでいい。特に急ぐ用もないし喋るだけでいいのだ。同級生は皆こんな感じで過ごしている。私はまだ引退もできずイジイジと仕事を続けている。引退はもうやることもないが現役は前向きに将来のことを考えている。 
 
そのことが若さを保つとどこで読んだ。だとすれば現役でいるのは若くいるための条件の一つだ。体さえ許せばいつまでも現役にこだわりたい。得意の分野で勝負するなら若さは関係ない。木の家や古民家は若い世代には馴染みがない。そこをウリにするならまだまだいけると言うことだ。


これからのリフォーム

今日は真夏の暑さ。現場では大工が最後の仕上げの最中。今週中で目処をつけ来週から塗装が入る。来週末には左官とクロス貼りを予定している。明日は法事があって昼は抜けられない。ゴミを片付けたりチェックもやらないとならない。 
 
6月も今日で終わりだ。今年も半分終わったわけだ。もう時の過ぎるのは遅いとか早いとかは気にならない。時の過ぎゆくままにだ。それよりもこの歳になってまで仕事を続けることができるのが嬉しい。 
 
仕事はやれるだけではダメで最先端に立つつもりでないといけない。熱意も新しい技術やデザインにも関心を持たないとならない。ライバルの動きや時代の流れにもついていけないと。 
 
さすがに30代の若い施主は減ってきた。今後も増えることはないだろうし市場としても有望ではない。今後はやはりリフォームになるだろう。リフームは中高年以降が主な客になる。 
 
直すとか元に戻ればいいのではなく今まで以上の快適さを求められる。機能的なことは建材とかメーカーの意向次第だ。時代の流れもあるだろう。確実に進歩していくだろうし生活スタイルも変わっていく。 
 
デザインは流行があるし皆似たような傾向に流される。そう言う分野はライバルも多く技術やセンスも優れたライバルが多く登場する。多分私のようなものが入り込める余地はないだろう。 
 
ところが古民家とか昔風の家つくりは別だ。建材化が難しい分野は職人の手つくりに頼る。職人を動かし材料を探して組み合わせる技術は経験が必要だ。数少ない職人を手配できるのは年配でないと難しいだろう。 
 
たとえ見つからないとしても若い職人に教えることができないと作ることができない。そう言ったノウハウは一朝一夕には覚えることができない。もちろんそこに新しいデザインを取り入れることも必要だ。柔軟性もなくてはならない。 
 
いかにしてお施主様に満足していただくかはただ古いだけではダメだ。最先端の機能を使っていかに本物の持つデザインを取り込めるか。そして設計者のイメージどうりに作れる職人を使いこなせないとできない。材料と職人という古いものにどれだけ知識を持つかだ。