青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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残材は省エネ

今日はどういう訳か早く目が覚めた。明るみ始めた4時に目が覚めた。することもなく裏の作業小屋で薪割りをした。まだ肌寒さが残るがすぐ汗ばんで来る。日曜も休みがなくて薪割りをする時がない。

残材は止めどなく出てくるので溜まる一方だ。残材であるから長さも太さもまちまちだ。薪として使用するには長さを揃えないとならない。ケヤキとか硬くて太いのは割らないとならない。

多いのは杉で小割材が多い。細かい切れ端も多く薪としては物足りない。焚き付け用なのだが無いと困る。袋に入れて現場から毎日運んで貯める。ストーブをつけた方のところへ運んだりする。我が家ではこれだけでひと冬保つ。

セッセと割らないと溜まって雨に濡れると腐ってくる。早めに整理しておかないとならない。日曜以外に平日は朝早くしかできない。エンジンチェンソーはうるさいので電動のにする。これだと殆ど音がしない。

残材はベニアとか集成材などの切れ端も出る。これらは薪として使えない。匂いが凄く煙も多く出る。火力はあるので作業場では燃やしている。住宅ではやめたほうが良い。

薪にできるのは無垢材のみだ。建材とかベニア類、集成材は使えない。だから無垢材の家しか残材は出ない。他ではほぼゴミとして処分するしかない。国産材の家は地域材の活用だけでなく省エネでもあるのだ。


遅い大工

今日またアップルに修理に出すので早めだがブログを書いている。iPadでも書けるのだが面倒臭い。いきなり落ちる危険もあるが快適なのは確かだ。現場は今日も大工だけで左官屋が様子を見に現場へ来た。来週からと言ってあったので下調べに来た。 
 
天気も良く夏至でもあるし夕方遅くまで仕事ができる。丁寧なのかテキパキと出来ないのか大工が遅れ気味だ。毎度のことだが。遅れると工期が延びるし資金繰りから業者の手配まで色々困ることがある。今回は3人の予定が一人抜けて二人になった。  
 
大工が遅れる原因は手間暇をかけすぎるのにもある。よそではニンジンをぶら下げるような短期集中型の仕事が多い。いかに早く終わるかが住宅会社も大工も両方にメリットがある。会社はコストが下がるし大工は総額が決まっているから早ければ分け前が増える。 
 
住宅会社だけでなくメーカーも簡単に施工できる商品を売り込む。長い目で見れば職人の手間をメーカーが奪っている。職人不足が先か手間のかからない建材が先かはわからないがとにかく工期が早くなった。 
 
職人は修行もいらない建材に最初は喜んで飛びついた。工賃を下げられる原因になろうとは思っていなかった。結局住宅会社もメーカーもコストダウンと売上向上で大いに潤った。手間賃を値切られた職人と選ぶ手段を奪われた建て主だけが損をした。 
  
値段が高くても早くできる建材を使うことに躊躇がなくなった。かくしてスピードだけしか要求されない職人は限りなく腕が落ちた。そう言う流れに手つくりの良さで対抗しようとすれば昔のやり方になってしまう。手間暇かけた仕事をする職人が激減した今では難しくなってしまった。 
 
遅い大工に文句は言いにくいのは手間のかかる仕事を要求してるからだ。それが売りなのだから他を選ぶことはできない。施主にとっても色々な住宅の建て方を選ぶことができる。遅い、高い、バリエーションが少ないと欠点も多いが他では選べない建て方ではある。CIMG6398


展示場

梅雨に入ったとかで午後から雨。現場からゴミを片付ける予定が中止。明日も危ないので後になりそう。養生テープとか断熱材とか少し足りないのが出る。ホイと引き取って現場へ配達したいのだが雨は困る。 
 
先月から展示場を見たいと言う方が増えた。展示場は普通の住宅の延長で作られていない。なので見学しても何の参考にもならない方もいるだろう。小洒落たデザインとか気の利いたデザインとかは無縁だ。構造を見せるだけの無骨な建物だ。 
 
見学者は年間で20人もいるだろうか。大金をかけた割には大して活用されていない。国産材の普及のために展示場を建てると補助金がもらえると言うので建てた。建てて7年経つが5年以上の展示期間は過ぎている。 
 
だから売却しようと住まいにしようと勝手だ。何社か建てたが他社は全て売却されている。売却にしても住むにしても少々直さないとならない。住むことを全く考慮していなかった。こう言うのもできると言うただそれだけのために建てた。 
 
だから収納もキッチンもお湯すらも出ない。住むとなるとこれらの当たり前の設備は必要になる。ただ純粋に建物それも構造に重点を置いて建てた。その点で価値の有無が大きく変わる。 
 
家は住んでいないと痛むのが早い。それもあって水回りは徹底的に省略している。器具はついているが使えない。キッチンは漆塗りのケヤキの無垢材で作った。注文されたらいくらかかるか見当がつかない。実用性はほぼない。 
 
実用的でない建物を建てたのは展示すると言うことを真面目に考えたからだ。他は補助金付きの建売住宅だから展示期限が過ぎたらすぐ売却された。真っ正直に展示することだけを考えたのは私一人だったと言うことだ。 
 
7年を過ぎて展示場も少しずつ痛みが出てきた。直しながら展示を継続するか売るか住むか考慮している。何年も経つと痛みがひどくなると思うからだ。少なくともこれと同じものはどこにもないしもう一度作れと言われてもできない。 
 
材料は凝りに凝っているし設計もかなり非実用的だ。気にいったらこれほど面白い建物はないし一種の文化財のようなものだ。10年をめどにどうするか考えなくてはならない。住むか売るかしかないが。


ゴミ処分費

日中は暑いので半袖が欲しくなります。現場は午前中は何とか良いが午後は暑い。窓を開け放して作業をすると虫が入って来る。まだ網戸が付いていないからだ。残材を積み込むのにも一汗かいてしまう。 
 
残材でも薪に欲しいと言う方がいる。現場の残材と言っても新築だと釘がついていない。リフォームだと壊した残材だから釘だらけだ。あまりだから釘を抜いて持っていく。積み込みながら釘を抜いている。 
 
ゴミ処分費が高くなったのはいつ頃からだろうか。20年くらい前だとピックアップに積んで500円で何でも捨てれた。生ゴミからコンクリート、材木まで何でもOKでものすごい臭気が漂いハエがブンブン飛んでいた。 
 
分別して処分するようになって一気に値段が跳ね上がった。マニュフェストができてどこの誰が何を処分したかがわかるようになった。現場では全て分別は不可能だから中間処理業者に頼んで分けてもらう。 
 
昔は燃えるゴミは適当に穴を掘って燃やした。もちろん違法なので見つかると新聞に載ったりした。大工の作業場には焼却炉があって燃やしていた。ドラム缶の底を抜いて燃やしたりした。それも今ではできなくなった。 
 
そうこうしているうちに現場ゴミは増える一方で処分費が掛かるようになった。新築であればまだ良い方でリフォームは膨大なゴミの量になる。お施主様に家具とかゴミ処分を頼まれる。 
 
業者ゴミは高いが自分で処分場へ持ち込めば安上がりだ。どこの家も膨大なゴミを抱えて処分が面倒で溜め込んでいる。リフォームとかあった時に思い切って処分する。自分で持ち込めば千円くらいでも業者の頼めば運賃込みで1万くらいに跳ね上がる。 
 
自分で運べないからついこちらに回って来る。この機会にと言うのもある。リフォームではいつもゴミ処分費が高くなってしまう。それもサービスと処分をしている。


人口減社会

昨日の日曜は朝から所用で出かけた。町内の運動会があって参加はしなかった。夕がた自宅に戻ると班長が用意した弁当をもってきた。こちらの都合で参加しなかったのだが参加費だけは払ってあった。

町内も40代以下が少ない。それもあって行事は参加する方が限られている。運動会などは若くないと無理だ。かくして今年の運動会は不参加が多かったようだ。

そもそも小学校があった時は校庭も整備されていたが廃校以来放置されたままだ。元から住んでいた方ばかり だから参加そのものには異議はない。ないのだが整備から運営まで少ない人数ではできない。

人口減社会はこうやってあたり前にできたことが難しくなる。それが人口減に拍車をかけることになる。 たった20年前にできたことができなくなりつつある。行政から見たら切り捨てざる得ないことだ.。

反面地方都市でも人口の多いところはそれなりに補助金がらみ施設も充実している。都市部でも市街化の抑制地域は不便さは増しているように思う。一種の差別化なのかもしれない。

我が家は息子たちも隣に家を建てている。将来的にもずっと住み続けるつもりでいる。そうなると孫たちの頃はどうなるかと気にはなる。

事務所脇の展示場に住めば今よりは良いかもしれない。少し真剣に考えている。娘が住むとかの可能性もある。いずれにしてもどこに住むかは将来のことを思えば重要なことではある。