青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ハナミズキ

梅雨明けもいつのことやら。涼しいのは良いのだがいきなり暑くなるのも困る。明日の打ち合わせがあってきょうはあまり忙しくない。午前中は図面などで午後から家内と草を取ったり枝を切ったり片付ける。 
 
ツツジ類が事務所の道路側に植えてある。自宅から持ち込んだものやお客さから処分を頼まれたのやら。ハナミズキだけが金を払って植えたものだ。ミズキは国産だがハナミズキはアメリカハナミズキと言うくらいで外来種だ。 
 
事務所を建てた時に植えたから23年になる。成長がすこぶる遅い木でなかなか大木にならない。だから庭木としては手間がかからない。植えっぱなしで管理らしいものはしたことがない。細い枝がたくさん出て雪で折れてしまう。 
 
葉が付いていないのに折れるくらいだから密植して枝が出る。風にも弱く折れたりする。秋には実がつくが芽が出たことがない。実生にならない種類なのだろう。 
 
年ごとに花が咲いたり咲かなかったりする。ほぼ1年ごとに繰り返す。道路側に植えてあるので花が出ると道路が明るくなる。花一本でも随分雰囲気が変わるものだ。 
 
これを植えた時は隣の公園がなかったので珍しかった。今では公園の桜やナナカマドに負けて少しみすぼらしくなった。手入れもしないので余計そう見える。庭師さんを入れたら良くなるだろうが予算もなくそのままだ。


打ち合わせ

今日も気温が上がらず涼しい。打ち合わせがあって午後からお施主様のところへ。戻ってブログ。いよいよ来月から着工なのだがお施主様は今が一番緊張して悪く言えば疑心暗鬼になる。本当に信用して良いのだろうかとか間違いがないだろうかとか。 
 
始まってしまえば肝が座る。その直前が難しい。何度説明しても所詮素人は図面だけではよく分からない。当社を信用していないという訳ではない。いろいろ疑問点が湧いてくるのだ。意外と着工前に揉めると後が良い場合が多い。最初あまりに順調だと後で揉めるケースがある。 
 
細かいところに気が行くということは内容の理解が進んでいる証拠だ。お任せタイプは自分のイメージと違うとやりなおすケースが出てくる。最初が肝心とはよく言うものだ。 
 
正直なことを言うと古民家風はあれこれ比較しにくい。業者を信用する以外にないのだができたものを見る訳にはいかないので不安が出る。よく説明するよりない。少なくとも材料は刻む前に見ることができる。できるだけ作業場へ案内して見てもらうようにしている。 
 
個性的な住宅は多かれ少なかれ手間暇がかかるものだ。あちこちで見れるような代物でないし想像しにくい。流行りの3次元で見せることができればだいぶ違うかもしれない。今かでもマスターしないといけない。さらにこれからは3次元プリンターも普及するだろうから模型も作れるようになるかもしれない。


定期講習

少し気温が上がって蒸し暑い。とは言うものの関東以南に比べるべくもない。朝晩は寒いし長袖がまだ必要だ。確認申請書類の打ち合わせで午前中かかり何とか受理される。クレームの電話があって現場へ急行する。 
 
毎度のことながら申請業務はしんどい。あまり得意な方ではないので手伝いを頼んでいる。申請だけを願いする。そしたら建築士の定期講習を受けたかと聞かれた。 
 
例の姉歯事件以来厳しくなった業界は建築士に3年毎の講習を義務付ける。1日がかりの講習は日建学院で受ける。民間開放の一環なのだろう。以前は青森市まで行ったが地元でできる。 
 
その期限が3月で切れていたのを見逃した。当然管理建築士の資格停止になるので申請業務ができない。慌てて手伝いの建築士のお願いした。うっかりミスである。 
 
建築業界は違反があるたびに何らかの義務事項を増やす。建築士は資格取得後は書き換えも要らなかったが講習を義務付けた。設計事務所としての業務は建築士の資格の他に届け出しないといけない。代表に管理建築士講習が義務付けられている。 
 
管理建築士講習を昨年受けて定期講習を忘れていた。似たような講習内容であまり熱意もないのでよく覚えていない。それだからいつ受けたかも記憶がない。3年毎の講習はすぐなので忘れてしまいそうだ。そんなことも言ってられないが。


木馬鹿

西日本は梅雨が明けて本格的な夏突入。当地はこれから月末にかけ雨が降って最後の梅雨に入る。明けると9月いっぱい暑い日が続く。今日も日が照らず涼しい。せっせと図面描きにをして頭がカッカして丁度良い。業者発注がこれから本番になる。再見積もりとか色々調整が必要だ。 
 
久しぶりの本格的な古民家住宅なので気合が入る。2年くらい本格的なのがなかったので余計だ。2年前に山を買って丸太がかなり在庫になった。現場がなかったのと資金繰りに困って他所に売ってしまった。一部が残っているが良いのしか売れない。 
 
当社で山を買うのは規格外の長尺を欲しいからだ。また広葉樹特に欅なども買うことがある。これも大黒用に在庫するためだ。古民家風が続けば在庫がなくなるのだがないと減らない。5,6年前に大量に森林組合から残り物を買った。市場に出しても売れない半端ものだ。 
 
半端ものと言っても曲がったものが主だ。当社にとっては必需品なので在庫して乾燥したい。これがないと古民家はできないからだ。しかし半端ものと言っても広葉樹は高い。かなりな資金になる。 
 
欅など値の張るものを売って資金繰りに使ってしまった。残り物に福と言うのはこのような場合は当てはまらない。ただの曲がった材しか取れない。それでも曲がり材として使うことはできる。その使い道がしばらくなかったのだ。 
 
今回の現場は10年在庫した栗を使う予定だ。50センチ角になっているが修正挽きで45センチくらいになる。それでも滅多にない太い大黒柱だろう。カウンター材とか階段材など節のない良材がないので購入しないとならない。 
 
木が好きで丸太を集めるのを”木馬鹿”と言う。大工などに多いが市場の入札に行くとよく一緒になった。在庫もしこたま抱えて現場が減って捌く機会がない。で、困って買ってくれと電話がくる。なんだかんだと言っても使い道が減っている証拠だろう。在庫してまで買う必要がなくなるので山の仕事がますます減っていく。


仕事を選ぶ

久しぶりに連休をした。あまり忙しくないってことだが。来月から始まる現場はまだパソコンの中だけの世界だ。いつもの温泉に行ったら旧友にバッタリとか花火したら孫が興奮しすぎて寝れなくなったとか。まあのんびりしたものだ。 
 
毎回そうだが現場が始まる前の契約とか銀行手続き、確認申請の頃は気が散るので他の仕事ができない。だから意外と暇なものだ。以前から見積もり中とか計画の段階の方はいる。積極的にこちらから進めることができない。 
 
年間の仕事量は増えていない。と言うよりもやりたい仕事だけをやりたい。不遜なことではあるが。正直に言うとそんなに選ぶほど仕事も来ない。必死で食いつないでいるだけの毎日なのだが。自営の厳しさはそんなものだ。 
 
年々来客数は増えている。大した数ではないがとにかく来客がある。もちろん全てこちらの都合の良い話ばかりでない。何となく合わないなと思う方が多い。そしてもちろん決まらない。 
 
図面を描くことが多いから無料奉仕になる。有料になるタイミングギリギリで来なくなる。弁護士とか医師のように最初から有料にすると言う手もある。誰も来なくなるろうが。 
 
で、仕方ないから最初お会いした時にどこまで無料かお話しする。空手の寸止めではないが有料手前で縁が切れる。断りメールが来てチョンだ。それも含めて仕事なので仕方ないことだが。 
 
やはり当方としては他所では難しい技術やノウハウを生かしたい。金額も含めて同じ仕様では圧倒する仕事をしたい。設計、技術、材料……全てノウハウを生かしたい。30年以上も業界を見ているとこちらの思う方向に向かっていない。 
 
見た目最優先とかローン、土地探しから全てお任せこだわりなしなんてのが増えた。今後も大きく変わらないだろう。新築も減りリフォームも限界が来る。差別化が進むと言う予想もあって高額の仕事が増えるかもしれない。別に当社が高いと言う意味ではないが。