青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝市

気温が低くて典型的なヤマセ気味の天気。朝からずっと図面作成。途中業者が来て中断しただけ。高温とか豪雨とか全く無縁。 
 
古民家リフォームに力を入れているがこれからの主流になると思っているからだ。たまたま早く起きたので朝市に行った。昔から毎日やっている朝市だ。田舎の商店とか零細業者が仕入れに来る。いつもは日曜の朝市に出かけることが多い。 
 
平日の朝市はサビれたの一言に尽きる。ほとんど人通りもなく出店業者の間隔も空いている。出ているモノも似たようなモノが多い。まあ魅力がないと言うか買い物をする気が失せる。商店街もご多分にもれず閉店の紙が多く貼られている。 
 
かっては卸し機能も活発で食品だけでなく何でも並んでいた。人が集まると付随する食堂もたくさんあって賑わった。家族で気に入りの食堂があってこの間行ったら店が小さくなっている。この人通りを見て納得した。 
 
人口20万以上で中核都市に指定されても現実は下降をたどるのみだ。人口が減れば商店もなくなる。他の業種だって売り上げが厳しくなるのは当たり前だ。建築業界も例外でない。新築需要は減るしかろうじてリフォームのみが活発になる。 
 
そのリフォームだって金額的に見たら伸びるとは思えない。一部の金持ちが金をかけてやるとだけだろう。年金暮らしの高年齢層は我慢するだろう。いつまで続くかはわからないが人口減の圧力はリフォームにも及ぶ。厳しい未来が待っていると思うだけだ。


若い大工

昨日よりは幾分涼しい。朝から床屋へ行ってそれから事務所。見積もり図面を作成後業者に渡す。午後も事務所で図面。夕方先日の引き渡しの現場へ。週末地産地消の本に掲載されるのでインタビューの予約。 
 
今は現場がないので大工たちがよそへ出稼ぎに行っている。息子は今日と明日現場があって三沢市へ行った。残りは別現場で働いている。そこの現場は仲間の一人が請けてきた。9月ごろから同じメンバーが息子と一緒にこちらに来る。 
 
ひとり親方と言うか一匹狼の大工は時々でチームを組む。請けてきたものが頭になり現場が進む。当社の現場は息子が頭になり同じメンバーがチームを組む。そうやってリーダーを変えながらチームとして一箇所にとどまらない。 
 
この形態は現場数が少ない元請けには便利だ。必要な時に必要な人数を調達できる。仕事がない時の心配をしなくて済む。なりなりに仕事は続くもので1年中仕事が切れることはない。 
 
しかし全て自己責任だから何かあっても保障がない。怪我は労災があるのだが仕事が続かない時に困る。常庸なら雇用保険をかけてもらい仕事の心配は原則ない。その代わり手間賃は安い。一切お任せコースとでも言えば良いか。 
 
サラリーマン化して増えつつある。若い世代には多いようだ。逆に一匹狼は中高年のベテランが主だ。当社のような現場はベテランでないとできないのでよけいこう言うのが多いのだ。いつまで経っても息子は若くて下が入ってくることはない。本当は若者を育てたいと思うのだが現場数が少ないとそれも叶わない。


手直し

雨が降ったり止んだり。気温が高くヤマセとは違う。午前中は事務所で図面や見積もり。夕方から融資担当者も交えうち合わせ。 
 
古民家風の現場があるので図面も見積もりも最終局面。古民家は大黒や曲がりが主役なのでお客様も気になる。もちろん倉庫で現物確認もするのですがどう掛けるかが問題だ。 
 
構造上の計算もあるので見た目だけとはいかない。ここに掛かればと言うのがあっても瓦の乗った屋根荷重はものすごい。これに積雪荷重もかかると梁が下がり建具とかきつくなる。 
 
ほんの1,2ミリ下がっても建具は渋くなる。建具屋にはいつも余裕を見るように言うのだが….。そう言うところにキッチリとした仕事をするのが職人だからだ。何も0.5ミリとかキッチリにしないでと思うのだがいつもキツイ。そしていつも手直しに行く。 
 
もしかしたら後で手直しに行くことで他の不具合も見ているのだろうか。建材のできあいの建具は遊びや調整しろが大きい。ビスで簡単に調整ができる。業者の都合最優先だからだ。 
 
逆にキッチリと作って手直しをやることでどう狂ったかわかる。その情報は大工に伝わりから狂いの程度がわかる。そうやって狂いやすい手刻みの現場は長持ちさせていく。


全身全霊

今日は晴れて少し暑くなる。午前中は図面描きと見積もり。午後は打ち合わせで遅くなった。塀の修理を頼まれて現場へ行って見積もりを提出。明日は午前中打ち合わせがある。 
 
毎回なのだが土曜日はHPの閲覧数が減る。下手をすると日曜よりも少ない時がある。思うに会社のパソコンで読んでいる方が多いのかもしれない。土曜は休みなので見ないと言うことだ。 
 
まあ誰が読んでいるかわからないが同じ人が見ているだろうと思っている。家を建てたい方はもちろん業界の人間まで様々だろう。別に誰に読まれても当方としては関知しない。政治的なこととか人権問題とかそう言う類のことは書かない。 
 
自分の仕事に対する思いとかこだわりを言いたくて書いている。自分だけの思いなので間違いとか思いこみがある。そのことに関しても特に関知しない。 
 
世の中には様々な人がいるからなりなりにこだわりがある。自分だけのこだわりであるから正しいとか間違っているとか言われても困る。ただ自分が好きなだけで他人にはどう思われようと興味がない。だから趣味が合うとか好きなポイントが似てるかたから仕事を欲しい。自分勝手なことではあるが。 
 
こだわりも色々あって古民家風とか自然素材の家とか違いがある。とんでもないことかもしれないが私は自分の好きなかたの家を建てたい。はっきり言えば古民家にこだわって仕事をしたい。どうでも良いような方の家はよそにお願いして欲しい。 
 
その代わりやるとなったらそれこそ全身全霊をかけてやるつもりでいる。それがミスマッチで合わない方も多く来る。断るなんて贅沢なことかもしれないが。


油絵

今日は雨が降ったり晴れたり。気温は高めで蒸し暑い。午前中は久しぶりに事務所二階を片付けた。二階には過去の現場の模型が置いてある。何となく捨てれないで残しておいたが処分した。そのほかにも処分するように頼まれて残しておいたものが山積みだ。 
 
大掛かりなリフォームがあって物置に大量の油絵が残っていた。身内に画家志望の方がいたらしく初期の頃の作品があった。この際処分することになり本人にも了解を得て捨てた。ほぼトラック一台はあって大きいのは畳2枚分はある。 
 
描いたのは私が中学生の頃の美術の先生だった。美大を卒業したての若い女の先生は悪童たちにからかわれながら熱意のある教育をした。一年も経たずに転校して印象はあまりなかった。あれから35年以上も経って美学生のころの作品を見ることになった。 
 
20年くらいの教員生活の後、画家を目指して東京へ行ってしまった。縁あって実家のお兄さんのところをリフォームした。片付けものの中に絵があったと言うことだ。 
 
全部処分するようにとの伝言だったが何枚か残しておいた。一枚だけ残して今日処分した。打ち合わせをするテーブルの脇の50号くらいのを一番気に入っている。個展を開いた時の残りと聞いた。幻想的なシャガール風の画風でほかと違いプロの仕事だった。DSC_5085