青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

待ち続ける仕事

朝方はそれほどでもないが日中は晴れて暑くなる。半袖が欲しくなる。カーテンの取り付けや下水道の検査があって現場で立ち会う。昨年見積もりをした方から電話があって明日現場を案内する。今日は図面や申請書類などの作成に追われる。設計者なのだが得意とは言えないからしんどい。 
 
連休中は毎年ホームページの閲覧数が落ちる。後半になると盛り返すだが少なめに推移する。今年は新聞の広告効果からか閲覧数が増え気味だ。業者関係も相当数いるだろうから客が増えたと喜んでばかりもいられない。 
 
ホームページやブログは時代の流れからいくと遅れ気味だろうか。フェイスブックとかラインとか新しい動きが主流になった。若い方だけに限るとブログなんて古臭いのだろう。もっと個人的なつながりを求める傾向があるようだ。 
 
当社のホームページは商業目的なので個人のことには関わらない。一方的な発信で原則仕事以外は受け付けない。どこかに一緒に遊びに行くとか何かの集まりを主催するとかはない。住宅会社の中にはOBの集まりとか薪ストーブの集まりなどをやっているところもある。 
 
個人的な信頼感とか紹介によるつながりなどもあまりない。古民家や国産材が好きな方が当社を選ぶと言った形をとる。もちろん友人とか親戚もあるのだが基本的にはお施主様に選んでいただく。 
 
ホームページもブログもその一環として客に探して選んでいただくためにやっている。だから個人的なことや仕事以外で何かをやると言うことはない。見学会や現場を見て直接来る方がほとんどだ。 
 
仕事を完璧にやることと人付き合いが良いことは関係がないと思っている。いつ来るかわからない客のために在庫を溜め込みセッセと勉強もしている。いい職人がいると聞けば会いにも行くし丸太の話があれば飛んでいく。 
 
それもこれも来るべき良い仕事のためにしていることだ。良い材料と良い職人は当社には命と同じことだからだ。いつ来るかわからない施主を待ち続ける。有り余る仕事なんて開業以来縁がない。来た仕事を完璧にお施主様に喜んでもらえるよう一生懸命やるだけだ。
CIMG4779


細部の仕上げ

網戸取り付けと建具、清掃。ほぼ完成の状態になりストーブとカーテンをこの後予定する。20日には見学会も始まる。新聞の広告の原稿も渡した。何人の引き合いがあるものか。 
 
仕上げの最後の時期になると細々気になるところが出てくる。仕方がないもので完成してみないとわからない。使い勝手や使用感のようなものだ。欠陥というほどでもないのだが直したくる。完璧主義とか厳しくとかではない。自分だったら使いにくいと思うからだ。 
 
個人の趣味の領域かもしれないがひっかるものがある。なおしてもまた気になるものでキリがない。そうやって現場でブツブツ言いながらあれこれ悩む。ボーッとしているようでも頭の中はフル回転だ。職人たちは暇つぶしだとか邪魔扱いする。邪魔ってば邪魔だろうが。 
 
しつこいのは性格なので治らないがどうでも良いようなことには口を挟まないようにしている。全体の流れとか構成デザインの類は全責任を持たないといけない。些細なことばかりこだわっていられない。 
 
見学会も招待者に配ったりして何人か予定している。次の現場のためにも早くケリをつけたいところだ。あと1週間もすれば引渡しなのでつけたくなくても終わるのだが。
CIMG4758


住宅ローン

日曜は午前中は打ち合わせ。午後はいつもの温泉行き。今日は朝から現場のチェックと手直し。養生を剥がしてからでないと瑕疵は見つけにくい。やり残しも時間がたつほど見つかるもの。コーキング忘れやビスの打ち漏れ、はてはゴミを収納の中に置き忘れる。周りも一回りしただけでも色々見つかる。 
 
照明やスイッチ類も設置後でないとわからない。暗すぎたり明るすぎたり…明るいのは調節できるから良い。暗いと器具交換になってしまう。LEDになってリモコン付きが増えて調整が可能になった。水栓などの使い勝手は住んでみないとわからない。 
 
現場管理は間違い探しなのだがどちらかと言うと不得意な方だ。それよりここを変えれば良くなるとかそればかり考える。間違いは職人任せでも問題があれば直せる。しかし職人はこう変えれば良くなるとかの提案は滅多にしない。いや年々しない傾向が強くなった。余計なことを言うとタダでやらされると思い込んでいる。 
 
人口減とか地方衰退で若年層も減っている。しかも低収入やフリーター化で家を建てるのが難しくなった。住宅会社などはそう言うローンも難しい層をなんとかしようと必死だ。2,3年前なら到底通用しないのが通ったりする。宝くじに当たった訳ではないから払うことに違いがない。 
 
職場環境も悪くなりもろに不景気なのに無理して35年ローンを組む。夫婦どちらかが病気にでもなったらどうするか。子供の教育よりは家と言うのだろうか。こちらはそんなローンだと躊躇して断るようにしている。本当にこんな層に家が必要なのだろうかと思うからだ。業界の流れはそう言う層にも積極的にローンを組ませるようだ。
CIMG4748


自然素材の塗装

朝から現場の片付けと清掃。やり残しやチェック漏れを見つけてその都度手直し。3時頃までかかってなんとか終了。その後クレームの現場へ。ゴミやボード類を作業場まで持っていく。降ろして事務所へ戻りブログ。 
 
クレーム処理の現場は6年前に建てた。1歳だった娘さんが小学生になる。南側がベランダになって木現し。クリアのキシラデコールを塗ってある。カビたり変色してお施主様は気になっている。 
 
木部の塗装は日焼けやシミを防ぐために塗るのだが効果は永久ではない。それがどのくらい持つかは現場により違う。雨風が強く当たるところと陰になりやすいところではだいぶ違ってくる。 
 
こちらは目の前が崖で景色は良いが風や雨は当たりやすい。もちろん日も当たるから変色しやすい。神社などは無塗装で変色してもそのままが多い。建材が当たり前の昨今では変色はクレーム扱いになる。 
 
自然素材と聞いて石油系塗装でがっちり塗装したものを連想はしない。なのだが自然に変色していくのも許せない。その辺の思い違いがクレームの元を生む。事前によく説明するよりない。
CIMG4745


平屋

今日も晴れて快適な1日。現場は電気工事がメドがついた。照明器具も取り付けてほぼ完成。明日は大工工事を予定している。 
 
見学会の案内配りであちこち廻る。廻るったって何箇所もある訳ではない。過去のお施主様とか業者くらいだ。お施主様のところへ行くとついでにクレーム処理を頼まれる。仕事をもらうと言うよりアフターになってしまう。それはそれで意味のあることはあるが。 
 
私の同年代も定年を迎え建てるか直すかの時期が少し遠のいた。退職金と言う一生に一度しかない裕福な時が過ぎた。建てて20年位が経ってあちこち直すところも出てくる。おがかりに直す方もいれば少しその都度と言う方もいる。いずれにしても壊れると直さないとならない。 
 
熊本の地震を見ても年寄り夫婦の古い家が倒壊している。建て替えはもちろん大掛かりな修理もままならないだろう。そう言った時に頑丈で地震に強い家だったらどんなに助かるだろう。デザインとか使い勝手などどうでも良いから壊れないで欲しい。 
 
しかし現実は相変わらずデザインとか便利な機能とかばかり注目される。本当はシンプルで丈夫な平屋が一番だと思う。私も平屋に住んでいるが別棟の寝室は二階建になっている。年々階段を上るのが面倒というか疲れる。平屋だったらそれだけで老後の住まいとしてかなり満足できる。残念だが現実はドンドンかけ離れたものが増えている。
CIMG4750