青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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10年後のアフター

暖冬とはいえ朝晩の冷え込みはキツい。一番の早起きで薪ストーブの着火が仕事になった。夜の残りの熾で寒いと言うほどではない。作業場の在庫整理で出た残材や角を切って割ってある。㎥にすると5㎥ぐらいはあるだろう。年内は持ちそうだ。 
 
来年に向け建材屋さんなどと打ち合わせをしている。2年ぐらい現場がなかったので値上がりがわからない。全くの浦島太郎状態なのだ。売り上げが減っても邪険にもされず見積りしてもらっている。建材は今年はいつになく強気で値上がりした。 
 
職人手間も消費税関連で一割ほど上がった。とは言っても手間の値上げではなく税務署に取られるだけだ。今年は本来の手間の値上がりがあるかもしれない。コロナ明けの昨年より今年は景気も悪い。簡単に値上げできるかどうか、って賃上げの風潮に逆らったりして。 
 
住宅関連も宣伝方法がすっかり変わり新聞広告は見なくなった。安くなったテレビに主だったところは移ったようだ。新聞は固定電話と同じで若者は取らないところが増えた。代わりにネットがすごく増えてインスタとかHPが主流になった。 
 
若者向けの商売はインスタで集客するようだ。断片的な写真を載せて印象だけで商売する。写真写りが一番で中身や使い勝手は二の次だ。だんだん住宅もフアッションと同じになってきた。見栄えが一番で機能や長持ちはどうでも良い。 
 
HPのメンテンスを依頼しているところからは古いから変えろとウルサい。別に仕事を欲しいとも思っていない。当社の良さを認めて来るならやり甲斐もあるが写真一枚で気に入られてもなあ…。などと偉そうに言うから仕事が来ないと家内には言われる。

引退も秒読み状態でアフターも出来ないのに新築はできない。その代わり予算的には利益無視でやっている。在庫があればどうせ捨て値で処分になるからだ。少しでも使えるものは安くしてあげたい。10年後のアフターができないかもしれないからね。


日曜日は庭木の枝の伐採と柿をとった。葉が落ちて庭木の枝の手入れのシーズンになった。果物の木は手入れが間をおき過ぎて伸びてしまった。脚立を立てて思い切り枝を落とした。根から切り倒したものもあり後片付けが大変だった。 
 
午後から自宅前の柿もぎを息子夫婦とする。贈呈用もありネコ車で2台ほどもとった。あちこちに頼まれていたのが溜まって一気に採取した訳だ。毎年これを待っている方がいてやや義務感でとっている。 
 
ほんの一部しかとれないので残りは野鳥の餌になる。高い日が当たるところは一番美味しいのだがとてもとれない。雪が降って柿が熟して柔らかくなると鳥が来る。一番上はカラスが下に行く従い小さい野鳥になる。この順序は毎年変わらない。 
 
自宅周辺は過疎化で空き家が増えた。何年か経つと雑木やツルに絡まれ家が見えなくなる。葉が落ちて次第に家が見えてくる。同時に周辺に植えた柿が姿を表す。廃屋と反対に柿は大木になって実がたくさんつく。 
 
柿は昔から飢饉の時はたくさん実がつくと言われる。これで飢えを凌いだが他がダメな時に隆盛になる木だ。だから空き家に柿が沢山なると一層寂しさが湧く。当地では渋柿が主流なので干し柿にする。 
 
子供の頃は祖父母が軒先に沢山干して春まで食べた。どう言うわけか私は嫌いで食べなかった。最近ホヤと干し柿の天ぷらなるものに出会った。どちらも嫌いなので生ではあまり食べない。中身を聞いて意外とイケるので食わず嫌いだったかもしれない。 


住宅のSDGs

強風で公園の落ち葉も吹っ飛んで綺麗になった。吹き溜まりが出来てそこに集まっただけですが。毎年腐葉土用に袋に入れて集めている。今年は早めに集めたが残った葉っぱもどこかへ飛んでいった。こうやって冬になると落ち葉が吹き溜まる。 
 
9月ごろから仕事の依頼が舞い込むようになった。国産材の家を希望するところは同じだ。SDGsも当たり前になったご時世だが住宅はなかなか進まない。ただ修成材に国産杉が使われるようにはなったが。 
 
手刻みの漆喰の家作りを長年続けてきてきた。国産杉の製材品が出回らなくなったが原因は製材所や伐採業者の激減にある。国産材を扱う材木店もほぼ無くなって材木が手に入らない。 
 
では切り出した国産材はどこへ行くのか。大規模な集成材工場に買い取られる。無節の良材が取れるような木も節だらけの心持ち材しか採れないものも一緒くただ。ごく一部の良材は宮大工のところへ流れる。ほんの一部ではあるが。 
 
手刻みの家作りをする業者はどうやって建てるか。自分で丸太を買って製材所へ運んでもらう。大きめに挽いてから雨に当てないように乾燥させる。最低半年から一年はかかる。以前は製材所が預かってくれたがやらなくなった。 
 
製材所も仕事が減って在庫を整理し工場を縮小している。客の預かり在庫もやれなくなった。となると自前の倉庫が必要で加工機械とともに大きな倉庫を持たないとならない。自動カンナ盤とか手押しカンナ盤がないと加工できない。 
 
こんなに面倒なことはプレカット工法ならいらない。当社もライバルの激減で仕事が増えてくるのだろうか。家も構造部分より見える部分の良し悪しで判断される。もっと言えば住み心地や快適性より見た目だろうか。それは言い過ぎか。


手入れ

月末、以前の忙しい頃なら通帳を眺めてため息を吐いていた。ため息は同じだが忙しさは随分違う。もう仕事が余ってなんて頃には戻らないだろうね。同年代はほとんど悠々かしょんぼりかは知らないが引退している。 
 
昨日は隣の公園の今年最後の草刈りがあった。刈るだけで清掃はなしで落ち葉ともどもゴミだらけになった。これから本格的な落ち葉のシーズンで風が吹くと吹き溜まりができる。私が天気の良い日を見計らってお落ち葉集めをする。 
 
集めていると声を掛ける方がいる。町内のボランチィアか物好きと思われる。集めた落ち葉は裏の庭に腐葉土作りに穴を掘り埋める。2、3年もすると土に帰り立派な腐葉土になる。増えた土は一番後ろの庭に運ぶ。 
 
今日もハスカップを植え替えようと穴を掘り土を入れた。トンネル工事の道路に使ったので返却後の今も石だらけだ。穴を掘るのも容易ではなくツルハシが必要だ。そこに土をセッセと運んでいる。土地返却の際に土で返してくれと言えばよかった。

今自宅の脇に植えたナメコが最盛期で爆発的に取れる。食い切れない分は茹でて冷凍してあとで三杯酢で食する。今ままで余ったのは捨てていたを悔やむ。スーパーで売っているのと違い天然に近い。 
 
悔やむと言えば昨年カリンが大豊作で50個も採れた。使い道を知らずほとんどあげてしまうか捨ててしまった。カリンジャムを作ってよこした方がいてハマった。何とも微妙な味でコーヒーに入れたりするとすごく美味しい。 
 
昨年採れ過ぎたのか今年は5個だけ。肥料をやるとか手入れをしなかったからだ。もうショックでガーンという感じなのだ。慌てて肥料を入れたり剪定をしたが来年は大丈夫だろうか。何でも手入れ次第だと言うことだ。


ジョミジャム

毎日天気が続く。家内の実家の畑が近くにあってキャベツとかダイコンを貰いに行った。秋収穫のキャベツの千切りにウスターソースをかけて食するのが大好きだ。食用菊やカボチャなど手当たり次第もらえるものを収穫する。 
 
本当は本命があって畑の端に生えているジョミを収穫に行った。ガマズミとも言うが赤い小さな実がつく。実を選定し水洗いして煮る。しゃもじでかき混ぜながらドロドロにし濾す。ジョミジャムができる。 
 
子供の頃より見慣れたジョミだが食すると思ったことがない。鳥の餌ぐらいにしか思っていなかった。山の畑の端などに生えていてツルが絡まって余り大きくならない。収穫するには小さいし味は酸っぱさが強烈でジャムに向いていない。 
 
自宅の庭にも生えていて家内が手入れするので実が大きくなる。思いつきでこれを濾してジャムにと思ったわけだ。食ってみるとなかなかイケる。ヨーグルトに入れたりパンに塗るとイケるではないか。味が強いので少しでも美味いのだ。 
 
そもそも実が小さく集めるのも加工するのも面倒臭い。苦労の割にはほんの少々しか取れない。ブルーベリーとかカシスなど比べて効率は非常に悪い。貴重さではハスカップジャムより上だ。

今年は我が家も実家の畑も豊作でツルなどを取ったので出来が良い。実を落とさないよう慎重に収穫して乾燥している。これから実を取り出し煮込む。こんなに手間がかかるが一度食するとやめられない。カリンが不作なのでジョミにかけている。