青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

空き家

今日は火葬通夜でほぼ一日かかる。明日も午後から葬儀で明後日はまた別な葬儀がある。高齢の叔父叔母がたくさんいるので何年か続くだろう。お金もさることながら時間を取られる。 
 
亡くなった叔父叔母は地元だが従兄弟の喪主はこちらにいない。滅多に会うこともなく亡くなった本人しかわからない。残った叔父叔母はお盆とか年に何回か会う。 
 
従兄弟とは子どもの頃しか会わないしその家族は初対面になる。何となく座りが悪いのは葬儀を仕切っている家族に馴染みがないからだ。どちらかと言うと滅多に会わない子どもよりも年中会っている。 
 
両親は兄弟が多くしかも一番上だから叔父叔母は存命が多い。葬儀とかでいつも一緒になる。まるで旧交を温めているようなもので仲が良い。ところが喪主のいとこはあまり会ったこともなく馴染まない。 
 
地元に就職しないものが多いからこう言うケースが増えた。まあ叔父叔母とは仲が良かったから別に気にはしていない。ただ挨拶に来る従兄弟やその家族に馴染みがないだけだ。 
 
当市も年々人口が減り若者の都会流出は多い。空き家が増えている原因の一つにもなっているに違いない。従兄弟が亡くなったのを機会に帰って来たいと言う話は出る。出るがそのままになってしまう。つまりは空き家のままってことだ。


カラマツの仕上げ材

昨日までの雨も上がって暑くなる。二人になった大工は外部の仕上げが順調に進む。カラマツは白太の部分がカビやすいので早めに塗装をする。軒裏が仕上がれば破風のトタンも張れるしストーブの煙突も設置できる。 
 
やっとカラマツの外壁ができて遠目には板張りの家ができた。何度も言うようにカラマツは硬くて耐久性もあって良いのだが狂いやすい。年数の積んだ太い丸太から取れば大分落ち着く。 
 
無塗装だと真っ赤に変色し次第に黒っぽくなる。脂分が多くて水を弾くので耐久性がある。反面ヤニが垂れたりして内装用には要注意だ。今回は内装にも使うが狂いもあるので集成材に加工をした。 
 
10年以上前にカラマツだけで家を建てたことがある。自己所有の山には50年クラスのカラマツがたくさんあった。構造材はもちろん外壁、内装はてはキッチンなど家具まで造った。 
 
日に焼けて赤くなった内部は綺麗だったがヤニが出て来て困った。中心部を通るヤニツボに当たればキリなく出て来るのだ。せっせととるのだが何年経っても出て来る。 
 
その経験があるので内装用は集成に加工をして狂いや割れに対応した。もちろん乾燥機に入れるのでヤニも抜ける。塗装次第で赤く綺麗な仕上げ材になる。どちらかと言うと洋風っぽくなる。CIMG7692


職人育成

今日から仕事開始でブログ再開。いろいろトラブルやアフターなどがあってお盆中も忙しい。建てた数が増えているからあたり前かもしれない。休み明けの今日からフル回転で動き始めた。 
 
お盆中に紹介のあった大工さんから電話があり今日から来てもらっている。職人不足の折ありがたいことだ。朝から雨で中の仕切りとか天井を作っている。 
 
年齢的には50歳と若いとも若くないとも言える。職人の中でも大工が奪い合いが激しい。どこでも何人でも来てもらいたいところが多い。当社もアルバイトを頼んだり短期の応援でやりくりして来た。 
 
長期的に見れば激しくなることはあっても解決することはない。自社のやり方を変えたり建材化を進める以外に方法はない。当然変えるつもりがないので養成するしかない。 
 
手間をかけるのがウリなので職人を減らすことはできない。仕事を取ることと同様に自社育成をしないとならない。もちろん簡単に見つかるとは思っていないが長期的には努力し続けるしかない。 
 
宮大工のところで修行して来た息子は同じように自分の弟子を育てないとならない。今日だと大工の修行なんてのはないかもしれない。ノミカンナの研ぎ方から墨付けまで昔通りに技術を伝えたい。 
 
プレカット全盛の時代に古臭いやり方になる。しかし印で押したような家つくりも変わる時が来るかもしれない。手作りの良さが見直され少数派ではあっても望む方がいる。そう言う方のためにもこのやり方は残さなければならない。


板の外壁張り

現場へ行った以外はずっと事務所。溜まった雑用を片付け図面やら見積もり。明日で業務が終了の業者が多く来週からお盆休み。ブログも16日までお休みする。 
 
現場では外壁の板の仕上げに入って押縁をつけている。これは板を縦張りして継ぎ目にまた別な板を張る。雨漏りや板の縮みで隙間ができるのを防ぐ。仕上がりも影ができて彫りが深くなる。 
 
板張りは縦に貼るのはこの方法しかない。横張りは南京下見張りとか鎧張りがある。他には板そのものにサネをつけて差していく方法がある。建材などと同じやり方である。 
 
外壁の張り方は軒の出寸法によって変わる。軒の出がないと雨が当たる率が多くなるので水が切れるようにする。侵入もしにくくがっちり防水をする。サネをつけるのが一番で次は横張りだろうか。 
 
縦張りは横殴りの雨で侵入する可能性があるので軒を少し出す。それと下地に防水性の断熱材やシートを貼る。完全防水の建材を使う場合はコーキングが決め手になるので隙間を開けてしっかり入れる。隙間が小さすぎるとコーキングが取れやすく雨が侵入する。 
 
板を張る場合はコーキングで処理すると言うより軒の出や屋根形状で考える。軒の出のない場合は完璧なコーキング処理が重要になる。一度破れると相当量漏るのですぐ処理することが大事だ。どちらも欠点があるがコストの面で建材が選ばれる。CIMG7676


水質検査

台風が向かっているのか少しずつ気温が上がって来た。霧雨が降って外部の工事はあまりできない。応援も当分来れないので一人でやる。キッチリと仕事ができるので良いと言えば良いのだが工期がある。 
 
先日エコキュートメーカーに水質検査を申し込んだ。結果は不可で井戸水対応にしないとならない。カルシウム分が固まって管内を詰まらせる。ろ過装置とか太い配管の対応型を使わないとならない。 
 
水道企業団の浄水課に聞くと水道水は湧き水と川の水がある。湧き水の方がカルシウム分が多くてなりやすいと。今回の現場はその湧き水が濃く流れている地域に当たる。 
 
当市では川の水をろ過して流すのが一番多い。湧き水は2系統あってそのうち特に硬いのが現場に流れている。カルシウム分が多いと硬水でスケールと呼ばれるものが堆積する。 
 
ところが飲料水としてうまいのは硬水の方だ。ペットボトルでも販売されている。いわゆる山の水は大体これが多い。ヨーロッパでは硬水が多くそのまま飲むと下痢をする。飲み水は別に販売されていて水は買うモノとしての認識がある。 
 
ただのモノと言うのが日本の常識だ。最近はペットボトルで飲む方も増えて来た。浄水装置でも簡単に取れない。取るためには専門の装置をつける必要がある。企業団では飲用としては問題ないと言うが。