青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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せんべい

今日も肌寒く小雨が降りしきる。午前中は図面作成午後から現場とまた図面。ほぼ一日事務所にこもりっきり。提出予定の見積もりもあるし溜まった仕事を片付ける。 
 
私は煎餅が好きでほぼ毎日食べる。南部せんべいの呼称で有名だが当地八戸が発祥だ。ところが岩手県が大型の企業があって本家が移ったかのようだ。さすがにこれはまずいとせんべい組合と商工会議所が本家の宣伝に力をいれる。 
 
せんべい店は昔はどこにでもあって毎日食べていた。小麦粉と塩だけのシンプルさで形も決まっている。1000万円ほどと言われる機械があれば毎日焼ける。爆発的に売れるわけでもなく無くなるわけでもない。 
 
継承者がなく廃業があいつぎどんどん減って来た。レンガを積んで中にバーナーを回転しながら焼いて行く。40年50年は使っているところが多い。故障も少なく近代化が遅れたのは逆に高齢者の仕事として続いて来た。 
 
材料も小麦粉と塩、ゴマなど昔から変わらない。小麦粉はほとんど輸入品になりゴマも油をとった搾りかすを使う。塩加減が店により違うので差別化になっている。値段も安く脂肪も少ないので年寄りのお茶菓子として続いて来た。 
 
祖父が毎日のように食べていたが自分がそうなって見ると味の濃い脂っぽいのは受け付けない。なるほど歳をとるとこう言う味が飽きないのだ。これに手つくりの甘酒とヨーグルトを毎日食べる。特に体に良いとかこだわっているわけではない。CIMG7673


外人さんの家

早く起きて加工所に羽目板とか集成材の加工品を引き取りに行く。カラマツを内装外装に使う予定だった。外装用の板は無垢のままだが内装用は狂いがあるので加工をする。特に大きな机とかカウンター材には一枚板の無垢は使えない。 
 
片道2時間少々かかって9時過ぎには到着。積み込んで戻るとちょうどお昼になった。途中電話があり展示場の見学を希望される。昼過ぎにやってきたのは外人さん。身振り手振りで話がさっぱり進まない。 
 
なんとなく分かったのは彼の奥さんが病気か何かでこれなくて一人で来たと。母親の一人住まいの奥さんの実家を建て替えたいらしい。しかも山林所有で木を出して使いたいと。 
 
ずっと彼らが住むのかどうかはわからないが母親に代わって娘さんそれもイギリス人の旦那さんが仕切りたいらしい。小一時間かかって分かった事情は概ねそう言うことだ。 
 
旦那さんが言うには巷に溢れる今風の日本の家は好きでないらしく色々こだわって建てたいらしいと。タイルや石を貼ったり床も何種類かやりたいと言う。 
 
こちらの言うことも言われていることもアヤフヤではっきりしない。次回は奥さんと一緒に来ていただくことにした。初の外人さの家つくりになるかどうか。 
 


若者

あれほど暑かった夏がどこへ行ったのか涼しい。冗談のようだが昨日は薪ストーブに点火した。今朝も気温が低く雨も降って現場は外の工事ができない。明日は羽目板やカラマツを加工所に引き取りに行く。 
 
土曜にお祭りを見物に行ったが人出がすごい。今年は平日が多かったせいもある。普段あまり街に出かけることはない。車で通り過ぎるだけなので歩いて見ると意外なことがわかる。 
 
中心街は空き店舗が増えたのは今に始まった事ではない。表に面したところはまだしも裏に回るとほぼ空き家だ。公金を使って活性化のために今風の建物が建っている。そのギャップが大きい。 
 
決定的なことは道路事情だろう。狭く段差だらけで歩きにくい。所有者が別なので一緒になって大型開発をするのは難しいのだろう。大型ビルも空き店舗が多く所有者が代わるのも多い。 
 
普段は近くのスーパーとか決まったところしか行かない。で、思うのは客が高齢者が多いと言うことだ。しかし久しぶりに街に出て見ると若者だらけではないか。一体どこから来るのか不思議なのだがいつものスーパーとは大違いだ。 
 
思うに買い物ですら若者と高齢者は別行動だと言うことだ。時間帯とかまとめ買いが多いとかもあるだろう。生活史スタイルが別なので買い物も別なところで買う。 
 
仕事も中高年相手のリフォームと自然素材の家つくりの若者に分かれる。中高年は同世代だが若者は親子に近い。打ち合わせからクレームやトラブルなどの対処の仕方も全く別だ。 
 
時々何を考えているやらわからない時がある。分かっている筈だとか思い込みは一番怖い。はっきり言うことが重要になる。今後も増え続けるケースだろう。頑張ってついていけるようにするしかない。


古民家リフォーム

昨日までとは打って変わって涼しくて小雨も降る。久しぶりな気がするがまあお盆前にはこんな日もある。昨夜までの熱帯夜もこれで終わるのだろうか。エアコンをつけようかどうか迷っていたがまた来年以降になってしまう。 
 
リフォームの現場は残った照明器具もつきほぼすべて終了。カーテンが残って来週末になってしまう。築35年以上の家も何度かリフォームをしてだいたい新しくなった。玄関も作り変えたので印象がだいぶ変わる。 
 
断熱もサッシがトリプルガラスでかなり改善される。プリントのベニア張りだったのが栗の腰板と漆喰になった。いわゆる古民家リフォームと言うことだが居間はそれほど古臭くはない。玄関部分がこだわりの部分で入り口と下駄箱が新しくなってイメージが変わった。 
 
お施主様は今回でリフォームは終わったと思っている。老後のためにやるべきことは全てやってしまった。水回りはもちろん寝室なども老後に備えた。玄関は黒っぽくしてやや派手な印象を持つが顔として強い印象を与える。 
 
古民家リフォームは単なる再生ではなく積極的にイメージを変えるところがミソだ。ビフォーアフターのように大きく印象を変えて自分たちも楽しむと言うコンセプトでやっている。ただ元に戻せば良いのではない。DSC_5491


加工品

今日で主な工事が終了したリフォームは後片付けをした。左官が終わり照明器具が一部残って明日にも終わる。追加工事もあって2週間ほど遅れてしまった。リフォームにはよくあることではあるが。 
 
新築の現場では午前中板張りの残りが終わり上部のサイディング貼りになった。何とか二人で頑張って板張りをした。お盆前には外部をめどをつけたいと思っていた。内部は天井の下地を組んで板を張る。 
 
来週にも加工所に依頼した杉の羽目板を引き取りに行く。片道3時間かかるのでほぼ一日がかりの仕事になる。こちらの加工所ではフローリングとか羽目板の加工を専門にしている。製品売りも加工だけでも依頼できる。 
 
作り付けのテーブルとかカウンターにカラマツの集成材も依頼した。赤松には既製品としてフリー板の集成材が出回っている。価格も安く良いのだがこちらの現場にはそぐわない。材料持込で依頼した。 
 
作り付けも素材にこだわれば作れないものはない。羽目板やフローリングだけでなく集成材、3層パネル何でもできる。コストとの兼ね合いなのでバランスが必要ではあるが。既製品との違いが完成するとよくわかる。何とかなれば使いたいと思うのだが。DSC_5482