青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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当てになる大工

今日も良い天気で快適な秋晴れ。しばらく纏まった雨が降っていない。トラックもホコリで白くなった。朝一番の薪ストーブの煙が無風で隣の家までたなびいている。 
 
応援の大工のところへ打ち合わせに行った。彼はプレカットとか下請けはやらない。当社のような手刻みで太い柱の家を建てる。今建てているのも主だった柱が8寸角(24センチ)で造っている。 
 
初めて見る方は度肝を抜かれるに違いない。私との付き合いは古く面倒な現場の時には彼の出番になる。展示場も建ててもらったがどんなに太い柱でも梁でも文句は言わない。 
 
8寸角の家は建てるのにどれほど苦労するか経験者でないとわからない。8月からやってまだ外部がふさがっていない。1月まではかかるだろうから途中で抜けてくると言うことだ。 
 
プレカット全盛の中でまだまだ彼のようなとんでもない大工がいる。苦労を苦労と思わない当てになる大工だ。当社の現場も決して楽ではない筈だが文句を言わない。難しいとか手間がかかりすぎるとか泣き言を言わない。 
 
息子も言わない方だが彼の場合は底なしだ。古民家の改修を一緒にやろうとした。難しすぎて断るつもりなのにやりがいがあるから引き受けろと頑張る。結果として予算が合わなくてやめたが。


残材と薪

今朝は小雨が降って気温も低い。こう言う寒い時ほど散歩は重要で喉など器官を鍛える。いつもの歩道で大きなカタツムリが横断中。孫が欲しがっていたので持ち帰った。 
 
毎朝ストーブに点火するのが日課になった。日中はさすがに要らないが朝晩は燃やす。今の所は現場の残材で間に合うがいずれなくなる。残りは隣の息子の分もみて間に合うかどうか。 
 
作業場にはまだ残材がたくさん残っている。チェンソーで切るとかなりの量になる。乾いて硬くてチェンソーから煙が出るほどだ。もちろん薪には最適だ。 
 
薪ストーブを設置した方は10軒を越す。メインの薪は購入するが焚き付け用の小割がない。つてがない方は結構苦労して集める。残材をあげると喜ばれるのだが工事中も薪ストーブだとあげられない。 
 
羽目板とかフローリングの残りは着火しやすい。小さいのでほぼゴミ状態のものまで混じる。これを下敷きにして着火するとすぐ点く。薪ストーブは火力があって家中が暖かくなる。 
 
秋の今頃は薪のストックが最大になる。ないと不安になってゴミまで燃やす。実は自宅にはストックがあまりなくてごみも焼却している。薪小屋が満杯だとなんとなく安心なのだが。


地区計画

午後から曇りがちで気温も下がって来た。秋晴れの日が続いたので急に秋の気配が感じられる。事務所や公園の木も紅葉が進み毎朝落ち葉が広がる。今日から前の歩道の修繕工事が始まった。 
 
今度の現場も敷地の前の歩道の縁石が出ている。車の乗り入れができるように交換工事をしないといけない。歩道幅が5m以上あって全部舗装をやり直すかどうかで調整中だ。同時に給水の引き込みがあるので歩道を切る。 
 
当然修復工事があって舗装をやり直す。だったら一度に舗装をした方が安いし合理的だ。役所のやり方では通用しないかもしれないが挑戦してみたい。まだどうなるか結論は先のことだろう。 
 
それで事務所前の歩道縁石の交換だが事務所の前200mほどが対象になる。出入りが多少不自由になるが仕方がないだろう。なぜここが修理が必要で他がダメなのかわからない。200mだけが壊れているわけではないからだ。 
 
こう言うのは担当者の一存で決まるのだろうか。直してもらう方としては文句はないが交換するほどでもないと思う。予算があってどこかで消化していくだけなのだろうか。 
 
仕上げの現場と次の準備で忙しい。確認申請も書類が増えて時間もかかるようになった。もうやり始めて2週間にもなるのに後1週間でできるかどうか。地区計画と言うのがあって新築の際は壁と屋根の色が限定される。余計なお世話な気がするが。CIMG7868


地鎮祭

昨日の地鎮祭は晴れて最高の日だった。神社から鎮め物をいただいたが四方に埋めるタイプだった。今までは経験がなかったので埋めるタイミングを図って四方と中心に埋める。 
 
過去はただ埋めるだけだったが今回は酒塩水コメとフル装備だ。行政だけでなく何でも大げさになって施主様は費用がかさんで大変だ。 
 
大げさと言えば上棟祭をやる方が多いが参加大工の人数は減っている。過去には大工5人と基礎、電気、建具と総計20人と言うのがあった。現場で飲み食いをしたので遅くまでかかった。 
 
棟札、幣束、紅白の晒しは定番だが屋根に5色の吹流しと弓矢を上げたところもあった。田舎の大きな家だったがもう30年近く前の話だ。今ではほとんど見たことがない。 
 
私が子供の頃は屋根から餅やお菓子、お金を撒いていた。もちろん飲めや食えやの宴会もあって子供にもお土産があった。材木は家の前で移動製材所が来て挽いた。 
 
そんな昔話はともかく最近は大工が2,3人に私と4人くらいになった。来客も少なく式はすぐ終わり折り詰めをいただくだけになった。お施主様には記念すべき日でずっと記憶に残るだろうからやるようにはしている。CIMG7861


崩壊

今朝もワンコの散歩で最近空き家を手入れしたところを通った。すっかり廻りの木は伐採されて新築時に戻った。10年ぐらいしか経っていないので手入れをすると新しい。 
 
近所の噂話では売却されたらしい。敷地はくっついてないが隣なのでどんな方が来るか気にはなる。少し上の方にも空き家があって売ったか貸したか知らないが越して来ると言う噂があった。 
 
その後事情が変わったのかそのままになっている。そちらも廻りの木が生い茂り森のようになった。何日かかけて所有者が伐採していた。誰が来るか近所の噂になっていた。 
 
まだ空き家はあってそちらは解体されたが立派な古民家だった。所有者は別なところに住み誰も住んでいなかった。10年以上放置して藁葺き屋根も落ち柱がむき出しで無残な姿になった。 
 
昨年いきなり解体して更地にした。売却なのかどうするか噂話ではわからない。竹林の中にあったのでそこいらじゅう筍が出た。多分家の中まで生えていたと思う。 
 
近所とは言え用がなければなかなか見ることがない。散歩であちこち見て歩くのだが子供時分に入ったところは荒れると淋しい。地域の崩壊まで行かなくても人口も減り少し気が滅入る。