青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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いらぬ仕事

少し曇って気温も徐々にではあるが下がって秋深しに気配だ。稲刈りの終わった田んぼは昔ながらのハセ掛けだけが残った。今日からいつも買っている農家の新米が食える。 
 
家内と二人でガラケーからスマホに変える段取りをしている。別に何の不満もないが2020年にもガラケーがなくなるらしい。いきなりよりは少しでも慣れる方がいい。 
 
政府も現金払いからキャッシュレスを増やそうとしている。その中心となりそうなのがスマホだ。カメラも下手なコンデジよりも性能が良い。
 
昨年あたりから電動車とカーシェアリングが話題になって来た。天下のトヨタがいつになく熱心で意外と早いかもしれない。所有から借りるへの変化はスマホがその中心になる。 
 
ついこないだもレンタカーでトラックを借りたがすごく安い。保険や給油を考えると毎日でなければ借りた方が良い。況や修理費まで入れたら所有する気が失せる。 
 
倉庫作業場を構えトラックやリフトも所有していた時があった。経費を稼ぐために仕事を増やさないとならない。作業場はともかく借りられるものは必要な時だけにしたい。 
 
経費を稼ぐための仕事を減らせば時間に余裕ができる。じっくりと自社の強みを生かしながら丁寧な仕事ができる。となるようにしたいと思うがまだまだだ。


生き残る

今日も晴れて現場はも大工が一人。手元が必要な時は電話が来て私が手伝いに行く。材料もほぼ揃いあと2週間ほどでできる。応援の大工も見つからず誰でもともいかず遅れてしまった。 
 
職人不足は大工だけでなく左官、土工と軒並み想像以上のペースで進む。手間賃もジワジワと上がり気味で来年はもっと激しくなりそうだ。 
 
消費税上げの影響やオリンピックもあるのでこの傾向は続く。職人を手配できないと現場が進まないから契約違反でにっちもさっちいかなくなる。そう言う業者が出てくる可能性が高い。 
 
この状況は大手にはやや有利に働くと思う。安定志向の職人は増えているから大手は有利だ。中小は現場が安定しなかったり保証も心もとない。若い者ほど強いから長い目で見ると地元業者は厳しい。 
 
建て主も人との繋がりとかより一時の見た目とか看板の大きさに惹かれる。今までは大手は高いと言うイメージで地元は安さと繋がりでカバーして来た。 
 
一概にそうとばかりは言えないと言う意見もあるが大勢はそうなる。コンサルタントとか勉強会なるものに出ると繋がりとか地域のコミュニケーションが大事と教わる。 
 
現実は零細から徐々に淘汰され大手が生き残るのは他の業種で証明されている。拡大志向は昔の話で今は利益確保で経費をかけないで生き残る方向になった。当社のように趣味に近いやり方はどうなるだろうか。


性能から見た目へ

今日も秋晴れの気持ち良い一日。事務所は業者の出入りで図面作成が遅れ困惑する。業者に発注する図面はお施主様用と違い数字や記号が書いてある。それによって使う金物や種類が異なる。 
 
現場はスタート時と完了時が一番忙しくなる。図面を描くのが一番多い時期だ。従って業者も頻繁に出入りする。図面を描いている時に来られると中断で進まなくなる。 
 
どちらかと言うとお施主様の関心がほとんどない部分でもある。隠れてしまうからだが地震や耐久性には影響がある。住宅会社などはあまり説明しないかもしれない。 
 
耐震金物のメーカーが性能を偽ったのが問題になった。建材とか金物はメーカーの性能表示を信じて使っている。何度も似たようなことが起こるのはお施主様があまり関心のないこともある。 
 
もちろん性能をウリの住宅会社もある。ウリでない部分はあまり関心がないかもしれない。自社に都合の良い部分だけを宣伝する。地場の業者も最低限の壁量計算すら自社でやらない。 
 
時代の流れが性能の良し悪しから好き嫌いに移っている。見た目優先で心地良い空間しか求めない。それどころか自宅で趣味ができるとか住む場所からイベントの空間作りになってきた。 
 
車も必要な時に借りるに変わっていわゆるカーマニアなどが減っている。家もどう使うかに変わるように思う。自宅を使って何かをやるとかただ自分の趣味に満足するだけでなくなる。


仕事を受ける

今日も1日事務所、午後から現場と業者のところへ。仕上げの最後で色々材料の入荷とか寸法などの打ち合わせが頻繁になる。次の現場も準備があるし少し混乱する。 
 
来月は今の現場の完成引渡しと次の現場の着工が重なる。仕事の流れとしては普通のペースだが消費税上げもあるので客も来る。そちらも現場を見たり役所で話を聞いたりする。 
 
仕事はいつ来るかわからない。来ないと上がったりで支払いやら何やらで苦労する。ありすぎても図面作成が間に合わないとか考える時間がなくなる。 
 
当社としては予算の有無で判断したりはしない。お客様がこちらを信用し仕事を依頼するから全力で応えないといけない。何度か打ち合わせをしたりお会いしてその結果が予算不足なら仕方がない。 
 
逆にいくら大型で予算があっても当社を信用していないと思えばお断りする。だから予算があってもできるかどうかは話し合いの中で決まる。お互いに信頼しこちらも意欲を持ってやれるのが一番だ。簡単ではないが。


手間賃

朝から図面作成と見積。昼食前に現場へより資材発注。次の現場の発注とか業者との打ち合わせが始まる。業者ごとに図面を作成し日程を決める。 
 
毎年年末にかけて各業者は大忙しになる。一年中で一番仕事が多い時期だろう。大工から応援の電話が来る。来てくれと言うことだ。
 
当社だって忙しいからもちろん断る。周りを見ると確かに建てているところが多い。プレカットなので基礎ができたかと思うと大工が3人ほど来て2,3週間でいなくなる。 
 
シートで覆って次の現場へ行って建てる。一月ほどするとまた戻って来る。人数が一人とか二人になって仕上げをする。 
  
建てるのを建て方と言うが内作と手間賃が違う。内作は自分のペースでやれるが建て方は一気に屋根までやるから力仕事になる。ペースが違うのだ。 
 
中高年になると建て方よりも内作をやりたがる。当社も建て方は手間賃をあげないとならないかもしれない。現場を取る苦労よりも職人を確保する方が難しい。