青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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住む方の視点

昨日は引き渡した現場へ寄った。作り付けのテレビ台が寸法が小さいと。継ぎ足しも作り直しも難しい。で、別な台を作り既存の上に乗せることにした。 
 
これだと将来テレビを買い変えた時に、多分将来は壁掛け式だろうから小さくても良い。被せた台はそのままベンチなり棚として使える。作業場で作るから材料はかかるが早い。 
 
引渡し後しばらくは色々不都合がある。間違いというほどでなくとも不便なことはある。そうした場合に現場で無理やり壊して直すよりは作ったものを搬入したい。 
 
現場も汚さないし職人も楽だし塗装もあるから匂いもする。水性を使うと時間がかかりシンナーだと早い。まあ面倒なことが多い。 
 
見た目やデザイン優先は近頃の家つくりの主流だが住んでからという考えがない。そもそも自分が古い断熱の悪い安っぽい家に住んでいる。最新の流行の家の欠点とか無駄さがわからない。 
 
設計者がいつも新しい家に住めとは言わない。視点を住む方の目で考えるのが大事だ。家に限らずデザイン優先の傾向は強くなった。それをカッコ良いと思うのが増えたと言うことだ。


今後の対策

一段と気温が上がり溶けて現場は泥んこになる。道路側はシートを貼ったのでだいぶ違うが。大工が一人休んで二人になる。OSBボードを貼り終えた。 
 
窓の位置を変えたところがあって壁量計算をやり直し筋違が増えた。ボードは外周全部貼るので中は真っ暗になった。明日はサッシの搬入を予定している。 
 
ボードに穴を開けてサッシを取り付ける。その後に断熱材を張って通気をとってサイディングになる。今回はボードの耐力壁なので筋違は少ない。 
 
年末になって業者が挨拶に来る。業界の話とか他所の動きなどが話題になる。職人不足もあって現場の動きは順調とはいかなかったところが多い。 
 
異口同音にこれからどう対応するか心配をしている。仕事があってもできないものはできない。自社の得意なものとか工期がかからないものとか対策を考えないと。


上棟式

寒さが厳しいが日が出て午後から少しずつ気温が上がる。人数の確保がうまくいって上棟式も間に合った。雪が入らないように早めに外部は塞ぎたい。 
 
大工不足の折から手当たり次第電話をかけまくり人集めた。予想よりも集まって工事も早めに進行する。まあそれはそれでよかったと思っている。 
 
工期は来年春までなので十分に完成する。ただ駐車場とか外構は凍るので問題は残る。天気を見ながらになるが先に引っ越しはありえるかもしれない。 
 
上棟式は当社ではほとんどの方がやる。別に強制ではないが費用もかかる。昔は現場に板を敷いて料理を並べて宴会をやった。今ではほとんどなくて形式的になった。 
 
それでも当社では大工が四方に撒いたり棟札や幣束を飾る。今度も一通り並べて乾杯までやった。お施主様には記念日として記憶に残るだろう。IMG_0222


耐力壁

昨夜の雪がまた一面真っ白に。晴れて来たのですぐ溶けてしまいます。現場の屋根はルーフィングを貼ってあるので良いのですが柱などはあらわしなのでシートで覆ってある。 
 
今日も大工は3人体制で予定より早く進みそうで材料の搬入を早めました。中間検査も年末の予定だったがその前にできそうだ。雪のことを考えると早めに外部は塞ぎたい。 
 
今回は外壁周りにOSBボードを貼る。これは耐力壁の仕様なので中間検査の対象になる。筋違があまり入らないのはこのためだ。だからボードを張った状態で検査を受ける。 
 
外壁周りとは言えボード類は貼らない方が良い。しかし鉄板サイディングを貼る場合は下地に耐火ボードか合板を貼らないと防火にならない。 
 
耐火ボードでは強度はないが合板は耐力壁になる。強度から考えても合板貼りは理にかなっている。だから筋違はほとんど入らない。費用面でも合板の方が筋違よりも安いと言うのもある。 
 
窯業系のサイディングの場合は単独で防火の基準をクリアする。鉄板サディングは錆びにくいガルバリウムを使うから耐久性に優れる。あまり再塗装をしなくても良いと言うのもある。 


建て方ーーー屋根

気温も上がり雪も溶けて建て方の現場は仕事がスピードアップ。昨日今日と大工が五人体制で雪が積もらないうちに塞ぎたい。時折降る雪が作業の邪魔するので屋根をかけるまでスパートをかける。 
 
まずは二階の屋根を作るのが目標で断熱も二重に入れるので手間がかかります。一度垂木で屋根を作り断熱剤で隙間なく塞ぐ。その上にもう一度寝垂木をかけて断熱剤を挟む。屋根を二階作るようなものだ。 
 
断熱は屋根や天井が一番熱が逃げる。厚さが一番暑いのが屋根だ。今回は外断熱なのでウレタンボードを基礎、壁、屋根と入れる。建物をぐるっと断熱剤で包む。 
 
建て方はスピードが要求される。サッサと屋根をかけないと雪や雨で材木が濡れる。屋根や床に厚いボードを貼るので濡れると膨らむ。建て始めたら屋根をできるだけ早く葺く。 
 
だからこの時ばかりは大工を集められるだけ集める。人数がモノを言うので電話をかけまくる。最低4人と思っていたら5人目処がついた。明日からまた3人になるが雪の中何とか屋根までいった。まずは一安心である。