青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

脅しとお願い

昨日は久しぶりにいつもの温泉へ。家内が所用で先週不在だったのでお湯に浸かって寛げたようです。今日は孫の入学式で息子は午前中は現場不在です。 
 
基礎工事と足場架けが同時でしかも屋根も葺き替えなので大変です。業者の順序が狂ったり逆になると工事がストップしてしまいます。電話で日程のやりくりが頻繁になります。 
 
リフォームが多いのかどの業者も現場が多すぎて予定が詰まっています。こちらの都合でどうしても早めるとかが増えるのですがそこは少々脅しとお願いを織り交ぜながらの交渉です。 
 
今の所は順調でうまい具合に工事が進みホッとしたりイライラしたりします。少しでも業者の負担を減らそうとゴミも私が処分場まで運びます。処分業者は依頼してあるのですが運賃は取られます。 
 
屋根のトタンを剥がしたのでトラックに積んで私がスクラップ屋に運びました。大した量ではないと思ったら3500円なりの売り上げ。思いがけない余禄に少し嬉しくなります。 
 
3週目に入って足場をかけて外壁張りが明日から始まります。外部が塞がると内部は人数が少なくても工事できます。6月中の完成を目指して頑張ります。


改善の余地

昨夜の雨も上がって晴れる。風が少々強いがいい天気。新築の現場へ書類をお持ちして点検に。リフォームの現場は外部の水道工事が終了して外壁工事が一気に進む。 
 
消費税上げの駆け込みが最盛期に入り業者は忙しい。大小様々のリフォームがこれから目白押しだ。新築は昨年に契約済みの分なので新規はない。9月末までなので新築は無理だがリフォームは間に合う。  
 
もっとも規模が大きいと間に合わない。打ち合わせやら何やらで着工が2,3ヶ月先になるからだ。風呂の改装とか短期ならまだ間に合う。当社もこう言う小工事が溜まっている。 
 
小さいからと言って簡単なわけではなくむしろ経験がないと赤字になる。業者を入れるタイミングとか資材の発注など準備が重要だ。着工してからあの業者を呼べとか材料が足りないとかすったもんだするからだ。 
 
このくらいであれば何日かかるかとか後からで施工できるとか経験がないと面倒だ。こればかりは覚えるしかない。職人から聞けばと思うが彼らもいい加減なのが多い。 
 
職人は何日で終わるかよりも今日明日の仕事があれば良いと考える。だから業界はまだまだ改善の余地がある。大手ほど訓練や規律を守る体制になっている。中小が大手に勝てないのは当たり前だとも言える。


古民家リフォーム

気温が上がり現場は時折降る小雨で泥んこになる。大工、水道、屋根と車も7台も集まる。工事は順調に進み外部は外壁を張る準備に入る。水道工事もほぼ終わり足場をかけることができる。 
 
今回は古民家リフォームの広告を見ていらしたお施主様だ。内外ともに無垢材を使うリフォームを考えている。細い10センチ角を大壁で隠したい作りになっている。 
 
いつも当社では柱を表しにする真壁造りを採用する。リフォームに限り従来の構造材を隠した大壁の上に柱の形の板を貼って真壁風にする。 
 
梁材は交換したり入れ替える。間取りの変更に伴う梁材もある。必要な寸法より大きめにして表しにする。天井から下にはみ出すわけだ。そうすることで真壁風により迫力が増す。 
 
下駄箱や収納などを手造りして見せるようにする。天板に無垢材の厚板を使用したり凝った作りにする。天井はもちろん板貼りにする。外部もカラマツの厚板を縦に貼り目地をカラマツで塞ぐ。 
 
外壁は昨年も新築で使った。それを見たお施主様が自宅にも使いたいとなった。見て気に入ったものは一番だから即採用だ。同じものがまだたくさんあったのも決め手だったが。 
IMG_0510


住まいの奥行き

朝早く二戸市の現場へ新しい大工を連れて行く。7時過ぎに待ち合わせて現場で作業内容を指示する。午後早めに終了し後片付け。結局二度現場へ走ったことになる。 
 
先月の中旬から基礎工事に入りやっと今日完成した。網戸の取り付けが残っている。当初は冬に寒いと言うことで相談があった。そこからサンルーム風に部屋を作って断熱をする。 
 
外部も内部も全て板張りで屋根のかかった下屋部分もある。そこに色々乾燥をしたりものを下げたい。住宅会社などはそう言う作りには関心がない。手間もかかるし材料もない。 
 
極限まで屋根の出を少なくし無駄を減らしてコストを下げる。深い軒や下屋部分は一見無駄に見えて実は家に奥行きを作る。リビングからいきなり外ではなく下屋とか廊下があるとゆったりした感じになる。 
IMG_0498

IMG_0501 


大梁

昨夜も雪になり今朝は一面雪、おまけに午前中は降ったりやんだり。現場のゴミにも積もるので泥んこの中に入って取れない。材料は濡れるは出入りする職人は汚すはで大変です。 
 
玄関のところに大きな欅の梁を入れる。高さが50センチほどで上框の上にかかる。今回の現場で一番の大物だろうか。比較的コンパクトな家なので大物は入れづらい。 
 
吹き抜けも作りたいがどうしても無理。玄関とリビング以外に大きな変更はない。だからこの梁が唯一の目立つデザインと言える。長く倉庫に眠っていたヤツで引っ掻き回して見つけた。 
 
本当は別な柿の梁を製材して使う予定だった。挽いて見たら腐っていて使えない。木材は生き物だからこう言うのはしょっちゅうある。挽いて見ないとわからない。 
 
今回は和風それも古民家風になるから大梁は欠かせない。やはりインパクトがあるのは大物を使うことだから梁や柱がないとできない。大黒柱は入れられないから梁にする。しかしあの柿の梁は惜しかったなあ。