青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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クレーム

日が射したり雪になったりの安定しない天気。型枠を剥がし整地して叩きの配筋をする。これでコンクリートを打てば基礎の完成だ。床には断熱材を敷いて配筋をする。 
 
午後には先日雨漏りの工事をしたところから電話がありまた漏る。息子と二人で点検し危ないところをまた工事。雨漏りは一度で解決しないところがある。予期しないところから漏ったりする。 
 
当たり前のことだが漏るようなところは古い建物だ。今回はALCを貼ったビルなので軒がない。外壁材の防水だけで保たせているから切れると漏る。ところが大概あちこち劣化するからどこか特定できない。 
 
前回の工事で漏る量自体は減った。なのだがまだ少し漏る。こうなるとどこなのか探せなくなる。危ない箇所は全部工事したから思いがけないところかもしれない。何度もやってみるしかない。 
 
補修に何度も行くと経費がかかる。工賃も材料費もバカにならない。依頼者としては直してもらわないことには納得できない。何度も電話をしたくないだろうが困る。こう言ったクレームはすぐ対処するようにしている。 
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景気減速

昨日は雪が降ったり雨になったり。今日は雨が降って雪は溶けた。現場は基礎業者が残材などを片付けた。午後から晴れて気温も高くなり型枠剥がしも楽になる。 
 
今週で基礎は終了の予定だが天気さえ良ければ完了できる。大工は来週から予定しているので土曜日には足場を組む。資材も来週には次々と搬入される。メーカーの中にはコロナウィルスの影響で納期が遅れるのもある。 
 
政府の景気動向は10月から12月に相当落ち込んだようだ。消費税上げと節約志向が年金の問題で強まった。それに今回のウィルス騒動がどう影響するか。場合によっては3月はおろか春になっても落ち込むことになるかも。 
 
今の時点でコロナウィルスの影響で出荷が遅れる発表が出ている。今後もっと増えそうな気もする。景気回復が思わしくないのに納期遅れは痛い。コストが増える要素になるからだ。 
 
オリンピックが終わる頃には落ち込む予想が多かった。それがもっと早くなるかもしれない。職人不足に資材の納期遅れは業界には痛い。中国の景気減速は間違い無いだろうからこちらも不安要素になる。


コンクリート打設

今日はコンクリートの打設がある。朝早くから圧送車が準備し予定通りにミキサー車が到着。9時過ぎから作業開始で11時過ぎに終了。その間休み無しで作業をする。 
 
今日の打設は縦の部分で一番重要な工事。基礎の強度はここで決まる。暖冬とは言え防凍材を入れて凍結しないようにする。防凍材は18リットル缶で立米当たり1缶ぐらい混入する。 
 
コンクリートは冬季は強度を上げてスランプを下げる。気温で柔らかさが違うので作業効率を上げたりジャンカが入らないようにする。固いとバイブレーターを長時間かけないといけなくなる。 
 
型枠に流すときはバイブレータで振動を与え気泡が入らないようにする。ただかけ過ぎると強度が落ちてしまう。型枠を叩いたりしながら流し込んでいく。時間との勝負なので一気に休み無しで作業する。 
 
生コン強度とスランプはミキサー車の伝票で確認する。夏は24キロ冬は24キロから27キロを使う。流し終わって何時間かは振動を与えないようにする。最後に表面を撫でで養生をして終了。 
 
住宅は基本的に仕上がりになることが少ない。叩きなどで一発仕上げもあるが普通はモルタルとかタイルで覆われる。だから良い加減な工事が多い。あまりうるさくチェックしないことが多い。 
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図面と実物

今日も順調に進み気温が高いのはこんなに楽かと思う。型枠をつけてアンカーボルトを固定する。明日の打設に準備は完了する。配管を入れるのに電気工事と給排水が来る。 
 
気温が上がると雪も溶けるが土が乾燥して歩きやすい。泥んこだと現場は汚れ作業員も汚くなる。材料も当然汚れるので工事がいい加減に見えてしまう。 
 
寸法を確認後アンカーボルト位置を出す。いつも自分で位置指定をする。図面を渡してハイ終わりと言うのが普通だろう。図面で指定もするが実際につけてみると正しいかどうかがよく分かる。 
 
設計者はとかく図面で考えるが実物にあたると違って見える。こんなに離れて良いかとかボルトはどっち側に寄せるかとかよくわかる。図面で十分だと言う意見もあるだろう。 
 
設計は図面上と実物が違う場合がある。大きさとか高さにより空間の広さが違う。平面上の広さとは違い高さがあると広く感じる。そう言うのは現場だとよくわかる。 
 
細かく調整しながら現場で指示を出している。確認申請を出しているから簡単には変更できない。なのだが施主の立場になると随分違うと思う。確認申請を提出する時点ではわからないこともある。それはデザインとか見栄えとは違う。 
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数寄屋の改修工事

今日も気温が高く道路には雪がなくなった。現場作業も順調に進み明後日打設予定だ。給排水とか電気など基礎の中に入るものも工事する。業者も忙しく日曜に工事するところがある。 
 
事務所の向かいの家が売却されて昨年末に解体された。立派な庭があって込みで買う方を探していた。売れなくて庭を解体している。巨大な庭石を動かし木も伐採する。170坪と広い敷地で分割で販売されそうだ。 
 
何度か見たことがあって手入れの行き届いた素晴らしい庭だった。庭木は樹齢が古いものが多くヒバの200年ものとか楓の100年ものなどがあった。垣根代わりのヒバなどは綺麗さっぱり取り払われた。 
 
夏の暑い日に梅酒をいただきながら庭を眺めたことがあった。木の種類とか石の種類、言われなど相当な熱の入れようだった。家自体もヒバの構造材と外壁で凝った作りだった。 
 
中は見ることがなかったが亡くなってから売却の話を相続した方から相談された。初めて見たが真壁の漆喰の数寄屋風の作りだった。築50年と古くあちこち改修してあった。後からの大工は数寄屋など知らなかったらしくベニアとクロス張りになっていた。 
 
断熱など無縁な家だったから老夫婦にはしんどかったろう。暖房とかやり直した時に大壁になったようだ。残念と簡単には言えないがもっと上手く出来なかったろうか。相当な資産家だったからいくらでもかけたろうに。 
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