青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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バスユニット

昨日よりだいぶ暖かい。現場もバスユニット搬入組み立てや屋根の雨樋付けが入る。大工は内部天井の下地やカーテンボックス、出入り口枠などをつける。ここまでは順調でこのままのペースで行きたい。 
 
バスユニットは1階の鉄筋コンクリート造の部分に設置する。天井高さがギリギリで何とか組み立てた。しかし天井換気扇が出せない。換気扇の高さ分を見ていなかった。 
 
隙間を何とか回り込み外部に出した。普通の住宅ではあり得ない高さなので今まで経験がない。1階は鉄筋コンクリートで2階が木造になる。しかも全面カラマツの板貼りになる。 
 
敷地に合わせて総二階ににすると北側斜線制限に引っかかる。2階がリビングなので天井高さを取りたい。必然的に半地下の1階が低くなる。玄関ドアも天井にめり込んでいる。 
 
様々な苦労が出るのは承知の上で特殊な建て方になる。外観も少し個性的になるだろう。メーカーの営業が来てよその状況を聞くがどこも宜しくない。大手より地場の業者が苦労している。 
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景気浮上

今日から彼岸の入り。家内と墓参り、その後事務所。今朝は冷え込んだが日中は晴れて気温が上がる。昨夜の霙が溶けて現場は水浸し。大工と電気が入って着々と進む、建材が入荷しない以外はだが。 
 
国土交通省も建材や住設の混乱で確認申請時に未入荷でも認めると言う。完成しなくても完了と認めると言うことだ。住宅ローンで建てるのが普通なので完了しないと金がおりない。 
 
業者は資金繰りが悪化し市況は混乱し不景気になる。どのような要件で認めるかはわからないが特にひどい便器などが対象だろう。少なくとも今のところ建材関係は時間がかかっても入荷する。 
 
工期の問題で契約違反になり引き渡しもできなくなる。単純に工期が伸びると職人の手配からかける保険など増えてしまう。施主には直接請求できない原価が増える。儲からないと言うことだが赤字になるかどうかわからない。 
 
コロナ騒ぎで売上減少や資金繰り悪化のために政策公庫を使って融資するようだ。消費税上げから半年経って一向に景気が浮上する気配がない。オリンピックで一気に上昇機運に持って行こうとしたがそちらもどうなるかだ。


曲がりの製材

昨日は午前中かかって薪切り。製材で出た皮の部分を切って薪にする。もちろん乾燥しているが広葉樹なので硬い。研いでいないチェンソーだと煙が出てしまう。普段の不摂生がたたって体中が痛い。 
 
午後からはいつもの温泉に行くのだが朝は体中が痛い。ミゾレの雪が降り続き現場もグチャグチャになった。大工は中の仕事に入る。午後から製材所へ行き階段用のナラの製材に立ち会う。 
 
2年前に丸太を2,30本買ってあった。ナラも混じっていたが曲がっている。曲がり材を取るつもりで買ったのだが太めの木を製材した。必要な寸法で5本ほど取れた。 
 
完璧とは言えないが使えないことはない。割れや面がついて大工は少し不満だろう。真っ直ぐで太いとなんでも取れるが細くて曲がっていると曲がりの梁材にしか使えない。使いたいのが短かったので何とかなるかと思った。 
 
夏伐ったのと年数が若いので割れが大きく入ってしまった。材木はなかなか思うように行かないものだ。太くて良い丸太だと良いのだが値段が高い。短い材をとるには何とかなると思ったのだが。 
 
製材所から割れや面がつかない良い材を買えば済む話だ。ほんの少しコストを下げようとするととんでもなく面倒で時間とロスが出やすい。結局あまり良いとは言えない材と薪用の端材がたくさん出た。


カラマツ板貼り

今日は気温が低めで夕方には寒くなる。外壁張りに精を出す大工は順調に貼り進め半分は終わった。月曜にも貼り終えるが一度塗装をしてから押し縁をつける。その後また塗装を完成する。 
 
外壁用の板は私の山から出したカラマツを挽いた。60年もののカラマツがあって風で何本か倒れたので全部切った。またカラマツを植え直してある。孫の代には使えるようになる。 
 
自分のものだから普段は作れない板を取った。板は年数の積んだものから出ないと抜け節が多くて使えない。逆に良いカラマツは梁や角材をとるのに勿体無い。節が多くてもカラマツは強度が多いので十分使える。 
 
で、今度のカラマツは板材を大量に挽いた。幅は24センチと18センチにした。幅広は和風に狭い方は洋風に使うつもりだった。今回は狭い方を初めて使った。貼る手間はかかるが細かい目地がなかなか良い感じだ。 
 
北欧の家のようなイメージに作れる。向こうもカラマツのような硬くてヤニ分の多い木を使う。派手な色に塗装した家が多い。冬の寒さで強い板でないと腐ったり反ってくる。 
 
カラマツの板貼りはそう言う意味で寒冷地向きだ。ヤニが浮き出て触ると着くので嫌われるが持ちは最高だろう。重くて硬いカラマツは貼る大工も大変で滅多に見ることがない。


倒産の危機

少し風が強かったが昼には収まった。代わりに雨が降ってきた。今日から大工は軒裏を終わり外壁に取り掛かる。通気と呼ばれる下地板の上に防火ボードを貼りに唐松の厚板を貼っていく。縦張りの唐松は重く一人では貼れない。 
 
コロナウィルスの影響は凄まじく株価の値下がりが止まらない。世界的にも国内でも罹患者が増え続ける。次々と中止になるイベントやスポーツ大会だが予定された収益は吹っ飛んでしまった。 
 
直接にも間接にも損害は計り知れない。建設業界でも延期や中止の物件があるだろう。特にリフォームは緊急を要する場合以外は急がない。住む場所がなくなる訳でもないし来年でも良いかって感じだ。 
 
こう言う心理的な後退感は相当なモノだろう。消費税上げの影響がやっと薄れてこれからと言う時だったのに残念である。さらに業界には建材や資材の納入遅れが重なる。部品を中国で生産しているメーカーは多い。 
 
想定外の事態とメーカーは言うがこちらは倒産の危機にある。工事が完了しないから住宅ローンの資金が入らない。つまり支払いできないから危機的なのだ。メーカーは支払いに厳しくこんな時でも待ってくれない。 
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