青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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国産にこだわる

今朝も小学生の孫が学校の代わりに児童館に通っている。朝から夕方までほぼ学校と同じに過ごす。出歩くなと言われているので小学生を見かけることはない。こんな事態になるなんて誰もが予想しなかった。 
 
仕事に与える影響も計り知れない。建材など資材が入ってこない。納入予定すら立たない。元請け業者は支払いがあるから完成しないのはとんでもない事態なのだ。 
 
ほとんどの施主様は住宅ローンを使うから最後は借り入れになる。抵当権設定とか色々あるので時間がかかる。もちろん完了検査済証も必要になる。全ては完成してからになる。 
 
だからモノが入荷しないのはとんでもない事態になる。過去にも何とかショック等がある時に似たようなことがあった。当時は今ほど酷くなくて何とかなる程度だった。 
 
当時はメーカーも必死で増産を進め何とかしてくれた。今は中国頼みであちらからモノが来ないのでどうにもできない。コスト削減から中国頼みのツケが回ってきたのだ。だから国産材で家を建てるってことにはならないだろうか。


夜景

昨夜は強風が吹き荒れ現場の足場が心配になる。日中も強風は治まらず気温も徐々に下がる。杉板で軒裏を貼るのに高いところで寒い。いちばんのベテランが頑張ってほぼ貼り終えた。 
 
強風は足場に上がると揺れて不安になる。ほぼ総二階の建物だが一部が地下に潜る。見る位置によっては二階建てとも平屋にも見える。敷地が傾斜しているのでなるのだが二階部分がリビングになる。 
 
事務所は元から見晴らしが良いのだが二階に上がるとさらに良くなる。逆に強風の日は建物がギッと動いて不気味だ。今度のは風が吹き上げてくる西側は小さくなる。東西に長いので日当たりは良い。 
 
高いところにある見晴らしの良い建物は風の日は辛い。入口を開けると持っていかれるし風の音もすごい。その代わり天気の良い日は最高である。トンネルの上にあるので夜景もライン状のヘッドライトが綺麗だ。 
 
ここを選んだ一番は見晴らしの良さだった。すぐ下に事務所を借りていて坂を降りるとき夜景が綺麗だった。ここに住めば毎日これを観れるのかと気に入っていた。もっとも今も住んでいないし夜景なんて見慣れてしまって感動がなくなった。 
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板貼り

霜が降って一面白くなったがすぐ溶ける。ワンコの散歩も帰宅する頃は暑くなる。フキノトウや福寿草はもう春を告げている。ここ2,3ヶ月運動不足なのか歩くと膝が痛い。 
 
3人で進めている大工だが明後日から二人になる。外壁張りも下地はできて貼るばかりである。一階はサイディングで半分以上終わった。二階部分は防水ボードを貼り唐松の板を縦に貼る。 
 
告示仕様で防水ボード下地であれば板も貼れる。軒裏も杉の板を張るから二階から上は板貼りになる。一階は車庫と水廻りなので小さい。遠目には板貼りの家に見える。
 
しかも一階は半地下構造なのでほぼ板貼りと言っても良い。今回も唐松の幅広板を縦に貼り押縁をつける。北欧などに多いパターンである。実をつけて羽目板張りと違い目地は大きく凹凸がある。 
 
問題は手間がかかることだが塗装もあるし予算的には増えてしまう。やりたくてもなかなか出来ないやり方である。今度も板は我が家の山から出した木で作った。 
 
唐松は節が多くヤニっぽい。塗装も浮き出たヤニで白っぽくなってしまう。黒く塗装すると気になるかも知れない。唐松はねじれたり縮んだりが激しい。そこも注意すべき点である。 
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軒裏換気

今日も大工が3人で外部の工事を進める。断熱材の上に通気下地を作りその上に板を張る。板金屋がトタンの水切りをつけてその上に貼る。資材も今のところは遅れもなく間に合う。 
 
外壁は唐松の板を貼るが通気工法になっている。軒裏も杉板張りなので通気の排出口がない。いわゆる軒換気だが軒裏の一部に換気材をつける。下から上がった空気が軒のところから出る。 
 
片流れ屋根なので下側つまり雨が落ちる方は普通の屋根と同じで問題ない。片流れの上の方が問題がある。換気口をつけると強い風で吹きこんだ雨が勾配なりに建物側に侵入する。 
 
だから軒換気口には雨返しをつける。そうすると入った水が通気の上から下に落ちる。土台水切りも強風で漏るときがある。建材のアルミ製とかは水返しがないから侵入する。 
 
基礎の外部か床下に入る。どちらもあまり見えないので素人は気がつかない。台風などの時は床下に水が溜まっている。昔ながら板金の大きな水返しがついたタイプだと入りにくい。 
 
省力化の元に板金で加工する代わりに既製品を使うようになった。些細なことのようだが30年も経過すると腐ったりしやすい。見た目が古臭いと敬遠されるようになった。IMG_1185


栗の羽目板

今朝も早起き、朝食の準備と薪ストーブの着火。昨夜は少し雨が降ってまだ地面は濡れている。徐々に晴れる予報だが遠くに引き取りに行くことになっている。 
 
8時に事務所を出発し10時過ぎに着いた。積み込んで出たのが10時半ごろで倉庫へは12時半ごろ着いた。積み荷を降ろし昼食に自宅へ戻ると1時ごろになる。すご事務所へ戻り職人たちと打ち合わせ。 
 
今回はフローリングと天井の羽目板を栗で作った。フローリングは15ミリ厚で幅が10センチ。羽目板は厚さは同じだが幅が7センチと小さい。羽目板は10ミリ前後が多いが今回は15ミリある。 
 
そもそも栗材の羽目板は手に入らない。フローリングは中国産も含め多数出回る。羽目板となると作るよりない。よくあるのは杉とか松類だが広葉樹はあまりない。 
 
羽目板は厚いほど目地が深く大きい。つまりメリハリがあるのだ。目地が小さいと貼り上がってから平面的になる。目地がが大きいと陰影が出るからはっきり目地が目立つ。 
 
逆に目立つから嫌う方もいる。平面的な方が良いと言うわけだ。まあ好みだろうが作る方は元になる板材を作るところから大変な苦労をする。貼り上がってからただのクロス張りと大きく違うのはひとえに陰影ができることだ。