青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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2周遅れの業者

気温も上がり夕方には小雨がぱらつくが初夏の陽気。午前中は設計の打ち合わせ、午後から現場と作業場へ。アフターの物件が増え日程を合わせて走り回る。連休後に急に増えたのは自宅に居る時間が増えてたせいか。 
 
今打ち合わせ中の方は4年前に見学会でお会いした。今頃になったのは他所に依頼して再挑戦になったからだ。大工さんにお願いしていたが設計も見積もりもトンと音沙汰無し。消費税も上がりやっと今年に図面が上がった。 
 
自分の思惑とは大違いの図面にホトホト呆れて当社に来る。いらぬ回り道になってしまった。今でもこう言うのがいるのかと思うが田舎では普通のようだ。 
 
前から建てた家とほぼ同じの大型住宅。隣に親世帯の家があるから小さい家で十分だ。予算もかなりオーバーしてコリャーダメだとなった。新しい工法とか施主の好みとかは無縁だ。 
 
勉強をしない業者が生き残れる可能性はほぼ皆無だ。せめて施主の要望に応えようとするならまだしも自分のやり方を変えようはしない。大工としての衿持も腕に対する誇りもない。 
 
プレカットのビニールクロスの家は建売だってできる。縁故と地元繋がりだけで仕事をやってきたのだろう。2周ぐらい遅れた業者だが依頼する方がいるのが奇跡だ。理解できないような家つくりが跋扈している。


軽トラ

徐々に気温が上がり普通に戻った。午前中はブラインドと照明の取り付けに行った。サラリーマン時代にはよく取り付けたが最近は少なかった。外し方も忘れ時間もかかる。照明器具も上向きで作業はしんどい。 
 
午後から図面描きと作業場で明日の建て方の打ち合わせ。小さいとは言え刻みは時間がかかる。二日あれば余裕かと思ったらまだで来ていない。束石は結局私が運んで搬入することになった。 
 
メールと電話でアフターの連絡がきた。連休明けからもう10件以上来ている。ついでに追加工事で仕事になるからこまめにやらないとならない。ただ忙しいことは忙しい。 
 
電話も頻繁で業者との連絡も増えた。業者の話でも新築は減ったがリフォーム絡みが増えている。なんだかんだでなかなか来てもらえない。となると簡単なのは私が付けるハメになる。 
 
取り付けと言っても資材搬入から終わったゴミまでトラックでないと仕事にならない。だからピックアップを手放せない。代わりの車が見つからないので軽トラにするしかない。設計屋のイメージ崩れるから嫌なのだが。


早い安い

今日も寒く雨が降る。田植えの時期ってこんな天気が続くんだよね。事務所も我が家ももちろん薪ストーブ全開。リフォームの現場から出た残材を燃やす。塗装してあったり釘が付いているがおかまいなし。 
 
図面書きは今日も続く。作業場と司法書士のところへ顔を出したっきり。事務所前の現場は明日引っ越し予定。ブラインドとかロールの取り付けが終わった。 
 
仕切り用にロールスクリーンをつけるが角のところが空いてしまう。そこまでロールでやろうとするのが無理なのだ。些細なところにこだわる方が増えて難儀することが増えた。 
 
傷にうるさいのは今に始まった事ではないが細心の注意を払っても付く。完成したところに職人が作業するのだから当たり前なのだが…。そもそも手直しが多いのは最近の傾向だ。 
 
日本人は仕上げにうるさいとは昔から言われる。モノつくりに生かせば高品質となるのだが現場仕事はそうはいかない時がある。低価格と高品質は相容れない関係だ。 
 
デフレで早い安いのは当たり前になって手抜き寸前の工事がまかり通る。当社の大工がよそへ手伝いに行くと遅いと言われる。いつもの調子で丁寧にやると遅れてしまうのだ。で、結局行くところがなくなる。


エアコン

例年田植えの時期になると気温が下がることが多い。長く続くと冷害になるがすぐ気温が上がる。今週末には元に戻りそうだ。コロナですっかり忘れていたが温暖化は着実に進んでいる。 
 
昨年末に事務所を引っ越したが展示場にはエアコンがない。薪ストーブはなんとか付けたがエアコンはコンセントも無いし工事が必要だ。サッシには網戸も付いていない。 
 
私の自宅にはまだエアコンがない。特に温暖化とか考えた訳ではないがエアコンはあまり好きでない。なのだがこの歳ではないとやっていけない。安物のエアコンをつけようと思っている。 
 
自宅は来年まで頑張るか家内と相談する。今時エアコン無しなんてと思うかもしれない。先日12年くらい前に建てた方から電話がありエアコンをつけたいが穴はどこに開けても大丈夫かと。 
 
12年もエアコン無しで頑張った訳ですが今年は降参だと。私は二階で寝ているので暑くて寝られない。一階の座敷で畳に寝るとなんとか凌げる。ただし布団が固くて背骨が痛くなる。 
 
事務所が先か自宅につけるか目下思案中だ。金を稼ぐから事務所が一番で自宅は後だろうね。仕事がたくさんあれば全部解決なのだが厳しいだろうね。


移住

やませのような冷たい雨の一日。午前中は大工と薪小屋の打ち合わせで現場へ。午後は図面書きと昨日と一緒。有線テレビの工事とか建具の調整があっただけ。 
 
日銀の青森県内の金融経済概況が発表になり先月よりさらに悪化と出た。どこまで下がるやらこれからが恐ろしい。少なくとも年内は厳しい環境が続くと思われる。リーマン越えもあるのだろうか。 
 
飲食店とか宿泊は最も厳しそうだが建設は維持と言うことだ。これだけ社会情勢が悪いのに家が建つ訳は無いと思う。業者ごとに借り入れが多いとか条件によるだろう。 
 
地方の停滞に風穴を開けそうな現象が出ている。在宅ワークが増えて都心の会社に行かなくても仕事ができるようになるかもし得ない。そのことは地方でもできると言うことになる。 
 
移住とかUターンが増えて新しい活性化の芽が出てきた。いわゆる電話によるアンケートか企業に代わって客からの要望を伝える仕事が増えている。これがもっと進んでパソコンによる業務ができると都会に住まなくてもよくなる。 
 
時代の流れはそう言う方向に向かっている。インバウンドとか風のような動きではなくテレワーキングができると安定する。5Gによる環境は大きな力になる。仕事は会社に行かなくてもできる時代が来る。