青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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古民家と田圃

いつも散歩で会う方がいて私の家の下の田圃の所有者だ。片道5,6キロはあるところから歩いて来る。農家ではないから田圃を見に歩いて来る。すれ違っても挨拶程度しかしないがどなたかは知っている。
 
我が家の下の家は後継の長男が福島にいる。見事な茅葺き屋根の古民家なのだが空き家になって40年近くなる。屋根は茅の上にトタンを被せたので雨漏りはない。 
 
私が帰郷した頃は親が住んでいたがなくなってから空き家になった。後継は一つ下なので子供の頃は遊んだ記憶がある。中の様子も何度か見たことがある。 
 
馬小屋と同居の典型的な南部の曲り家である。広い土間は冬の作業場と馬の世話用になっている。板の間は囲炉裏が切ってあり天井はない。煤けた梁や柱が丸見えである。 
 
子供部屋を作ったり台所を直したのを記憶している。真っ黒な大黒柱にベニアを貼って大壁に直した。もったいないのだが当時は大壁のプリント貼りは流行りだった。 
 
子供の時以来内部は見たこと見たことがないが酷い状態だろう。兄弟仲が悪いのかこっちにいるものは誰も構わない。長男に頼まれた近所の爺様が草刈りをする。それもここ何年かやらなくなった。 
 
その家の前の田圃を買い取った方が散歩に来る。多分所有地の一番遠い田圃ではないかと思う。近くの田圃は区画整理でほぼなくなってしまった。代換地を買うと税金が安くなるので買ったと思う。


淘汰

昨日も午前中は打ち合わせ、その後いつもの温泉へ。今日も午前中打ち合わせ。午後から図面作成。当社は7月末で決算となるので色々書類を揃えないといけない。面倒臭い。 
 
いよいよ消費税上げが迫って業者とのすり合わせをやらないいけない。今までも期間が跨るのがあって話し合いをして決めていた。今回もそうなる現場が出てくる。職人不足もあって遅れ気味だからだ。 
 
職人不足は深刻の度合いを増し業者がすぐ来ないのは普通になった。加えて当地では公共建物が活発でそちらにも職人が引っ張られる。今後解消することは無いのではないと思っている。 
 
価格的にも上がり気味な感じがする。職人がいないのだから当然だろう。価格競争は激しくなる一方で利益確保が難しくなっている。やれないものは断るよりない。 
 
また競争の激しさは淘汰が進むことでもある。安さだけを武器に粗末な家つくりでは客を取れない。特別な何かをやれば利益は確保できない。下請けをやると自分が取るよりも数段やすくあげないとならない。八方塞がりになっている。


仕事が決まるまで

朝一番で作業場で打ち合わせ。昼からお施主様と打ち合わせ。夕方までかかって終わる。来春までの現場なので時間がない。早めに決めないとならないので忙しない。 
 
来春までの仕事の目処がつきホッとする反面また冬の仕事で疲れる。疲れるなんて言っている場合ではないが。どう言うわけかお盆過ぎに物件が出て気を使うし考えなけれなならないし。 
 
物件は決まるまでが一苦労で仕様や設計を考えるし金額も決めないといけない。高ければ断れるし安すぎると儲からない。決定時の金額が一番重要だ。その時に決まると言うことだ。 
 
もちろんどうなるか決まらない時点だから神経が疲れる。決まったら即業者の手配が大変だし決まらなければがっかりだ。これを年中繰り返す。決まるまでの2,3週間から1カ月が勝負なのだ。 
 
長くやっていると最初の話し合いの時に割とわかるものだ。こちらの提案にどのくらい反応があるかで決まる。提案が気に入れば決まるし無反応だと決まらない。

年に2と,3棟しかやらないがその3倍くらいは設計をしている。図面代ももらえるないし結構考える時間も長い。好きだからできるが単なる仕事だとやっていられない。と言いながら来ればすごく嬉しい。


規模拡大路線

朝は雨だったが徐々に晴れる。ほぼ1日事務所で途中床屋さんへ行く。明日も打ち合わせ、明後日も打ち合わせ、月曜も打ち合わせ….。少々疲れ気味、頭だけですがね。 
 
昨日はエアコン取り付けが完了。お盆前の暑くなる前に頼まれたのに今頃完了。電気工事屋も溜まって全ての仕事が遅れ気味とか。当社もこれからの現場が心配になります。 
 
この傾向はこれからも続き酷くなるような気がする。今朝の新聞でも公共工事の材料とか職人不足で工期が遅れている。事務所の下でも市民病院の増築と保健センターが工事中だ。 
 
どちらもかなりの大型で業者は大忙しだが材料の遅れがあるようだ。建設会社は一時公共物件の縮小で減っていった。合併とか廃業が相次いで補修工事で食い繫いだ。 
 
降って湧いたように大型物件が出ても体制が追いつかない。JVを組んで地元の総力戦になっている。ゼネコンと呼ばれる大手の建設会社も伸び悩み大和やセキスイの住宅会社に追い越された。 
 
住宅も分譲住宅や建売が増えて土地を抑えたところが勝つようになった。つまり資本力がいると言うことだが地場の会社には無理だろう。隙間を狙うよりないが規模拡大路線は遠い昔の話になった。


真冬の工事

曇りがちだが暑い。午前中は事務所の現場で採寸。午後はエアコンの取り付け現場へ。合間に図面作成。現場のゴミを積んで倉庫へ持ち帰る。また現場の最後のチェック。 
 
お盆過ぎに仕事が増えた。まだ本決まりではないがとてもこなせる量ではない。消費税上げが迫って最後の駆け込みなのか。わたし的には何も慌てる必要がないように思えるのだが。 
 
職人不足と重なって現場は詰まりに詰まって進まない。どの業種でも皆似たような状況だ。小さい工事が特に酷くて1月待ちなんてザラだ。 
 
まだ暑くなる前に頼まれたエアコン取り付けはもう用済みになった。怒られる段階はとっくに過ぎて呆れられる。ここにきて年内に建てたいのが出てきた。 
 
春までの予定で進むのがあるから重なってしまう。他の大工を頼みたいのだが無理だろう。2,3年前から仕事を取る苦労より工事する苦労が多い。それに小さい工事が絡まりてんやわんやになる。 
 
お盆前は低調で春まで苦戦と見ていたのが怪しくなってきた。4年ほど真冬の工事が続いて今年も例年通りになりそうだ。寒いところで仕事をする羽目になりそうだ。