朝から現場から電話で打ち合わせ。午前中は新しい客との打ち合わせもあってすぐ事務所へ戻る。
何年か前から来社頂いていた方で土地もメドがつき設計をしたいと。二世帯同居の案もあって時間がかかっていた。
大黒柱のある作り方が気に入っていただいた。来年の予定があってもしかすると息子だけでは間に合わないかもしれない。
今までだって重なることはあったのでなんとか切り抜けたい。午後も以前から縁があった方のところへ顔をだす。
木の家とか自然素材の家はありふれてどこでもできる。そう思っているのは素人の客だけで業界の人間には難しいとわかっている。
特に大黒や曲がりのある古民家風は材料と大工がいないので難しい。当社は両方兼ね備えているので特に問題はない。
年齢層も広範で30代から70代までバライティに富む。好きな方には堪らない家つくりだ。
手刻みで大黒を出来るのは宮大工とかごく一部の大工だけだ。経験のないものには手も足も出ない領域だ。
元大工の工務店の社長などにはできると称して他所に丸投げもいる。手刻み自体も作業場もなくクレーンもない工務店では荷が重い。
まさに口だけと言うことになる。困ったことにフローリングなどの加工業者も廃業が相次ぎできなくなった。
いずれ大工も手刻みができなくなるから古民家風はおろか手刻みの家自体がなくなる。慌ててウリにしようとプレカットでやる業者も出てきた。
梁は集成材、大黒も張り物なんて言う体たらくだ。年々業者が減れば相対的に当社に仕事がまわってくることになる。