今朝も朝早くから現場へ行き打ち合わせ。その後作業場へ行き打ち合わせ。曲がりや大黒柱を選び修正挽きに持っていく。製材所が大家で同じ敷地にある。在庫の山から引っ張り出して選ぶだけで昼近くになってしまう。
午後一でドアの交換の現場へ業者と行き採寸。小屋の現場の照明器具の取り付け確認。戻って事務所で先日の東京でのセミナー打ち合わせ。東北電力の主催で例のパナソニックの体験などに行った件です。来年もまたあるようですが仕事の状況次第でしょう。
実は2年ほど曲がりや大黒柱の現場がなかった。だから倉庫をひっくり返して選ぶのも久しぶりだった。5mも高く積み重ねてあって奥にあるのはホコリで何があった見えない。フォークリフトで引っ張り出して広げて見る。材木は4mが基準で長ものや曲がりは木なりに伐るから変則だ。6m,8mと長かったり曲がっているので積みづらい。
4寸5寸は規格だから高さも揃い積みやすい。太さ長さが不揃いなものは積むのが非常に面倒臭い。崩れると大事なので高く積めない。しかも捩れているので挟む桟が安定しない。息子は宮大工なのでこの手は扱い慣れている。
引っ張り出した材木を割れや捩れを見て修正するのだが寸法が細くなってしまう。どこまで挽き直すか製材所へ伝えなければならない。挽いてみると意外に割れが深かったり思いがけない節や腐れがあったりする。言ってみればバクチなのです。
ところが節のない規格のものに比べてこちらの方が味があると喜ばれたりする。こうなるとどういう風なものを選ぶかどういう風に挽きなおすかがセンスになる。手刻みや古民家風はこの辺のセンスがないとうまく作れない。大工たちは節や割れのないいわゆる銘木の類を好む。往々にして素人である施主は銘木でないものに感動する。ここら辺が職人ではない設計者である私の出番というか才能になる。