青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨夜の雨が前の畑を濡らしてトラクターをかけたばかりなのに草が生えきた。木々の芽が一斉に出て桜も2週間ほどで咲くだろう。午前中は現場で打ち合わせ、午後は支払い図面作成など。 
 
昨日は久しぶりに大工のお父さんに会いに行った。5,6年ぶりになるだろうか。12年ほど前に古民家風を最初にやったのはお父さんたちだった。お父さんは通称で私より17,8歳年上で現在82歳。すこぶる付きで元気で今でももちろん現役だ。大工が5,6人いて仕事を取ったり段取りをしたりしている。 
 
まだ学生だった息子が現場でお父さんたちをじっと見つめていたのを思い出す。当時もお父さんは現場で大工として働くことはなかった。職人というより現場監督のようなものだった。その現場の前の家を解体したのは息子たちでアルバイトに5,6人学生を集めた。 
 
息子が皆でワイワイ働く楽しさを覚えたものかわからないがその後大工になると言い出した。お父さんが実物で見た最初の大工になったわけだ。秋田へ修行に行ってからも現場へ寄ってお父さんたちを見ていたものだ。 
 
今回お父さんの近くの方の娘さんの新築工事の話があった。本決まりになっていなかったが施主の近所の大工でお父さんが相応しかろうと思っていた。その相談とお父さんがまだ現役としてやれるか見極めに行った。まだまだ現役バリバリで鼻息も荒く組んでやることを承知した。 
 
もちろん施主との契約がまだなのだから何とも言えないが決まればうまくいく予感がする。お父さんたちは当社の作業場から近い。現場は遠いがもとから遠くなるのは承知の上だ。過疎の進む地域なので地元仕事は殆どない。 
 
出稼ぎに行きたくない者は近隣の市町村の仕事を探す。10年ほど前まで当社の仕事をやっていたが新しい若い大工が見つかり少し縁が薄れていた。作業場を作ったことでまた近くなると言う縁ができた。どちらかと言うと大工よりもどきに近い仕事が多くて腕のほどは厳しく思わなければならない。息子と組ませることで何とかクリアしたい。