昨日の日曜は息子が遅くまで加工をした。現場で取り付けをしている。巾木廻り縁も付き家具も今日から製作に入る。あと2,3日で仕上げが決まってくる。
新築でもそうだがいつも外観が面白くないが内部が良いと言われる。住宅会社などは良いデザインすなわち外観と言うのがある。内部を見る機会は知り合い以外は圧倒的に少ない。その点外観は道路からも見られるし場所によりけりだが目立つ。
建築雑誌などを見ると軒の出がないものや雨仕舞が難しそうなデザインが多い。それもあって住宅会社も似たデザインが主流だ。コスト面でも軒裏も屋根面積も減ってコスト削減にぴったりなのだ。
構造材とか素材の美しさなどはまがい物で作るからなくなった。木目とかは印刷なのだから区別できればと良い。色や面材の構成で見せるやり方に変わった。建材の貼り合わせが多くなった。
木造住宅の美しさは構造材と仕上げ材の素材自体の美でもある。どんな木を使ってどのように壁を塗るかがかってのやり方だった。当社ではできるだけ本物だけで作るので素材自体がデザインになっている。
古臭いとか最新の流行に見慣れた目には平凡に見えるかもしれない。板張りや漆喰を多用するので雨が当たらないように軒の出を深くしたい。片流れや急勾配も避けているのでどうしても古い家と同じになる。
古民家リフォームではプリントベニアやクロス仕上げを剥がして漆喰で仕上げる。巾木や廻り縁も本物でないとおかしい。出入り口も印刷したシート貼りの枠材でなく無垢で作る。それだけで随分本物の古民家のイメージになるものだ。古民家リフォームは本物への回帰でもある。