昨日は建築士の定期講習に行った。朝から始まって終わったら6時、一日がかりだ。例の姉歯事件以来厳しくなった建築士だが講習が増えて混乱する。定期講習は建築士事務所に務めるものは全員義務がある。個人の講習みたいなものだ。これとは別に設計事務所の管理建築士になると別の講習がある。管理建築士とは代表する建築士という意味だ。
5年に一度の管理建築士講習、4年に一度の定期講習。建築士は永久資格なので違反でもしない限り資格は生きる。これまでは資格取得後のレベル維持のための義務はなかった。運転免許ですら書き換えがあるのに建築士は何もしなくても良かった。
建築士のレベルアップのためには良いことだが面倒臭い。管理建築士講習だって一日がかりだ。講習がいつもあるようで忙しい。5年はすぐなのでいつも講習の心配をしなければならない。今回も本当は来年の三月までに受ければ良いのに3年と勘違いしてしまった。講習を受けてから1年を経過したら3年以内に受ける義務がある。
役所用語のようで間違いやすいが4年に一回受けると言うことだ。なんでこんなにややこしい言い方なのか腹がたつ。法律用語とか分かりにくい言い方が多い。おかげで半年早く受けてしまった。来年で良かったのに。
今日は朝から事務所で図面作成。いろいろあって壁量計算をやり直した。N値計算をやり直して金物の負担を減らした。真壁の家は壁が薄いので金物をダブルで入れるとはみ出してしまう。納まりがうまくいかないので大工たちと揉める。もちろんなくすことはできないのだがN値計算で種類を変えることはできる。
太くて大きな梁を使うのでそれらの繋ぎは仕口で作るのだが検査が通らない。金物の検査があるからどんな場合でもつけることになる。45センチ以上の3間梁を組むのに金物だけで持つかどうかだ。もちろん基準法に則り工事するのは間違いない。構造計算はやらなくても良いことになっているが簡単な壁量計算くらいは完璧にしないとならない。
当社の大工たちは金物を嫌うが法は法で守る義務がある。まして瑕疵担保保険や各種保険などは皆これらの金物に依っている。真壁の家は壁にダブルの筋外を入れにくい。いつも金物では苦労している。