昨日は朝市に行ったり温泉に行ったり一日忙しかった。朝市は知り合いが何人か出店している。顔見せもあって久しぶりに出かけた。出店者だけでなく客の中にも何人か知り合いとすれ違う。
ほぼ中高年と高齢者ばかりと同年代も多い。時間に余裕ができて早起きもあって暇つぶしに丁度良い。ついでに朝食を済ませたり材料を買ったりする。何となくしっくりくるようになってしまった。
今日も作業場では刻みの最中だが大梁を加工している。3間梁は4本用意して3本を使う。いずれも節があったり割れたり何がしかの欠点がある。6Mを超える梁は山から出すにも苦労する。
大体が樹齢も80年以上で植林されたものと自然林がある。天然は目が細かくて綺麗なのが特徴だが手入れをしないために枝が多く節が強い。その代わり色も赤が強くて美しい。いえ、私がそう思っているだけかもしれないですがね。
それに対して植林された木は枝打ちをするので無節で色も白っぽい。古民家などには少しアクが弱すぎて曲がりなどに負けてしまう。そこはやはり杉材も存在感を示さないとならない。
写真の3枚は大きさは似ていても年輪が違う。樹齢も100年ものと80年、65年になる。若い木は無節であれば何でも良しと言う方には向いている。曲がりなどが好きで木の目自体にもこだわる方には物足りない。
ここまでこだわる方は少ないが完成して何年か経つと少しずつわかって来る。やはり美しいものは美しいのだ。建てた時にそのことが理解されなくてもいずれ分る時が来るものと信じて今日もまた目にこだわってしまった。