今朝は早くから現場集合。大工と基礎、給排水が集まる。遣り方を出してお施主様立会いで最終決定。これでいよいよ基礎工事の始まり二なる。すでに浄化槽設置や給排水も基礎にかかる部分はできている。
遣り方はすべての部分の基準になる。周囲の地盤の高さはもちろん、玄関や勝手口の入り口高さまで決まってしまう。あとで外構工事のアスファルトや舗装まで決まる。基礎工事では掘る深さが決まるから残土量までわかる。
ベタ基礎が多いので残土が大量に出てくる。基礎部分だけを掘る布基礎では掘る部分だけだ。ベタ基礎の場合は周囲はもちろん中までコンクリートなのですべて掻き出して砕石を入れる。コンクリートはたくさん入るが鉄筋を組む手間は逆に早い。
もちろん強度的にも優れているし耐震性もよくなる。地盤調査の結果から判断するのだが長い目で見れば強いに越したことはない。瓦葺きなので重量もあって荷重がかかる。
午前中は遣り方出しに来た大工は作業場へすぐ戻る。ケヤキの加工がなかなか進まずまだまだかかりそうだ。早出、残業で息子が頑張るのだがいかんせん手間がかかる。カンナがけ一つ取っても杉などに比べ一回で削る厚さが違う。ほとんど削れていないのでは思うほどで何回もかける。
ケヤキは刻んでからすべて組んでみる。組み立ての時にすんなりいくかどうかはケヤキなど仕口が入るかどうかで決まる。ケヤキはキツイと重量があるため掛矢などで叩いても入らない。杉は柔らかいのでめり込んでくれるがケヤキは難しい。
そういう努力はなかなか素人にはわかってもらえない。刻みが下手だとか間違っていると思われてしまう。事前に組んでみても上棟の時に木が曲がって入らない場合も多い。何にしてもケヤキ同士の組み合わせとか連結は大変だ。