青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日の雨で少し濡れたところが残る基礎で建て方が始まります。私も朝早く現場へ行って昨夜積み込んだ資材を搬入。着いたらもう断熱材の直送がきて置いて行った。大工は4人、まずは土台の敷きならし。これが少し緊張するのです。なぜって間違いが必ず出てくるからです。 
 
建て方は基礎屋と大工という別な業者が引き継ぐように工事します。現場はお互いに見ていないのでどうなっている分かりません。土台を敷いた時点で間違いが分かる訳です。原因のほとんどは管理者である私の指示間違いです。 
 
設計者としては便利とかデザイン上とかギリギリまで寸法をいじります。これが間違いの元なのですが変則的な寸法は職人たちも気がつきにくいのです。常識外と言うことなので図面通りに施工します。そして大工が来て土台を敷くとあれってことになります。 
 
今回はたまたまお施主様が来ていた時に発見でした。もちろん怒られましたがやってしまったものは取り返せません。現場管理の難しさでしょうか…..なんて無責任なことは言えません。 
 
明日はいよいよ一階からクレーン車を使って建てていきます。これが壮観で面白いのです。多分建て主様も見にくると思いますが見逃す手はありません。大黒や大梁の組み立てはそういつでも見れるものではありません。一発でうまく入ると良いのですが過去にはきつくて一日がかりのこともありました。 
 
もちろん間違いがあって穴の位置がずれているとかある筈ののところにないとか…..無いことを祈るだけです。何度も経験がある建て方ですが刻み間違いは必ずと言ってあるものです。大工だって神様ではありませんからしかたないでしょう。自分ではそう思っていないのですが私のは間違いやすいと言われます。 
 
良いものを作ろうとするとギリギリの極限まで寸法を拡大したりは良くあることです。それによって見栄えも使い勝手もよくなる訳ですから。職人には災難かもしれないですが。 
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