青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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小雨が降ったりスッキリしない天気。午前中は事務所で図面や見積もり。家内がきて展示場を掃除する。ほとんど出入りがないが蜘蛛の巣が張ったり埃がたまる。毎年今の時期に掃除してもらっている。 
 
現場は玄関の下屋が進んで今日中に屋根ができる。木製玄関引戸を予定しているので風除室がつく。垂木現しの和風の風除室になる。主屋ではできなかった本格的な造りだ。大工も3人がかりで何日もかかる。そもそも加工が1週間もかかっている。cimg5651 
ほとんど節なしの構造材と板で造る。一部漆喰になるがほとんど板張りとか杉材のピンクの造りだ。軒裏を隠したり大壁の家だと外部も簡単ですぐできる。現しになるとまず材木の吟味から始まって小割の垂木や板も無節を集める。 
 
今回は節なしの板が量が多くて集めるのに苦労している。昔だったら板はどこの製材所も大量に在庫があった。中から節なしだけ選んで買えた。幅が15センチまでだったらなんとか手に入る。しかし18センチとかになるとそうはいかない。 
 
内装、外装合わせて200坪以上用意しないとならない。それがほとんど無節となるとかなり面倒だ。金額もさることながら寸法によっては乾燥した材がない。かろうじて丸太でも乾燥したものから製材する。完全な乾燥材ではないが工事中に乾いてしまう。 
 
大工がカンナをかける場合と実のついた羽目板に加工する場合がある。軒裏などに外部に使用する場合は突きつけで大工が作る。内装の場合は乾燥して隙間ができるので実のついた羽目板出ないとならない。既製品を買う場合もあるが板を持ち込んで加工する。 
 
一見安いように思えても使用量よりも多く作るから結局高くつく。既製品だと使用量分しか買わないからあまりが出ない。内装外装はもちろん腰板なども何でも作っていた。足りないと同じものがすぐ用意できないから多めに作る。 
 
その余りものが自宅倉庫にたんまり溜まっている。日に当てると使えなくなるので真っ暗な倉庫に置く。余りものとは言え変わった木や厚板など面白いものがある。トイレとか玄関の一部とかにアクセントで使ったりする。個性的なトイレやあまり見たことがない木の腰板ができる。何となくタダで作ったような気がするが実は結構高価なものに付く。