昨夜は降り積もるかと思ったらそれほどでもない。道路も除雪が行き届いている。湿った雪だったのが幸いしたかすぐ溶け始める。日中は陽も出てだいぶ溶けた。作業場へ朝一で材木を取りに行く。現場へ届けてその後リフォームの現場へ。昼食に戻ったら息子から電話でサイロが溢れたと。
作業場では今日は二人で加工をしていた。板のカンナがけをしたら鋸屑が溢れて来た。サイロはかなりの量が溜まる。年に2,3度抜いて貰えば良い。9月ごろすっかり空にしておいた。年内は大丈夫と思っていたが先月今月とあまり加工をしなかった。
油断していたと言うことだが昼にいきなり溢れて来た。大慌てで近くの牛舎に頼んでダンプで来てもらった。排出は電動で出るようになっている。2時間ほどで2トン車が満タンになる。全部抜くとなると4,5台はかかる。とりあえず今日と明日で2台抜いてもらうことになった。
鋸屑は牛舎の藁敷きに使う。田んぼの稲藁がなくなって来た今頃から需要が発生する。アオリの付いたダンプに満載で運ぶ。指定の場所に開けるのだが雪があると滑る。4輪駆動のダンプなら問題がないが古いタイプだから走れない。すぐ近くなのだが結構大変だ。
生き物相手の商売だから雪だろうが何だろうが交換はしないとならない。稲藁が切れかかってくる今頃から持って行ってもらう。積み込むのはこちらでやって引き取ってもらう。これができないとせっかくのカンナ盤も持ち腐れだ。鋸屑を処理するのが結構かかるので本格的なサイロまで持っているところは少ない。
手刻みの家つくりは誰でも出来ると言うわけではない。3つ条件が揃わないとできない。墨付けのできる大工、乾燥した材木、自動カンナ盤など加工機と鋸屑処理施設。大工と材料は当たり前として自動の加工機もないと不可能だ。これが金がかかるし負担になる。
刃物とか電気代とか馬鹿にならない金額だ。これに故障となると目眩がするほどの額になる。ここまで出来てやっと一人前の工務店だ。何組もの大工たちに仕事をお願いしたがここまでの作業場を持っていたのはいなかった。だから自分で作らないとならなくなった。
大工になった息子が帰って来てから本格的に整備した。少なくとも設備だけはどこにも負けない作業場持ちになってしまった。すぐ隣は製材所で宮大工相手の良材を持っている。これほど恵まれた条件はどこにもいないと思う。あとは仕事をいかに取ってくるかだ。