青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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雪だったのが午後になると雨に変わる。気温も上がって厳しさも緩む。午前中は事務所で図面、午後からカタログ集めでショールームへ。その後現場へより戻る。大工は内部の床の巾木をつけた。当社はボードを張る前に溝のついた厚板を床に張る。 
 
通常はボードを張ってから上にかぶせるように板を張る。これだと床の不陸(水平でないこと)を拾って隙間ができる。あらかじめ床に上からビス留めすることで不陸をカバーする。同時に高さも11センチもあって既製品の倍はある。こう言ったところで見た目がだいぶ変わってくる。 
 
一階の場合は大きな巾木と二階の胴差に挟まれてキッチリとした仕上げになる。もちろん後で床が波打って隙間が空くなんてことはなくなる。長期的に見れば大きな意味がある。 
 
初めてこのやり方を知った時は大げさに言うと家つくりの概念がひっくり返るようだった。柱を隠してボードを張ってその上から印刷した紙製の巾木をノリでつける。何年かすると床が波打って巾木との隙間ができてくる。暖房をしたり換気をすると隙間風が吹いて寒々とする。 
 
キチンと作られた家は変なところから隙間風が吹くなんてことはない。当社の現場を最初に見た方はどこが違うか良くわからなくてもしっかりした印象を受けると言う。それは巾木とか天井が二階床の裏とか変に隠したりしないからだ。現しの現場はどんな些細なところでもしっかりと作り込まれている。CIMG5841