青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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午前中はお施主様と打ち合わせ。ご夫婦でキッチン、収納など現場で打ち合わせ。外壁の色とか内部建具まで話が及んで細部のデザインの変更などがありそうだ。こちらが意図していることがお施主様には好まれなかったり違和感があることがある。 
 
わたしはできるだけ現場で打ち合わせをするようにしている。高さとか奥行きとか3次元のことは現場に行くに限る。概略の大きさとか自分の思い違いとかよくわかるものだ。豪快なイメージを意図したのに奥様から違和感を指摘されたりする。 
 
こちらはプロだからと押し付けるつもりはない。ないがイメージは持って進めている。設計者なのだから当たり前だ。それが往々にして建て主様と食い違うことがある。何度も経験したプロと素人は違って当たり前だろう。 
 
金をもらってお施主様の夢を実現するのがプロなのだから独りよがりはダメだ。デザインとかイメージが違うと思っても言い分は聞かないとならない。じっくり待って意見を聞いてからこちらの言い分を通す。最終的にできたものの責任はこちらにある。 
 
いくら施主様の言うことだからと言っても何でもハイハイと聞けば良いと言うものではない。仕上がりイメージがどうなるかをしっかり説明しないといけない。その上で希望するなら他の部分でカバーできるものは努力する。 
 
設計は障害物レースのようなものだ。お施主様を障害物だなんて失礼だが。こちらが進もうとする方向がよくズレる。お施主様の言うことだから無視はできない。できないが最終責任はこちらなのだから何とかして進むべき方向に誘導する。 
 
現場が最終局面に入ると仕上がりでいつも揉め事が出てくる。胃が痛くなる毎日が続く。そして考え続けて良い案が出ると舞あがるほど嬉しくなる。そしてもちろん施主様に喜んでもらえればもっと嬉しい。