朝から現場へ行く。今日は他所へ手伝いに行って3人しか来ない。いきなり前の日に通告だからどうしようもない。強制的に引き留めることもできない。その代わり他所にいる大工にも声をかけたりできる。お互い様ということだ。
第二土曜日なので休みの業者が多い。もちろん建材店とか材料屋も同じだ。親子でやっている建具屋のところへ寄り打ち合わせ。こちらの希望とお施主様の要望を伝えて材料とかの調整をする。材料がないのに注文を受けたりするすると困るからだ。
なんだかんだと人手不足と言いながらどこも忙しい割には儲からないとこぼす。私のような元請け業者は仕事そのものが減っている。代わりの業者が繁盛しているってことだが職人の側から見れば仕事がどこから来るかの違いだ。引退する職人が出て消化しきれないところもあるのだ。
今の現場は大工がもう少しで目処がつく。その後は塗装をして漆喰になる。漆喰が済めば一斉に仕上げになる。つまり完成する。肝心の漆喰がいつになるかまだ連絡がこない。貴重な左官職人はもちろん激減で多分集めるのに苦労しているだろう。
以前の現場で左官を岩手の業者に頼んだら岩手県北から集まってきた。そのくらい職人がいないのでかなり遠くまで声をかけるらしい。ここの現場は最低4,5人いないと一ヶ月以上かかる。それでは話にならないからなんとか5,6人集めてくれと言ってはある。
左官は修業もかかるし教えるのも少ないから今後も激減は変わらない。一人でやっているのもかなりいるが集めるのも大変だ。一人の気楽さに慣れて組みたがらない。全て漆喰の家は手刻み以上に難しくなるだろう。