第二土曜日に当たるので休みの業者もある。材料屋とかほとんど休みなので大工だけがピッチを上げる。応援の大工たちに手摺付けとか少々難しいことをやらせて苦労している。欅の階段手すりは加工も取り付けも慣れないととてもできない。
ベテランの大工でも柱に穴を掘り手摺りをつけるのは面倒だ。挙句に下手なのは隠しようもないからさらに緊張する。ボード張りとか下地作りなら気楽にできるのに割に合わないと思っているかもしれない。所詮応援なのだから難しいことをやらせなくともと思ったが。
大工は来週で終わりになる予定だがこれからの仕事が手間がかかるのが多い。キッチンは何とかできそうだが下駄箱がまだかかる。やっと修正挽きから作業場へ持ち込んだ。来週加工をして取り付ける。加工に1日取り付けに2日といったところか。
とにかく手間暇がかかるように作っているから大工が8ヶ月もかかってしまった。住宅で3ヶ月でも長い方なのに8ヶ月は初めてだ。人数が少なかったのが原因なのだが作り方の問題もある。馬鹿の一つ覚えじゃあるまいしサッサと終わらせたら良いのに思うことも度々だ。
大工に言わせると設計が面倒臭いからだと言うが。特別凝ったつもりはないがキッチリと作り込みたかった。正直言うと材木と大工手間が一番かかっているとは思っている。逆に言うと良い家は良い材料と十分な大工手間が必要条件になる。
その他の職種はいつも通りの見積もりだし特別に凝ったものはない。なのにこんなにかかるのはひとえに大工手間をかけたからだ。経営的には問題はあるのだろうがかかったものは仕様がないと思っている。