大工たちは新築の現場に棚とか養生剥がしに行く。細々と手直しとか色々ある。材料を昨夜積んでおいたので朝一番で届ける。現場には左官も引き続き入っている。昼近くにお施主様もいらして指示を受け説明手直しをする。午後からリフォームの現場へ行ってスロープの土工と屋根の板金が工事。竹製の照明器具カバーを引き取って現場へ届ける。
完成間近で様々の手直しとか取り付けがある。だんだんと小さなことが増えてそれはそれで手間がかかる。部品一個がなくて取り付けできないとかどこかとぶつかるとか…。合間に完了検査の手続きや書類を作る。本業が何だかわからなくなるほどだ。
現場からはひっきりなしに電話が来る。問題が起きるたびに職人たちは指示を仰ぐ。携帯の電池が午前中で切れる。車から充電できる器具を取り付けているのですぐ充電する。これは重宝する。
手間がかかるのはオリジナルとか手作りが多いことによる。照明器具一つ取っても中身の器具と延長のコードと竹製のカゴとカゴを吊るすワイヤーと……面倒臭い。挙句に取り付けが難しくて時間がかかる。電気工事の職人が2,3日でできる器具付けが何日もかかる。
様々な苦労はあってもお施主様が喜んでくれるなら報われる。それほどの出来でないとか気になる箇所があるとか普通なら有り得ないトラブルのネタが多く発生する。手直しに時間がかかるが熱意とど根性で乗り切るよりない。そこはお施主様もわかってくれる。