昨日も午後からお施主様のところへ取材で伺う。地域材の本に載せるためにインタビューに行った。編集者のM氏と一緒にご夫婦に話を伺う。当社に依頼した経緯とか出来具合などについてだ。
引き渡して時間が経過しないとわからないこともある。住んで見てと言うが住んだものしかわからないこともある。一日の時間の経過で内部の日の入り方とか風の通りとかだ。
設計は見た目だけではなく住んだ後のことも考慮する。日の入り方は言うに及ばず季節によりどこまで入り込むかを考える。内部デザインも家具などが入った状態が主になる。
取材の前に写真は撮ってあったが家具がある状態も撮る。できてみると全く感じが変わることがわかる。見学会と今では違って見える。そこをどこまで計算できるかだ。
住んで2,3年してからわかることもある。暖房とか換気などは時間が経たないとわからない。当社にはよくある割れの問題もある。2,3年してから割れたり5年も経過すると割れが戻ったり様々だ。
漆喰だって住んで見て匂いが少ないのに気づく。事前に説明してもわかってもらえない例だろう。分かりにくい事は後回しで他の部分でいかに引きつけてわかってもらうかだ。