午前中は現場へ行き午後から新しい客の現場へ調査に行く。今月に入ってから何人か打ち合わせをしている。具体的に現場を見たり図面を起こしたりするのが最初だ。住所を聞き住宅地図で確認して現場周辺から調べる。
リフォームや新築と様々だが現地を確認するのは大事だ。その際天気が良い日を選ぶようにしている。それも昼前後が一番良い。太陽光がどの方向からどの辺までかかるか知りたいからだ。
以前2時間ごとの影の線を書いて打ち合せに及んだらびっくりされたことがあった。そこまで必要かどうかは別として設計の基本になることだ。日が当たる方向に窓を設けないで敷地いっぱいの建物はよく見る。
ただ隣地は公園とか道路でもなければどう変わるかわからない。南東の角地がよく売れるのはこのためだ。将来のことまで考慮しないといけない。設計者がどこまで関与するかの問題だが限度はある。
具体的なプランを持ってくる施主様は少ないから最初はこちらの一方的な提案になる。エッと面食らうのも普通のことだ。素人には思いもしなかったプランを出すのがプロだ。想像をしていなかったことばかりだろう。
私はできるだけ奇抜なものとか見てくれ最優先は避けるようにしている。古民家とか伝統的な家つくりだから当たり前のことかもしれない。平凡と紙一重で飽き足らない方もいるだろう。作り方とか材料とか別な部分で差をつけるようにしている。
この頃そう言う考え方の家つくりが増えて引き合いが年々増えている。規格化が進み外壁とか些細な変化でデザインするやり方が増えて反動かもしれない。どこか馴染まないと思うのだろう。こちらは当たり前の普通の家を作っているつもりだ。