青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今日は朝から配達やら山行きで忙しい。現場へ配達後に製材所と山へ木を見にいく。さすがに山は雪が多い。エンコするのではと思うほど深い。樹齢90年クラスの杉と赤松。赤松は伐採時期としてはやや遅いかもしれない。 
 
伐採は水が上がらない時期に伐る。10月末ごろから1月までがその時期に当たる。2月に入るともう木は春の準備で水が上がってくる。3月に入ると本格的になり伐採すると水が噴水のように出てくる。 
 
赤松は乾燥が難しい木でカビやすい。伐採期を厳守しないと製材後でもカビてくる。だから今の時期は赤松は買えない。杉も同じなのだがカビることはないから買えないことはない。 
 
山冬の真っ盛りでも木は確実に春の準備に入っている。もっとも伐採期にこだわらないのが増えて年中伐るようになった。用途が建築ではなくベニア用とかチップではあまり関係ない。 
 
建築用材も杉はほとんど気にしなくなった。在庫であるものは夏に伐ったものもある。すぐ製材し乾燥すれば問題ないからだ。十分な乾燥もなく半ナマの材木で家を建てた時代の名残のようなものだ。 
 
昔は自分の山から出して建てた。期間がかかるので伐採後すぐ製材し十分な乾燥もなく家を建てた。冬に伐って春に製材し夏にはもう建て始める。乾燥期間はほんの2,3ヶ月ぐらいだろう。 
 
当社は少なくとも製材は4寸7分(140センチ)に挽き最低半年以上してから4寸に落とす。欲を言えば1年置きたいのだが次々と在庫するので倉庫が満杯になる。現しで建てる真壁の家は乾燥が命で仕上がりを左右する。